オンライン予約はこちら

内視鏡検査とは?種類・準備・当日の流れ・リスクをわかりやすく解説

健康ブログ

健康で楽しい生活を送る

消化器の不調が続いているとき、「内視鏡検査を勧められたけれど、何をするのかよくわからない」「痛いのではないか」と不安を感じる方は少なくありません。本記事では、胃内視鏡検査・大腸内視鏡検査のそれぞれについて、検査の概要から準備・当日の流れ・注意点まで、医学的根拠に基づいてわかりやすくご説明します。最終的な判断や治療方針については、必ず担当医の診察を受けたうえでご確認ください。

内視鏡検査とは

内視鏡検査とは、先端にカメラと光源を搭載した細長い管(スコープ)を口や肛門から挿入し、食道・胃・十二指腸・大腸などの消化管の内側を直接観察する検査です。レントゲンや超音波検査、採血では把握しにくい粘膜の状態(色調の変化、わずかな隆起・陥凹、出血の有無など)をリアルタイムに確認できる点が大きな特徴です。必要に応じて検査中に組織を採取(生検)し、病理検査に提出することも可能です。なお、小腸の深部を調べるカプセル内視鏡という方法もあり、用途に応じて選択されます。

内視鏡検査が必要になる主な症状・きっかけ

以下のような症状や状況が受診のきっかけになることがあります。

  • 便潜血陽性(健康診断や大腸がん検査で指摘された場合)
  • 胸やけ・胃もたれ・みぞおちの痛みが続く
  • 黒色便・血便・粘血便
  • 下痢・便秘が長期間続く
  • 説明のつかない体重減少
  • 貧血(原因不明の鉄欠乏性貧血など)
  • 嘔気・嘔吐が繰り返す

これらは必ずしも重篤な疾患を示すわけではありませんが、精密検査として内視鏡が選ばれることが多い状況です。

胃内視鏡検査と大腸内視鏡検査の違い

項目 胃内視鏡検査(胃カメラ) 大腸内視鏡検査(大腸カメラ
挿入経路 口または鼻 肛門
観察部位 食道・胃・十二指腸 大腸(結腸・直腸)・終末回腸
前処置 前日の夕食後から絶食 下剤による腸管洗浄が必要
観察時間の目安 5〜15分程度 15〜30分程度(処置内容による)
受けやすさの特徴 咽頭反射(えずき)が気になりやすい 腹部の張り感・不快感を感じやすい

なお、大腸カメラ 女性 恥ずかしいと感じる方からのご相談も多くありますが、検査着や手順の工夫により、プライバシーへの配慮が行われています。

内視鏡検査でわかる主な病気

食道・胃・十二指腸

  • 逆流性食道炎、食道裂孔ヘルニア
  • 胃炎(萎縮性胃炎など)、胃潰瘍・十二指腸潰瘍
  • ピロリ菌感染の所見(萎縮・腸上皮化生など)
  • 胃ポリープ、胃がん(早期〜進行)

大腸

  • 大腸炎、虚血性腸炎
  • 大腸ポリープ(腺腫・過形成性ポリープなど)
  • 大腸がん(早期〜進行)
  • 痔核・出血源の確認

検査前の準備

服薬中の方へ: 抗血栓薬(血液をさらさらにする薬)、糖尿病治療薬、降圧薬などは、内視鏡検査の前後に服用方法を変更する必要がある場合があります。自己判断で薬を中止・継続せず、必ず事前診察時に担当医へお申し出ください。

胃内視鏡検査前の準備

  • 前日の夕食:検査施設の指示に従い、消化の良いものを早めに摂り、以降は食事を控えます。
  • 当日:検査開始の数時間前(通常4〜6時間前)から絶食が基本です。水・お茶などの水分摂取については施設ごとの指示を確認してください。
  • 内服薬:降圧薬など「当日も服用してよい薬」と「休薬が必要な薬」がありますので、事前に確認します。
  • 鎮静を用いる場合:当日は自動車・バイク・自転車の運転はできません。

