高齢者に多い病気と急変サイン|困りごとに対処するためのまとめ
「昨日まで普通にしていたのに、今朝急に様子がおかしい」——高齢の親を持つご家族がもっとも戸惑う場面の一つです。このページでは、高齢者に多い病気の急変サインを症状別に整理し、家族としてまず確認すべきこと・受診の目安・一次対応の考え方をまとめています。また、ヒートショックやサルコペニア予防、パーキンソン病のある方への注意点、デイサービス・施設での急変時対応の考え方、さらに在宅医療・訪問診療の選択肢についても横断的に確認できます。「何から手をつければよいかわからない」という段階から、具体的な相談行動につなげていただくことを目的としています。
高齢者に多い病気と急変サインを知っておく意味
「急変」は突然だけではない:家族が気づきやすい前ぶれ
医療現場でいう「急変」には、数分で意識を失うような場合だけでなく、数日〜数時間かけてじわじわ悪化するケースも含まれます。高齢者では発熱・痛みの自覚が乏しいことが多く、「なんとなく元気がない」「食欲がない」「ぼんやりしている」といった変化が最初のサインとなることが少なくありません。
家族が日ごろの様子を知っているからこそ、「いつもと違う」という感覚は重要な情報です。その感覚を具体的な観察に変え、医療・介護職へ適切に伝えることが早期対応のきっかけになります。
早めに知っておくと、受診・相談の選択肢を広げやすい
急変が起きてから慌てて情報を集めようとすると、判断が難しくなります。かかりつけ医への連絡方法、夜間対応の相談窓口、救急受診の目安——これらをあらかじめ把握しておくだけで、いざというとき落ち着いて動けます。また、在宅医療の仕組みを知っておくと、入院か施設かという二択以外の選択肢が見えてきます。
高齢者に多い病気と、見逃したくない急変サイン
各病態の代表的なサインを以下に整理します。複数のサインが同時に出ている場合や、普段と明らかに違うと感じる場合は迷わず医療機関へ連絡してください。それぞれの病態についてより詳しい観察ポイントは、急変時の対応を家族が迷わないために知ることをご覧ください。
脳卒中が疑われるサイン
顔の片側が下がる・腕の片側に力が入らない・言葉がうまく出ない・ろれつが回らない・突然の激しい頭痛——これらは脳卒中(脳梗塞・脳出血・くも膜下出血)を示す可能性があります。症状が一時的に消えた場合(一過性脳虚血発作)でも、再発作のリスクが高いため必ず当日中に受診が必要です。
心不全・心筋梗塞が疑われるサイン
安静時にも続く胸の圧迫感・締め付け感、左腕・顎・背中への放散痛、突然の強い息苦しさ、顔色不良・冷や汗は緊急性が高いサインです。高齢者では典型的な胸痛がなく、倦怠感・食欲不振・むくみ(浮腫)の悪化として現れることがあります。浮腫の変化を日々確認するコツも参考にしてください。
肺炎・感染症で注意したいサイン
38℃以上の発熱に加え、咳・痰・息苦しさが出たとき、あるいは逆に高齢者では発熱が目立たないまま意識が混濁する「隠れ肺炎」にも注意が必要です。痰詰まりへの対応を家族が知っておきたい理由もあわせてご確認ください。
脱水・熱中症で起こりやすいサイン
口の乾き・皮膚のかさつき・尿量の減少・ふらつき・意識の混濁は脱水を示すことがあります。室内でも高温環境で起こりうるため、季節を問わず水分摂取の確認が大切です。
低血糖・高血糖で注意したいサイン
糖尿病の治療を受けている方では、冷や汗・手の震え・ぼんやり感(低血糖)や、強い口渇・多尿・意識障害(高血糖)に注意が必要です。インスリンや血糖降下薬を使用している方は、服薬と食事のバランスが崩れたときに起こりやすくなります。
転倒・骨折後に悪化しやすいサイン
転倒後に「痛みはない」と言っていても、大腿骨頸部骨折(だいたいこつけいぶこっせつ)は立てなくなることで初めて気づくケースがあります。また、腰椎圧迫骨折のある方が日常生活で気をつけたいことのように、骨折後の安静が長期化すると廃用症候群(身体機能の低下)につながります。
認知症のある方で急変に見えやすい変化
