当院での診療から
当院(AIプラスクリニックたまプラーザ)は消化器内視鏡センターを備え、鎮静下(うとうとした状態)での胃・大腸内視鏡検査を日常的に実施しています。「血便が続いている」「便潜血が陽性だったが精密検査を受けていない」「なんとなくお腹の調子が悪い」といった症状でご相談いただく患者さんも多くいらっしゃいます。
内視鏡検査で早期がんや高リスクポリープが疑われた場合は、速やかに基幹病院へご紹介し、地域連携クリティカルパス(病院とかかりつけ医が連携して診療計画を共有する仕組み)を通じて術後の定期フォローを担当しています。また、在宅療養支援診療所として在宅での緩和ケア・看取りにも対応しており、治療後の継続的なサポートも行っています。気になる症状があれば、まずは遠慮なくご相談ください。ご予約・お問い合わせはこちらから承っています。
大腸がんの症状に関する公的データの見方
がん情報サービスで確認できること
国立がん研究センター「がん情報サービス」では、大腸がんの症状・検査・治療・統計データなどを公開しています。信頼性の高い情報源として活用してください。
統計は個人の予後を示すものではない
5年生存率などの統計データは、多数の患者さんのデータをまとめた集団の指標であり、個々の患者さんの予後を示すものではありません。統計の数値だけで一喜一憂しないことが大切です。
症状の頻度と受診の必要性は分けて考える
「大腸がんによる血便の頻度は○%」という統計があっても、「自分の血便が大腸がんである確率が○%」を意味するものではありません。症状の有無に関わらず受診の必要性は主治医と相談して判断してください。
情報の出典を確認する習慣
インターネット上には誤った医療情報も多く存在します。国立がん研究センター・厚生労働省・各学会の診療ガイドラインなど、公的機関が発信する情報を確認する習慣をつけましょう。
よくある質問(FAQ)
大腸がんの初期症状は必ず出ますか?
いいえ、必ずしも出るわけではありません。早期の大腸がんは無症状のことが多く、便潜血検査などの検診で偶然発見されるケースも少なくありません。「症状がないから大丈夫」とは言えないため、定期検診の受診が重要です。
便潜血が陰性なら安心できますか?
陰性であっても大腸がんを完全に否定するものではありません。便潜血検査には偽陰性(がんがあっても陰性になること)の可能性があります。自覚症状がある場合や家族歴がある場合は、陰性であっても医師に相談することをお勧めします。
おならが増えるだけでも受診した方がよいですか?
おならの増加だけで大腸がんを示すものではありませんが、それに加えて血便・便通異常・体重減少・腹痛などの症状を伴っている場合は、受診することをお勧めします。単独では食事や生活習慣による変化が多いですが、気になる場合は気軽にご相談ください。
直腸がんと大腸がんの症状は違いますか?
大腸がんは直腸がんを含む総称です。発生する部位によって症状の出方が異なり、直腸がんは肛門に近いため血便・残便感・頻便が早期から出やすい傾向があります。一方、上行結腸がんは症状が出にくく貧血で発見されることがあります。詳しくは直腸癌の症状と初期にみられる変化をご参照ください。
若い人でも大腸がんになりますか?
はい、なります。大腸がんは中高年に多い疾患ですが、40歳以下でも発症することがあります。近年、若年者(40歳未満)の大腸がん発症率が増加傾向にあるとの報告もあります(国立がん研究センター がん統計)。家族歴がある場合や症状がある場合は年齢に関係なく受診を検討してください。
症状がなくても検診は必要ですか?
はい、必要です。日本では40歳以上を対象に年1回の便潜血検査(大腸がん検診)が推奨されています(厚生労働省)。早期に発見されるほど治療の選択肢が広がります。大腸がんの検診・予防・リスクについての詳細もあわせてご覧ください。
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参考文献・出典
- 国立がん研究センター がん情報サービス「大腸がん」
- 国立がん研究センター がん統計
- 厚生労働省 がん対策
- 日本癌治療学会 がん診療ガイドライン
- Minds ガイドラインライブラリ(日本医療機能評価機構)
本記事の監修医師
佐藤 靖郎(さとう やすお)
医師(医学博士)/AIプラスクリニックたまプラーザ 監修医
専門:消化器・内科(消化器外科/内視鏡/一般内科)
略歴
1988年 福島県立医科大学医学部卒業、医師免許取得。1997年 同大学大学院修了、博士号取得。国立国際医療研究センター、東京新宿メディカルセンター、NTT東日本関東病院、横浜市立大学関連病院、国立病院機構横浜医療センター外科医長・救命救急センター副部長、済生会若草病院(横浜市)外科部長・内視鏡センター・診療部長を歴任。丸亀医療センター・佐々木病院副理事長、日立おおみか病院理事を経て現在に至る。
公的役割
厚生労働省「地域連携クリティカルパスモデルの開発」班研究員、全国保健所長会 地域連携パス推進班アドバイザー、神奈川県がん診療連携協議会 地域連携クリティカルパス部会 相談役。
AIプラスクリニックたまプラーザのご案内
たまプラーザで内科・消化器の気になる症状がある方へ。血便・便通の変化・便潜血陽性などでお悩みの場合は、お気軽にご相談ください。鎮静下内視鏡検査など必要な検査についても丁寧にご説明します。
TEL: 045-909-0117(横浜市青葉区・たまプラーザ)
初診の際は、保険証・お薬手帳・(お持ちであれば)健診結果や紹介状をご用意いただくとスムーズです。ご予約はWebまたはお電話で承ります。
免責事項
本記事は一般的な医学情報の提供を目的としており、個別の診断・治療方針を示すものではありません。症状や治療についての判断は、必ず主治医・専門医にご相談ください。記載内容は公開時点の公的情報・診療ガイドラインに基づいており、最新情報は国立がん研究センター「がん情報サービス」等でご確認ください。