褥瘡の好発部位を知って、親の床ずれを早めに見つけたい
親御さんの皮膚に赤みが出たとき、「床ずれかもしれない」と不安になる方は多いです。褥瘡は、骨が出っ張っている場所に長く圧がかかることで起こりやすいため、まずは「どこを見ればよいか」を知ることが早期発見の第一歩です。
[褥瘡とは何か?在宅介護で悪化を防ぐために](https://aiplusclinic-tamaplaza.com/service/iryo-kaigo-medical-procedures-understand-pressure-ulcer-basics/) もあわせて読むと、全体像がつかみやすくなります。
まず押さえたい、褥瘡の好発部位とは何か
褥瘡の好発部位とは、体重が集中しやすく、皮膚と骨の間の組織が圧迫されやすい場所のことです。寝たきりの方では、仰向け・横向き・車いす生活など、姿勢によって要注意部位が変わります。
在宅での確認では、痛みが訴えにくい高齢者ほど、「見た目の変化」が大切です。
| 姿勢 | できやすい部位の例 |
|---|---|
| 仰向け | 後頭部、肩甲骨、肘、仙骨、かかと |
| 横向き | 耳、肩、肘、腰骨(大転子)、膝の内側、くるぶし |
| 車いす | おしり(坐骨)、尾骨、足の当たりやすい部分 |
こう調べ始める方が多い、褥瘡の好発部位
検索のきっかけは、「赤いけれど様子見でよいのか」「おしりの赤みが消えない」といった不安が多いです。特に、仙骨部・かかと・坐骨部は在宅で見逃されやすい部位です。
また、尿失禁や便失禁があると皮膚がふやけやすく、同じ場所に褥瘡ができやすくなります。介護保険の利用や訪問看護の導入を考えるときは、[在宅医療の相談・依頼の流れ](https://aiplusclinic-tamaplaza.com/service/iryo-kaigo-homecare-basics-consult/) を先に確認しておくと整理しやすいです。
見分け方・判断の目安を褥瘡の好発部位ごとに整理する
褥瘡は「赤い」だけではなく、圧を外しても赤みが消えないことが一つの目安です。皮膚が熱っぽい、硬い、痛がる、ジュクジュクする、色が紫っぽいといった変化も確認します。
| 観察ポイント | 目安 |
|---|---|
| 赤み | 圧迫をやめても消えにくい |
| 皮膚の温度 | まわりより熱い、または冷たい |
| 触った感じ | 硬い、むくむ、ブヨブヨする |
| 痛み | 触ると嫌がる、眠れないほど痛がる |
| 色 | 紫、黒、白っぽい、びらん |
なお、おむつかぶれや失禁関連皮膚炎と見分けが難しいことがあります。見た目が似ていても、対応が異なるため、判断に迷う場合は医療者に相談してください。
褥瘡の進み方の確認には、[褥瘡ステージ写真を探す前に知りたい見分け方](https://aiplusclinic-tamaplaza.com/service/iryo-kaigo-medical-procedures-understand-pressure-ulcer-stages/) も役立ちます。
混同しやすいものとの違いを知っておく
褥瘡の好発部位に赤みがあっても、必ずしも褥瘡とは限りません。たとえば、汗や摩擦で起こる皮膚炎、湿気でふやける状態、帯状のかぶれなどがあります。
また、尿バルーン(膀胱に入れて尿を袋へ流す管)を使っている方では、固定具やチューブが当たる場所に皮膚トラブルが起こることがあります。類似の皮膚変化を褥瘡と誤認しないため、当たり方や圧のかかり方も見てください。
| 混同しやすいもの | 違いのヒント |
|---|---|
| 失禁関連皮膚炎 | 皮膚が広く赤く、しみることが多い |
| 摩擦による傷 | こすれた場所に線状の傷が出やすい |
| かぶれ | 接触物の形に沿いやすい |
| 褥瘡 | 骨の出っ張りに一致しやすい |
家族が見落としがちな、褥瘡の好発部位のサイン
褥瘡は「赤いところ」だけを見ていても見逃すことがあります。特に見落としやすいのは、かかと、耳、肩甲骨、仙骨、坐骨、膝の内側です。
また、体位変換をしていても、食事量が落ちてやせてくると骨の突出が強くなり、褥瘡のリスクは上がります。たんぱく質や水分、全身状態の影響も受けるため、皮膚だけでなく全体を見ます。全体像は [在宅でできる医療処置のすべて](https://aiplusclinic-tamaplaza.com/service/iryo-kaigo-medical-procedures/) も参考になります。
在宅医療と褥瘡の好発部位はどうつながるか