認知症の方では、発熱・痛み・薬の副作用などが「突然の興奮」「急な混乱」「ぼんやり」として現れることがあります(せん妄:身体的原因で一時的に意識が混乱する状態)。認知症の進行との区別が難しいため、変化のスピードと身体症状を合わせて確認することが重要です。
症状別にみる、家族がまず確認したいこと
意識がぼんやりする・呼びかけへの反応が弱い
声をかけて目が開くか、名前に反応するかを確認してください。意識レベルの確認方法を家族が覚えておく意味では、JCS(ジャパン・コーマ・スケール)の基本的な考え方を解説しています。反応が乏しい場合はすぐに救急要請を検討してください。
息苦しさがある・呼吸が速い
1分間に25回以上の呼吸数(安静時の目安は12〜20回)、または唇・爪の色が紫色になる(チアノーゼ)場合は緊急性が高い状態です。楽な姿勢(上半身を起こす)で待機しながら、すぐに医療機関へ連絡してください。
いつもより食べない・飲めない
1〜2日続く場合は脱水・感染症・消化器疾患などを疑います。「食べたくない」という意思表示なのか、飲み込めない・むせる状態なのかを区別することが重要です。
体温上昇・発汗異常・ふるえ
高齢者では平熱が低いことが多いため、37.5℃でも本人にとっての「高熱」になりえます。発汗がない高体温(ヒートショック・熱中症)と、悪寒を伴う発熱(感染症)では対応が異なります。
ふらつき・転倒・歩けない
転倒後は、頭を打っていないか、下肢の変形・強い痛み・立てないがないかを確認します。急変対応シミュレーションで家族が備える流れでは、転倒場面を含む対応手順を確認できます。
いつもと違う言動・急な混乱
前述のせん妄のほか、薬の副作用(特に複数の薬を使用している場合)も急な混乱の原因になりえます。新しい薬を始めた、薬の量が変わったなどの情報をかかりつけ医に伝えてください。
受診・相談の目安
すぐに救急要請や緊急受診を考える症状
- 意識がない・呼びかけに全く反応しない
- 呼吸が止まっている・非常に弱い
- 脳卒中を示す症状(顔の歪み・片麻痺・言語障害)
- 胸痛・強い息苦しさ・冷や汗
- 転倒後に立てない・下肢の変形がある
その日のうちにかかりつけ医や相談窓口へ連絡したい症状
- 38℃以上の発熱が数時間続く
- 意識はあるが明らかにぼんやりしている
- 水分・食事を全くとれない状態が続いている
- 普段より明らかに息苦しそう
様子を見ながらも、早めに受診を検討したい症状
- 食欲・元気のなさが2日以上続いている
- むくみが急に強くなった
- ふらつきが増した・転倒が増えた
「救急車か迷う」ときに確認するポイント
「#7119(救急安心センター)」に電話すると、看護師などの専門家が症状を聞いて受診の必要性を判断してくれます(横浜市を含む多くの都市で実施。2025年時点)。迷ったときに一人で判断しなくてよい仕組みとして活用してください。急変時の対応フローチャートで確認したい流れも参考にしてください。
夜間・休日に相談できる窓口
| 窓口 | 電話番号 | 主な対象 |
|---|---|---|
| 救急安心センター | #7119 | 「救急車を呼ぶべきか」迷ったとき |
| 子ども・医療相談(よこはま夜間急病センター) | 市の広報または横浜市HPで確認 | 夜間急病全般 |
| かかりつけ医・訪問診療担当医 | 診察券等に記載の緊急連絡先 | 訪問診療契約済みの方 |
※電話番号・実施状況は変更になる場合があります。最新情報は横浜市 介護・高齢者福祉等でご確認ください。
家でできる一次対応と、やってはいけないこと
まず落ち着いて確認すること
①意識の有無、②呼吸の状態、③肌の色・温度、④いつ・どのように症状が始まったか——この4点をメモしておくと、医師や救急隊員に正確に伝えられます。患者急変時の対応で迷わないための基本整理もあわせてご参照ください。
水分補給・体位調整で様子を見る場面
軽度の脱水が疑われ、意識があり飲み込める状態であれば、少量ずつの水分補給(経口補水液など)を試みることがあります。横になれる場合は、転落リスクのない安全な場所で安静にしてもらいながら、状態を観察してください。
