脳梗塞の観察項目、親の異変をどう見つけるか
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親の「いつもと違う」を見つけるときは、顔・腕・言葉・時間の4点を意識すると、脳梗塞の変化に気づきやすくなります。片側の麻痺、ろれつの回りにくさ、急なふらつきは早めの受診が大切です。
脳梗塞の観察項目で最初に見るべきこと
脳梗塞は、脳の血管が詰まって脳の一部に血流が届きにくくなる病気です。家庭での観察では、看護の現場でも重視される「急に出た症状かどうか」が大切です。
確認したいのは次の点です。
- 顔のゆがみがないか
- 片腕だけ上がりにくくないか
- ろれつが回りにくくないか
- いつから変化したか
- 意識がぼんやりしていないか
より全体像を整理したい方は、高齢者に多い病気と急変サインのまとめ もあわせてご覧ください。
こんな変化に気づいたら調べ始める方が多い
ご家族が検索を始めるきっかけは、次のような小さな異変です。
- 箸を落とす、片手で物を持ちにくい
- 片側だけ口角が下がる
- 話しかけても返事がいつもより遅い
- 「頭がぼんやりする」と訴える
- 立ち上がるとふらつく
これらは脳梗塞以外でも起こりますが、急に始まった症状なら軽く見ないほうがよいです。判断に迷うときは、在宅医療の相談・依頼の考え方 を知っておくと、退院後や療養先の検討にもつながります。
家での見分け方は、急な片側症状をそろえて見ること
脳梗塞の観察項目として、まずは次の3つをそろえて確認します。
| 観察する項目 | 家での見方 | 受診を急ぐ目安 |
|---|---|---|
| 顔 | 口角の下がり、左右差 | 急に出たら要注意 |
| 腕・脚 | 片側だけ力が入らない、しびれる | 片側だけ明らかなら早急に受診 |
| 言葉 | ろれつ不良、言葉が出ない、意味が通りにくい | 急な変化は救急相談の対象 |
加えて、急な激しい頭痛、意識の低下、歩けないほどのふらつきも見逃せません。症状が数分で消えても、脳梗塞の前触れのことがあります。
心不全や脳出血とまちがえやすい症状もある
息苦しさやむくみが目立つと、脳梗塞よりも心不全を先に考えることがあります。心不全では、横になると息が苦しくなり座っているほうが楽になる起座呼吸が目立つことがあります。脳梗塞はこのような呼吸の症状より、片側の麻痺や言葉の異常が中心です。
また、脳出血は突然の頭痛や嘔吐、意識障害を伴いやすく、脳出血の急な変化の見方 も参考になります。
見落としやすいのは「軽くなったから大丈夫」と思う場面
家族が見逃しやすいのは、症状が一時的に軽くなった場面です。
「少し話しにくいだけ」「歩けるから大丈夫」と感じても、実際には一過性脳虚血発作という、脳梗塞の前段階のことがあります。厚生労働省の人生会議(ACP) でも、体調が落ち着いているうちに今後を考える大切さが示されています。
在宅医療につなげるときに考えたいこと
退院後の見通しが立たない、通院が難しい、家族だけで見守るのが不安――そんなときは、在宅医療が選択肢になります。訪問診療は入院の代わりではなく、必要に応じて病院と連携しながら自宅療養を支える仕組みです。
訪問診療の基本は訪問診療・在宅医療の全体像 で確認できます。横浜市でも介護保険や在宅支援の情報が整理されており、横浜市の介護・高齢者福祉 も参考になります。
当院の在宅診療の現場から
病院の地域連携室や医療ソーシャルワーカーから紹介を受け、退院前カンファレンスに参加することがよくあります。退院当日から訪問診療を始めるケースもあり、退院直後の不安定な時期は24時間の連絡体制で夜間・休日の急変にも備えます。嚥下評価、胃ろう管理、在宅酸素、栄養管理まで含め、訪問看護や居宅介護支援事業所と連携しながら支えます。たまプラーザ・あざみ野・美しが丘・新石川など横浜市青葉区を中心に、隣接する都筑区・川崎市宮前区もご相談に応じています。
受診・相談の目安
次のようなときは、医療機関や在宅医療の相談を検討してください。
- 片側の麻痺や言葉の異常が出た
- 症状が数分で消えても、脳梗塞が心配
- 退院後の療養先を早めに決めたい
- 通院の付き添いが続けにくい
- 自宅での見守り体制に不安がある
この段階では「まだ相談するほどでは」と感じる方が多いのですが、在宅医療は状態が悪化してからでは選択肢が狭まります。情報だけ聞いてみる、という使い方で構いません。
相談先を探す際は、ご予約・お問い合わせ からご連絡ください。
よくある質問
Q. 脳梗塞は家でどこを見ればよいですか?
顔の左右差、片腕の動かしにくさ、ろれつの回りにくさの3点が基本です。急に出た症状かどうかも重要です。
Q. 症状がすぐ消えたら様子見でもよいですか?
いいえ。数分で改善しても、一過性脳虚血発作のことがあります。早めに医療機関へ相談してください。
Q. 受診は脳神経外科でよいですか?
まずは救急外来や主治医に相談してください。必要に応じて脳神経内科、脳神経外科へつながります。
Q. 通院が難しい場合はどうすればよいですか?
在宅医療や訪問診療を検討できます。ご本人が来院できない場合でも、家族のみの相談が可能です。
Q. 退院後の在宅療養はいつ相談すればよいですか?
退院が見えてきた段階で早めがよいです。病院の退院支援に在宅医が加わると、引き継ぎが円滑になります。
参考文献・出典
本記事の監修医師
佐藤 靖郎(さとう やすお)/医師(医学博士)/AIプラスクリニックたまプラーザ 監修医
専門: 消化器外科・消化器内視鏡/一般内科/在宅医療・高齢者医療・がん緩和ケア・心不全・呼吸不全
略歴: 1988年 福島県立医科大学医学部卒業、医師免許取得。1997年 同大学大学院修了、博士号取得。国立国際医療研究センター、東京新宿メディカルセンター、NTT東日本関東病院、横浜市立大学関連病院、国立病院機構横浜医療センター外科医長・救命救急センター副部長、済生会若草病院(横浜市)外科部長・内視鏡センター・診療部長を歴任。丸亀医療センター・佐々木病院副理事長、日立おおみか病院理事を経て現在に至る。
公的役割: 厚生労働省『地域連携クリティカルパスモデルの開発』班研究員、全国保健所長会 地域連携パス推進班アドバイザー、神奈川県がん診療連携協議会 地域連携クリティカルパス部会 相談役。
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TEL 045-909-0117(横浜市青葉区)
ご相談の際は、お薬手帳または薬剤情報提供書/医療保険証・各種受給者証/介護保険証・介護保険負担割合証/(お持ちであれば)診療情報提供書(紹介状)や退院時サマリーをご用意いただくとスムーズです。ご本人が来院できない場合のご相談も承ります。
免責事項
本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、個々の患者さんの診断・治療を代替するものではありません。症状や治療方針の判断は、必ず主治医にご相談ください。制度・費用は改定される場合があります。最新の情報は各自治体・保険者の窓口でご確認ください。