褥瘡は、在宅での観察と専門職の連携が大切です。訪問診療や訪問看護が入ると、皮膚の状態確認、体位変換の工夫、栄養や排泄の調整を一緒に考えやすくなります。
AIプラスクリニックたまプラーザでは、病院の地域連携室や医療ソーシャルワーカーからの紹介で退院前カンファレンスに参加し、在宅への引き継ぎを受けています。退院当日からの訪問診療開始、24時間の連絡体制、夜間・休日の急変対応にも備えています。たまプラーザ・あざみ野・美しが丘・新石川など横浜市青葉区を中心に、隣接する地域もご相談に応じます。
在宅医療の基本は [訪問診療・在宅医療とは](https://aiplusclinic-tamaplaza.com/service/iryo-kaigo-homecare-basics/) で整理できます。
当院の在宅診療の現場から
病院の地域連携室や医療ソーシャルワーカーからご紹介を受け、退院前カンファレンスに参加することがあります。褥瘡が心配な方では、退院前から「どの部位を毎日見るか」「体位変換を何時間ごとにするか」を病院と在宅でそろえることが大切です。退院当日から訪問診療を開始し、訪問看護と連携して皮膚の変化、栄養、排泄、疼痛を確認します。消化器内視鏡・エコーの経験を生かし、栄養管理や嚥下評価、胃ろう、在宅酸素にも対応しています。
受診・相談の目安
次のようなときは、早めに相談してください。
- 仙骨・かかと・坐骨などの赤みが圧を外しても消えにくい
- 皮膚が紫色、黒っぽい、ジュクジュクしている
- 痛みや発熱があり、感染が心配
- 体位変換や清潔ケアを家族だけで続けるのが難しい
- 退院後の療養先や在宅ケアの整え方がまだ決まっていない
この段階では「まだ相談するほどでは」と感じる方が多いのですが、在宅医療は状態が悪化してからでは選択肢が狭まります。情報だけ聞いてみる、という使い方で構いません。
[ご予約・お問い合わせ](https://aiplusclinic-tamaplaza.com/reservation/) からご相談いただけます。
よくある質問
Q. 褥瘡はどの部位にできやすいですか?
仰向けでは仙骨とかかと、横向きでは大転子や耳、車いすでは坐骨が多いです。骨の出っ張りを中心に確認してください。
Q. 赤いだけなら様子を見てもよいですか?
圧を外しても赤みが消えない、痛い、熱い、紫っぽいなどがあれば褥瘡の可能性があります。早めに相談してください。
Q. 予防のために家族が一番大事にすることは何ですか?
体位変換、皮膚の毎日の観察、清潔と保湿、栄養・水分の確保です。無理なく続けられる形にすることが大切です。
Q. 訪問診療は褥瘡がかなり悪化してからでも間に合いますか?
状態によりますが、悪化してからだと選べる手段が限られることがあります。早めの情報収集が役立ちます。
Q. 本人が来院できないのですが、家族だけで相談できますか?
はい、可能です。今の困りごとや皮膚の写真、服薬内容がわかる資料があると相談しやすくなります。
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参考文献・出典
本記事の監修医師
佐藤 靖郎(さとう やすお)/医師(医学博士)/AIプラスクリニックたまプラーザ 監修医/専門: 消化器外科・消化器内視鏡/一般内科/在宅医療・高齢者医療・がん緩和ケア・心不全・呼吸不全。略歴: 1988年 福島県立医科大学医学部卒業、医師免許取得。1997年 同大学大学院修了、博士号取得。国立国際医療研究センター、東京新宿メディカルセンター、NTT東日本関東病院、横浜市立大学関連病院、国立病院機構横浜医療センター外科医長・救命救急センター副部長、済生会若草病院(横浜市)外科部長・内視鏡センター・診療部長を歴任。丸亀医療センター・佐々木病院副理事長、日立おおみか病院理事を経て現在に至る。 公的役割: 厚生労働省『地域連携クリティカルパスモデルの開発』班研究員、全国保健所長会 地域連携パス推進班アドバイザー、神奈川県がん診療連携協議会 地域連携クリティカルパス部会 相談役。
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免責事項
本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、個々の患者さんの診断・治療を代替するものではありません。症状や治療方針の判断は、必ず主治医にご相談ください。制度・費用は改定される場合があります。最新の情報は各自治体・保険者の窓口でご確認ください。