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がん血液の検査|内科医がわかりやすく解説

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がん血液の検査|内科医がわかりやすく解説【たまプラーザ】
「血液検査でがんがわかるのか」と疑問に思う方は少なくありません。結論からお伝えすると、血液検査はがんの可能性を調べる重要な手段のひとつですが、血液検査だけで確定診断を行うことはできません。腫瘍マーカーを含む血液検査の役割と限界を正しく理解したうえで、必要に応じて画像検査や内視鏡検査などと組み合わせた総合的な判断が大切です。

がんの血液検査でわかること・わからないこと
血液検査で期待される役割
血液検査は、体内の炎症・貧血・臓器機能の変化など、がんに関連する異常のサインを捉える手がかりになります。とくに腫瘍マーカーと呼ばれる特定のたんぱく質や物質の値は、がんの疑いを評価したり、治療後の経過を確認したりする際に活用されます。
血液検査だけでは診断できない理由
血液検査の数値は、がん以外の炎症・感染症・生活習慣病などでも変動します。また、早期のがんでは血液検査に明確な異常が出ないことも多くあります。診断には画像検査・内視鏡検査・病理検査などを組み合わせる必要があり、最終的な判断は医師が行います。
がんの血液検査にはどんな種類があるか
腫瘍マーカー検査
腫瘍マーカー検査は、がん細胞が作り出す物質や、がんに反応して体内で増える物質の量を血液から測定するものです。特定のがんを疑う場合に選択されることが多く、健診オプションとして受けられるケースもあります。
一般的な血液検査(血算・生化学など)
赤血球・白血球・血小板数を調べる血算(CBC)や、肝臓・腎臓の機能を見る生化学検査もがんの評価に役立ちます。たとえば原因不明の貧血や肝機能異常は、さらなる精密検査のきっかけになることがあります。
遺伝子関連の検査との違い
近年は血液中のがん由来DNAを調べる「リキッドバイオプシー」なども研究・実用化が進んでいます。ただし現時点ではスクリーニング(ふるい分け検査)としての精度や保険適用範囲が限られており、通常の腫瘍マーカー検査とは性格が異なります。詳しくはペットとはの検査|内科医がわかりやすく解説【たまプラーザ】もあわせてご覧ください。
腫瘍マーカーとは
腫瘍マーカーで何を調べるのか
腫瘍マーカーは、がん細胞やその周囲の組織が産生する特定の物質(たんぱく質・糖鎖・ホルモンなど)を血液中で定量的に測定するものです。主に「がんの疑いの評価」「治療効果のモニタリング」「再発の早期把握」を目的として使われます(国立がん研究センター がん情報サービス参照)。
代表的な腫瘍マーカーの例
マーカー名 主に関連するがんの例
CEA 大腸がん・肺がん・胃がんなど
AFP 肝細胞がん
PSA 前立腺がん
CA19-9 膵臓がん・胆道がんなど
CA125 卵巣がんなど
※上記はあくまでも代表例であり、単一のマーカーが一種類のがんだけに反応するわけではありません。
腫瘍マーカーが高くなる原因はがん以外にもある
腫瘍マーカーの値は、炎症・感染症・良性腫瘍・妊娠・喫煙習慣などでも上昇することがあります。マーカーの値が基準値を超えていても、必ずしもがんがあるとは限りません。逆に、がんがあっても値が正常範囲内にとどまるケースもあります。
血液検査でがんが分かる確率はどのくらいか
がんの種類や進行度で変わる
腫瘍マーカーの感度(がんがある場合に陽性になる割合)は、がんの種類・ステージ・使用するマーカーの組み合わせによって大きく異なります。一般的に早期がんよりも進行がんで感度が高い傾向があります。
スクリーニングとしての限界
腫瘍マーカーは、無症状の方を対象とした一次スクリーニングとしての精度は高くなく、偽陽性(がんがないのに高値になる)や偽陰性(がんがあるのに正常値になる)が生じることがあります。単独での判断は推奨されません。
「正常=がんがない」とは限らない
血液検査の結果がすべて正常範囲であっても、がんが存在しないことを保証するものではありません。とくに消化器がんの早期発見には、内視鏡検査とは?選び方・使い方を内科医が解説【たまプラーザ】のような直接観察できる検査が重要な役割を果たします。
血液検査の結果で受診を考える目安
数値異常があるときに確認したいこと
腫瘍マーカーや血算・肝機能などで異常値が示されたときは、どの項目が・どの程度異常なのかを確認し、担当医に相談することが大切です。一時的な変動か継続的な変化かを判断するために、再検査や経過観察が提案されることがあります。
自覚症状があるときは結果にかかわらず受診が必要な場合がある
体重減少・血便・長引く腹痛・食欲不振・倦怠感などの症状がある場合は、血液検査の結果が正常であっても受診をお勧めします。症状そのものが精密検査の重要なサインとなるためです。
健診結果を持参すると診察がスムーズ
受診の際は、健診結果票・お薬手帳・保険証をお持ちください。過去の数値との比較が診察の参考になります。
がんを調べるときに行う主な追加検査
画像検査(CT・MRI・超音波など)
腹部超音波・CT・MRIは臓器の形態変化や腫瘤(しこり)の有無を評価するために用いられます。血液検査と組み合わせることで、より精度の高い評価が可能になります。
内視鏡検査
消化管(食道・胃・大腸など)のがんを直接観察し、組織採取(生検)もできるのが内視鏡検査の特長です。詳しくは内視鏡検査とは?選び方・使い方を内科医が解説【たまプラーザ】をご参照ください。