無理に食べさせない・飲ませないほうがよい場面
意識が低下している・むせが強い状態での水分や食事の補給は、誤嚥(ごえん:食べ物が気道に入ること)による肺炎を引き起こすリスクがあります。このような場面では無理に飲食させず、医療機関へ連絡してください。
服薬の自己判断を避けたい理由
「熱があるから解熱剤を」「痛そうだから鎮痛剤を」という判断は、腎機能低下のある高齢者では副作用リスクが高まります。処方薬・市販薬ともに、事前にかかりつけ医に確認した範囲で使用することが原則です。
判断に迷うときは一人で抱え込まない
「救急車を呼ぶほどでもないかも」と感じながら不安を抱えているなら、まず#7119や訪問診療の緊急連絡先に電話することをためらわないでください。判断を専門家に委ねることは、家族として正しい選択です。急変時の対応について、施設や家族間であらかじめ整理しておくことも助けになります。急変時の対応マニュアルを家族と施設で整えるにはをご参照ください。
ヒートショックを防ぐために家族ができること
予防法の基本:室温差を小さくする
ヒートショックとは、急激な温度変化が血圧の急上昇・急下降を引き起こし、脳卒中や心筋梗塞のリスクを高める現象です(日本循環器学会の啓発資料等で注意喚起されています)。居室・脱衣所・浴室の温度差を小さくすることが基本的な予防策です。脱衣所や浴室に暖房設備を導入する、シャワーを先に出して浴室を温めておくなどが有効です。
入浴前後に気をつけたいこと
- 入浴前に水分を少量補給する
- 浴槽への出入りはゆっくりと(急な起き上がりで血圧が変動しやすい)
- 熱すぎる湯温(42℃以上)を避ける
- 食直後・飲酒後の入浴は控える
冬場に特に注意したい生活場面
トイレも温度差が生じやすい場所です。特に夜間の冷えたトイレでの急激な血圧変動に注意が必要です。暖房便座の活用や、トイレを使用する前に室温を確認する習慣が助けになります。
サルコペニア予防・改善の考え方
サルコペニアとは何か
サルコペニアとは、加齢に伴って筋肉量・筋力・身体機能が低下する状態を指します(日本老年医学会の診療ガイドライン等で定義されています)。転倒・骨折・誤嚥性肺炎のリスクを高めるため、「急変しやすい体」の背景要因として重要です。
食事・たんぱく質・水分で気をつけたいこと
高齢者では1日あたり体重1kgに対して1.0〜1.2g程度のたんぱく質摂取が望ましいとされています(日本老年医学会の指針を参考)。肉・魚・卵・大豆製品・乳製品をバランスよく取り入れることが基本ですが、腎機能に問題がある場合は主治医の指示に従ってください。水分も1日1,000〜1,500ml程度を目安にしますが、心疾患がある方は制限が必要な場合があります。
無理のない運動と日常動作の工夫
椅子に座ったままの足の上げ下げ(椅子座位での大腿四頭筋訓練)や、手すりを使った立ち座り練習など、負荷の少ない運動から始めることが重要です。継続性が最も大切であり、理学療法士や作業療法士との相談も有効です。
「急変しやすい体力低下」に気づくサイン
以下のような変化が見られたら、サルコペニアの進行を疑い、かかりつけ医や管理栄養士に相談することをお勧めします。
- 食事量が半分以下になってきた
- 歩くスピードが明らかに落ちた
- 椅子からの立ち上がりに手の支えが必要になった
- 体重が6か月で2〜3kg以上減った
パーキンソン病のある方で注意したい変化
すくみ足・転倒が増えたとき
パーキンソン病(脳内のドパミンが減少する神経変性疾患)では、「すくみ足」(歩き出しの一歩が出にくい状態)が転倒の主な原因になります。転倒が増えた場合は、服薬の効き目の変動(ウェアリングオフ現象)が関係していることがあるため、神経内科の主治医への報告が重要です。
飲み込みにくさ・むせが増えたとき
嚥下機能(飲み込む力)の低下は誤嚥性肺炎のリスクを高めます。「食事中によくむせる」「食べるのに時間がかかる」「食後に痰が増えた」などの変化は、嚥下評価の検討につなげてください。急変対応が難しいと感じる場面での考え方も参考にしてください。