内視鏡検査の食事については別記事で詳しく解説しています。

大腸内視鏡検査前の準備

  • 検査前日大腸カメラ 前日 食事の指示に従い、低残渣食(検査食)または指定された食事を摂ります。
  • 当日:腸管洗浄液(下剤)を数リットル飲み、腸内をきれいにします。便が透明〜淡黄色になることを目安とする場合が多いです。
  • 前処置の重要性:腸内に便が残ると観察精度が低下するため、大腸カメラ前の食事の管理は検査の質に直接影響します。
  • 当日の食事・服薬:施設の指示に従ってください。

検査当日の流れ

胃内視鏡検査当日の流れ

  1. 受付・問診:アレルギー、服薬状況、既往歴などを確認します。
  2. 前処置:消泡剤の内服、咽頭麻酔(スプレーやゼリー)を行います。鎮静を希望する場合は静脈確保を行います。
  3. 検査:左側臥位でスコープを挿入。観察時間は一般的に5〜15分程度です(処置の有無により延長あり)。
  4. 回復・休憩:鎮静を使用した場合は30〜60分程度の休憩が必要です。
  5. 結果説明:検査画像を見ながら医師より説明を受けます。組織採取を行った場合は後日、病理結果をお伝えします。
  6. 飲食再開の目安:咽頭麻酔の効果が切れた後(目安1時間程度)から可能ですが、医師の指示に従ってください。

大腸内視鏡検査当日の流れ

  1. 自宅または院内で腸管洗浄液を服用し、来院します。
  2. 受付・準備:検査着に着替え、静脈確保(鎮静使用の場合)を行います。
  3. 検査:左側臥位からスタートし、スコープを大腸の深部(盲腸)まで進めます。抜きながら観察します。送気(空気やCO₂)による腹部の張りを感じることがあります。
  4. ポリープ切除など:必要があれば検査中に対応します。
  5. 回復・結果説明:鎮静使用時は休憩後に説明を受けます。大腸カメラ 食事の再開については医師の指示に従ってください。

鎮静を使う場合の注意点

鎮静薬(静脈麻酔薬など)を使用すると、うとうとした状態で検査を受けられることがあります。ただし以下の点に注意が必要です。

  • 検査後は当日の自動車・バイク・自転車の運転は禁止です。
  • ご来院・帰宅の際は、可能であれば付き添いの方がいると安心です。
  • 鎮静薬には呼吸抑制などのリスクがあるため、施設ではモニタリングが行われます。
  • 使用の可否は年齢・既往歴・薬剤アレルギーなどを考慮して医師が判断します。

生検・ポリープ切除について

検査中に粘膜の一部を採取する「生検」を行うことがあります。これは良悪性の判断や炎症の診断を目的としたものです。また、大腸や胃にポリープが見つかった場合、検査中にそのまま切除(ポリープ切除)することもあります。大腸ポリープ切除の詳細については別記事をご参照ください。

切除後の注意点(安静・食事制限・運動制限など)は施設から説明されますが、大腸ポリープ切除後 何日休むかについては個人差や切除内容によって異なります。

内視鏡検査で起こりうるリスク・合併症

内視鏡検査は比較的安全な検査とされていますが、以下のような合併症が起こる可能性がゼロではないことをご理解ください。

  • 咽頭・腹部の違和感・不快感(検査後数時間で改善することが多い)
  • 腹部膨満感(送気による。CO₂使用で軽減されることがある)
  • 出血(生検・ポリープ切除後に起こる場合がある)
  • 消化管穿孔(非常にまれだが、重篤な合併症)
  • 鎮静薬による副作用(血圧低下、呼吸抑制など)