病理検査・細胞診
採取した組織や細胞を顕微鏡で調べる病理検査は、がんの確定診断に不可欠です。血液検査や画像検査では確定診断に至らない場合に行われます。
こんなときは消化器内科・内科で相談を
体重減少、貧血、便通異常、血便があるとき
これらの症状は消化器疾患やがんと関連する可能性があります。血液検査に加え、内視鏡検査などを提案する場合があります。ポリープとは?|内科医がわかりやすく解説【たまプラーザ】も参考にしてください。
長引く腹痛、食欲低下、倦怠感があるとき
2週間以上続く原因不明の倦怠感や食欲低下は、放置せず早めに内科・消化器内科を受診することをお勧めします。
健診で異常を指摘されたとき
「要再検査」「要精密検査」の指示があった場合は、指示に従って速やかに受診しましょう。異常項目の意味や次のステップを担当医と確認することが大切です。
がんの血液検査を受けるときの注意点
前日の食事や服薬で影響することがある
一部の血液検査(血糖・中性脂肪など)は空腹状態で受ける必要があります。腫瘍マーカーは通常食事の影響を受けにくいとされますが、受診前に医療機関の指示を確認してください。
再検査や経過観察になることがある
一度の検査で異常があっても、すぐに確定診断にはなりません。期間をおいて再検査し、値の推移を確認することが標準的な流れです。
検査前に確認しておきたいこと
検査の目的・費用・結果の受け取り方法などを事前に確認しておくと安心です。
がん検診と血液検査の違い
がん検診の目的
国が推奨するがん検診(胃・大腸・肺・乳房・子宮頸部)は、特定の検査方法で死亡率減少効果が科学的に認められたものです。厚生労働省のガイドラインに基づいて実施されます。
血液検査の位置づけ
腫瘍マーカーを含む血液検査は、国が推奨する標準的ながん検診の一部ではありません。主に症状のある方や、特定のリスクが高い方に対して補助的に活用されます。
定期的な健診の大切さ
年1回の定期健診は、がんに限らず生活習慣病などの早期発見にも有効です。健診と検診を組み合わせて受けることをお勧めします。
たまプラーザ周辺で血液検査や相談を検討している方へ
当院で相談しやすい症状・健診異常
AIプラスクリニックたまプラーザでは、健診での腫瘍マーカー異常・貧血・肝機能異常、消化器症状(腹痛・血便・体重減少など)についての相談に対応しています。
必要に応じて追加検査や専門機関へ連携
血液検査の結果に応じて、院内での内視鏡検査や、専門医療機関への紹介・連携も行います。お気軽にご予約・お問い合わせよりご相談ください。
監修医からのメッセージ
血液検査の結果だけで自己判断しないこと
腫瘍マーカーや血液検査の数値は、あくまでも診察の補助的な情報です。数値だけで「がんがある」「がんがない」と自己判断することは適切ではありません。
気になる症状があれば早めの受診が大切
症状が続く場合や健診で異常を指摘された場合は、早めに医師に相談することが大切です。早期発見・早期対応につながる可能性があります。
よくある質問(FAQ)
血液検査だけでがんは見つかりますか?
血液検査(腫瘍マーカーなど)はがんの可能性を評価する手がかりになりますが、血液検査単独でがんを確定診断することはできません。確定診断には画像検査・内視鏡検査・病理検査などを組み合わせる必要があります。
腫瘍マーカーが高いと必ずがんですか?
腫瘍マーカーの値は、炎症・良性疾患・生活習慣などによっても上昇することがあります。高値だからといって必ずがんがあるとは限らず、逆に正常値であってもがんを否定できる根拠にはなりません。医師の診察のもとで総合的に判断することが重要です。
健診で異常がなければ安心してよいですか?
健診の血液検査で異常がなかった場合でも、早期のがんが存在する可能性を完全には排除できません。気になる症状がある場合は、検査結果にかかわらず受診することをお勧めします。
どの科を受診すればよいですか?
症状や健診の異常項目によって異なりますが、消化器症状(腹痛・血便・体重減少など)がある場合や、消化器系の腫瘍マーカー異常がある場合は、消化器内科・内科が相談窓口となります。
血液検査は空腹で受ける必要がありますか?
血糖値・中性脂肪などの一部の項目は空腹状態(一般的に10〜12時間の絶食)が必要です。腫瘍マーカーは食事の影響を受けにくいとされていますが、受診する医療機関の指示に従ってください。
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本記事の監修医師
佐藤 靖郎(さとう やすお)
医師(医学博士)/AIプラスクリニックたまプラーザ 監修医
専門:消化器・内科(消化器外科/内視鏡/一般内科)
略歴:
1988年 福島県立医科大学医学部卒業、医師免許取得。1997年 同大学大学院修了、博士号取得。国立国際医療研究センター、東京新宿メディカルセンター、NTT東日本関東病院、横浜市立大学関連病院、国立病院機構横浜医療センター外科医長・救命救急センター副部長、済生会若草病院(横浜市)外科部長・内視鏡センター・診療部長を歴任。丸亀医療センター・佐々木病院副理事長、日立おおみか病院理事を経て現在に至る。
公的役割:
厚生労働省「地域連携クリティカルパスモデルの開発」班研究員、全国保健所長会 地域連携パス推進班アドバイザー、神奈川県がん診療連携協議会 地域連携クリティカルパス部会 相談役。

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