服薬や生活支援を見直すタイミング
パーキンソン病は進行とともに服薬調整が必要になります。「薬が効く時間が短くなった」「薬が切れると動きが固まる」などの変化が出てきたら、主治医への相談のタイミングです。在宅医療と神経内科専門医の併診によって、生活全体のサポートを整えることも選択肢の一つです。
デイサービス・施設で急変したときの対応の考え方
デイサービスで看護師が確認する急変対応の流れ
デイサービスには看護師が配置されており、急変時には①バイタルサインの確認(血圧・脈拍・体温・呼吸数・SpO₂=血中酸素飽和度)、②意識状態の確認、③家族・かかりつけ医への連絡、④必要に応じた救急要請という流れが一般的です。詳しくはデイサービスでの急変時の対応を看護師が整えるをご参照ください。
デイサービス急変時対応マニュアルで整理されること
施設・デイサービスでは急変時対応マニュアルが整備されています。マニュアルには連絡先・手順・記録様式が含まれており、デイサービスの急変時対応マニュアルを整えるにはでは家族が事前に確認しておくべき内容を解説しています。
家族が事前に共有しておきたい情報
- かかりつけ医の連絡先・診療日
- 現在服用中の薬(お薬手帳のコピー等)
- 緊急時のDNAR(蘇生処置についての意向)に関する本人・家族の意向
- アレルギー・既往疾患・禁忌事項
急変時の対応を介護現場でどう共有するかでより詳しく解説しています。
施設入居や転院も含めて選択肢を考える
急変を経験したあと、「施設への入居」「病院への転院」「自宅での在宅医療の継続」のいずれが本人・家族にとって最善かを考えることは重要です。いずれの選択も家族の状況や本人の意向によって異なります。このページは特定の選択を推奨するものではなく、判断材料を整えることを目的としています。急変時の対応同意書を老健で確認するときの注意も参考にしてください。
在宅医療でできること
自宅で受けられる診察・処方・状態確認
訪問診療では、医師が定期的に自宅を訪問し、診察・処方・検査(血液検査・エコーなど)を行います。通院が難しい状態でも継続的な医療管理が可能です。詳しくは訪問診療・在宅医療とは|対象・費用・依頼の流れを医師が解説する完全ガイドをご参照ください。
かかりつけ医との併診や引き継ぎができること
訪問診療を始めると「今のかかりつけ医との関係が切れてしまう」と心配される方がいますが、実際には併診(二つの医療機関を同時にかかること)や、かかりつけ医からの引き継ぎという形で進めることができます。現在の医療関係を断つ必要はありません。
退院後の療養先を考えるときに在宅医が関わる場面
退院が急に決まり、数日以内に療養先を選ぶ必要が生じることがあります。病院から「自宅か施設か」という形で選択肢を示される場面でも、在宅医療を組み合わせることで自宅療養の難易度を大きく下げられる場合があります。
退院前カンファレンスで在宅医が加わるメリット
退院前カンファレンスとは、退院前に病院スタッフ・訪問診療医・訪問看護・ケアマネジャーが集まり、在宅での療養計画を引き継ぐ会議です。在宅医が加わることで、医療的なケアの引き継ぎが円滑になり、退院直後の急変リスクを下げることができます。
地域包括ケア病棟の入院期間を踏まえた準備の必要性
地域包括ケア病棟(急性期治療後のリハビリ・在宅復帰支援を担う病棟)の入院期間には原則60日の上限があります(厚生労働省の診療報酬制度に基づく)。退院日が決まってから療養先を探し始めると時間が非常に短くなるため、入院中から早めに在宅医療・訪問看護の相談を進めることが重要です。
ご本人が来院できない場合の家族のみ相談
状態が悪くて外出できない、または遠方に住んでいるなどの理由でご本人が来院できない場合でも、ご家族のみでの相談に対応しているクリニックがあります。AIプラスクリニックたまプラーザでもご家族のみのご相談を承っています。