検査後に強い腹痛・大量出血・発熱などがあった場合は、速やかに医療機関にご連絡ください。

検査後の過ごし方

  • 食事:胃内視鏡では咽頭麻酔が切れた後(目安1時間)から可能。大腸内視鏡でポリープ切除を行った場合は数日間の食事制限が必要なことがあります。
  • 飲酒:検査当日は控えることが一般的です。
  • 運動・入浴:激しい運動や長時間の入浴は、切除処置を行った場合などは制限が設けられることがあります。
  • 運転:鎮静を使用した場合は当日不可です。
  • 結果説明:当日画像で説明を受けます。生検を行った場合、病理結果は通常1〜2週間後となります。

よくある質問

内視鏡検査は痛いですか?

苦痛の感じ方には個人差があります。胃内視鏡では咽頭反射(えずき)が気になる方が多く、大腸内視鏡では腹部の張り感を感じる場合があります。鎮静薬を使用することで苦痛を軽減できることがあります。ご不安な場合は事前に医師にご相談ください。

検査時間はどのくらいかかりますか?

スコープを挿入して観察している時間自体は胃内視鏡で5〜15分、大腸内視鏡で15〜30分程度が目安ですが、受付・前処置・鎮静後の休憩・結果説明を含めると、半日程度の余裕を見ておくと安心です。

費用はどのくらいですか?

保険診療として行われる場合、自己負担割合(1〜3割)や検査内容(生検・ポリープ切除の有無など)によって費用は異なります。詳しくは内視鏡検査 費用の解説記事をご参照いただくか、受診される医療機関にお問い合わせください。

何科を受診すればよいですか?

消化器内科または消化器外科が主な受診先です。かかりつけ医に相談のうえ、紹介を受ける方法もあります。症状が強い場合や便潜血陽性を指摘された場合は、早めの受診をお勧めします。

受診の目安

以下のような状況では、早めに消化器専門医への受診をご検討ください。

  • 健康診断で便潜血陽性を指摘された
  • 黒色便(タール便) や 鮮血の混じった血便がある
  • 強い腹痛・嘔吐が続く、または繰り返す
  • 説明のつかない体重減少・貧血がある
  • 胃もたれ・胸やけ・食欲不振が数週間以上続く
  • 家族に胃がん・大腸がんの方がいる

なお、大腸がん 検査方法血液検査 がんとの組み合わせについては、担当医にご相談ください。また、ピロリ菌感染が疑われる場合はピロリ菌検査ピロリ菌検査 血液などの方法もあります。ピロリ菌 症状ピロリ菌 除菌についても参考にしてください。

まとめ

内視鏡検査は、消化管の状態を直接・精細に観察できる重要な検査です。適切な前処置と当日の流れを理解しておくことで、不安を軽減し、検査をスムーズに受けることができます。また、生検やポリープ切除を伴う場合には合併症のリスクも存在するため、事前の説明を十分に受けることが大切です。受診・検査・治療のすべてにおいて、最終的な判断は担当医との診察に基づいて行ってください。

関連記事

本記事の監修医師

佐藤 靖郎(さとう やすお)
医師(医学博士)/AIプラスクリニックたまプラーザ 理事長
専門:消化器外科

福島県立医科大学大学院 外科学修了。NTT東日本関東病院や国立病院機構横浜医療センター等で外科医長・救命救急センター副部長を歴任。厚生労働省の地域連携クリティカルパスモデル開発の班研究員、神奈川県がん診療連携協議会相談役などを務める。

AIプラスクリニックたまプラーザ 診療のご案内

胃の不快感、便潜血陽性の指摘、便通の変化など、消化器に関する気になる症状やご不安があれば、消化器外科専門医にお気軽にご相談ください。

診療案内・受診のご案内よりお気軽にご確認いただけます。

AIプラスクリニックたまプラーザ
こんにちは!ご質問にお答えします。

・診療時間や予約方法
・アクセス方法
・診療科目について

サイト内の記事も参考に回答しますので、お気軽にお尋ねください。