在宅でのケアは、ご家族だけで抱えると限界が早く来ます。医師・看護師が定期的に自宅へ入ることで、対処の負担そのものを減らせます。まず情報収集の段階からご相談いただくことをお勧めします。高齢者に多い病気と急変サインに関するご相談はこちらから詳細をご確認いただけます。
訪問診療を検討するときの目安
まだ早いかも、と感じる段階で情報収集する意味
「まだ訪問診療が必要な段階ではない」と感じているご家族の方が、実際には訪問診療開始のタイミングとして適切であることが多くあります。状態が悪化してからでは選択肢が狭まります。「知っておく」だけでも、いざというときの動きが変わります。
通院負担が増えてきたときの考え方
「一人では通院できなくなった」「付き添いのたびに仕事を休む必要がある」「待合室での待ち時間が体の負担になっている」——こうした変化が出てきたときが、訪問診療への移行を検討するサインの一つです。
退院後の生活に不安があるときの相談先
退院後に「自宅での管理が不安」「また急変するかもしれない」と感じているなら、訪問診療・訪問看護・ケアマネジャーへの相談が助けになります。訪問診療・在宅医療を知る|相談・依頼するためのまとめもご参照ください。
訪問診療が向いているケース・向かないケース
| 向いているケース | 向かないケース(一例) |
|---|---|
| 通院が体の負担になっている | 本人・家族が希望しない |
| 退院後の在宅管理が必要 | 急性期の集中治療が必要な状態 |
| 慢性疾患の継続管理が必要 | 入院加療が適切と医師が判断した場合 |
| 看取りの場所として自宅を希望 | 対応エリア外 |
※在宅医療にも適応と限界があります。病状によっては入院が必要になる場合があります。主治医・担当医とよくご相談ください。
当院の在宅診療の現場から
AIプラスクリニックたまプラーザでは、病院の地域連携室や医療ソーシャルワーカーを通じた退院前カンファレンスに参加し、退院当日からの訪問診療開始にも対応しています。退院直後は体の状態が不安定になりやすく、夜間・休日を含めた24時間の連絡体制を敷いています。
在宅では消化器内視鏡・エコーの経験を活かした栄養管理・嚥下評価・胃ろう管理・在宅酸素への対応も行っています。地域の訪問看護ステーション・居宅介護支援事業所と連携しながら、医療と介護が一体となった支援を心がけています。たまプラーザ・あざみ野・美しが丘・新石川など横浜市青葉区を中心とした地域が主な対応エリアで、隣接する都筑区・川崎市宮前区もご相談に応じています。「まだ早いかもしれない」という段階からのご相談も歓迎しています。
よくある質問
Q. 急変時はまず救急車を呼ぶべきですか?
意識がない・呼吸が止まっている・脳卒中・心筋梗塞を示す症状がある場合は、ためらわずに119番へ連絡してください。「呼ぶべきか迷う」場合は#7119(救急安心センター)への相談が助けになります。訪問診療契約がある場合は、担当医への緊急連絡も選択肢の一つです。
Q. かかりつけ医がいても訪問診療を併用できますか?
はい、多くの場合は可能です。かかりつけ医と訪問診療医が役割を分担するかたち(例:専門的な外来治療はかかりつけ医、在宅での定期管理は訪問診療)で進めることが一般的です。ただし、制度上の要件がある場合もあるため、訪問診療医とかかりつけ医の両方に確認することをお勧めします。
Q. 家族だけで相談しても大丈夫ですか?
はい。ご本人が外出できない場合や、まず情報収集をしたい段階であれば、ご家族のみでの相談に対応しているクリニックがあります。AIプラスクリニックたまプラーザでも、ご家族だけでのご相談を承っています。
Q. 自宅療養と施設入居はどう考えればよいですか?
どちらが正解というものではありません。本人の希望・身体状態・介護力・経済状況・住環境などを総合的に考える必要があります。在宅医療を利用することで、自宅療養の選択肢が広がることがありますが、施設入居や転院がより適切な場合もあります。判断材料を整えるために、ケアマネジャーや訪問診療医に相談することをお勧めします。
Q. 訪問診療を始めるタイミングはいつがよいですか?
状態が安定しているうちから準備しておくことが理想です。退院後・通院が困難になった時点・病状が進行してきた時点が一般的な開始時期ですが、「まだ早い」と感じる段階での情報収集も有益です。早めの相談によって選択肢が広がります。
Q. 費用はどこで確認すればよいですか?
訪問診療の費用は医療保険(および要件を満たす場合は介護保険)が適用されます。自己負担額は保険の種類・負担割合・処置の内容によって異なります。詳しくは横浜市 介護・高齢者福祉や各保険者の窓口、または担当のケアマネジャーにご確認ください。制度は改定される場合があります。
受診・相談の目安
以下のような状況があれば、在宅医療・訪問診療への相談を検討してください。
- 週に1回以上の通院が体・家族の負担になっている
- 退院後の療養先がまだ決まっていない、または決め方がわからない
- 夜間・休日に急変したときの連絡先がない
- 家族の付き添いによる介護が限界に近づいている
- 「自宅で最期まで」という希望があるが、医療体制をどう整えればよいかわからない
在宅でのケアは、ご家族だけで抱えると限界が早く来ます。医師・看護師が定期的に自宅へ入ることで、対処の負担そのものを減らせます。まずは情報収集からご相談ください。ご予約・お問い合わせはこちらからどうぞ。
まとめ|急変サインを知り、迷ったら早めに相談を
高齢者の急変は「突然」に見えても、多くの場合に前ぶれとなる変化があります。家族だからこそ気づける「いつもと違う」感覚を、観察の言葉に変えて伝えることが早期対応のカギです。受診の目安・一次対応・相談窓口を事前に把握しておくことで、いざというときの選択肢が広がります。
また、ヒートショック予防・サルコペニア対策・パーキンソン病への対応・デイサービスでの急変対応マニュアル整備など、日ごろの備えも同様に重要です。施設・家族間での情報共有を早めに進めておくことをお勧めします。
「急変してから」ではなく「変化が出てきたとき」に相談できる体制を整えることが、ご本人にとっても家族にとっても安心につながります。
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参考文献・出典
本記事の監修医師
佐藤 靖郎(さとう やすお)
医師(医学博士)/AIプラスクリニックたまプラーザ 監修医
専門:消化器外科・消化器内視鏡/一般内科/在宅医療・高齢者医療・がん緩和ケア・心不全・呼吸不全
略歴: 1988年 福島県立医科大学医学部卒業、医師免許取得。1997年 同大学大学院修了、博士号取得。国立国際医療研究センター、東京新宿メディカルセンター、NTT東日本関東病院、横浜市立大学関連病院、国立病院機構横浜医療センター外科医長・救命救急センター副部長、済生会若草病院(横浜市)外科部長・内視鏡センター・診療部長を歴任。丸亀医療センター・佐々木病院副理事長、日立おおみか病院理事を経て現在に至る。
公的役割: 厚生労働省「地域連携クリティカルパスモデルの開発」班研究員、全国保健所長会 地域連携パス推進班アドバイザー、神奈川県がん診療連携協議会 地域連携クリティカルパス部会 相談役。
AIプラスクリニックたまプラーザのご案内
ご家族の通院が難しくなってきた、退院後の療養先に迷っている、自宅でどこまで医療が受けられるか知りたい——そうしたご相談を、たまプラーザで承っています。たまプラーザ・あざみ野・美しが丘・新石川など横浜市青葉区を中心とした地域で、在宅医療のご相談に対応しています。
TEL:045-909-0117(横浜市青葉区)
ご相談の際は、以下をご用意いただくとスムーズです。
- お薬手帳または薬剤情報提供書
- 医療保険証・各種受給者証
- 介護保険証・介護保険負担割合証
- (お持ちであれば)診療情報提供書(紹介状)や退院時サマリー
ご本人が来院できない場合のご相談も承ります。お気軽にお問い合わせください。
免責事項
本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、個々の患者さんの診断・治療を代替するものではありません。症状や治療方針の判断は、必ず主治医にご相談ください。制度・費用は改定される場合があります。最新の情報は各自治体・保険者の窓口でご確認ください。