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親の転倒防止、看護で今日から意識したいこと

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親の転倒防止、看護で今日から意識したいこと

高齢者に多い病気と急変のサイン|受診の目安を医師が解説する総合ガイド高齢者に多い病気と急変サイン|気づく・見極めるためのまとめ › (本記事)

親の転倒は、筋力低下だけでなく、薬の影響、視力低下、ふらつき、血圧変動、住環境など複数の要因が重なって起こります。家庭でできる工夫は多く、早めに見直すほど転倒リスクを下げやすくなります。まずは「最近つまずきやすい」「立ち上がりに時間がかかる」などの小さな変化に気づくことが出発点です。

まず押さえたい、親の転倒防止で大切な看護の考え方

転倒防止の看護で大事なのは、本人の身体の変化生活環境を一緒に見ることです。高齢になると、筋力やバランス機能が落ちるだけでなく、立ちくらみ、眠気、認知機能の低下が重なりやすくなります。
厚生労働省の在宅医療の推進でも、生活の場での医療・介護連携が重要とされています。あわせて、全体像は高齢者に多い病気と急変のサイン|受診の目安を医師が解説する総合ガイドも参考になります。

家庭での見守りは、特別な器具よりも「気づくこと」が土台です。たとえば、起床後すぐの歩行、夜間のトイレ、入浴前後、段差のある場所は転倒が起きやすい場面です。介護保険のサービスや訪問看護を組み合わせると、家族の負担を減らしながら対策を進めやすくなります。

こうしたきっかけで調べ始める方が多いです

  • つまずく回数が増えた
  • 何もない場所でよろける
  • 立ち上がるときにふらつく
  • 夜間トイレでヒヤッとした
  • 退院後にまた転ばないか心配になった

こうした場面が続くときは、単なる「年齢のせい」と決めつけず、原因を整理した方がよいことがあります。たとえば、薬の副作用で眠気や血圧低下が起きることがありますし、パーキンソン病かもと思ったら、私が見ておきたい症状のように、歩き方の変化が病気の手がかりになる場合もあります。
相談先を探し始める段階では、訪問診療・在宅医療を知る|相談・依頼するためのまとめを見ておくと、家で支える選択肢が整理しやすくなります。

見分け方の目安は、歩き方・立ち上がり・環境の3つです

確認すること 見るポイント 家庭でできる工夫
歩き方 小刻み、すり足、片脚に体重をかけにくい 室内の動線を広くする
立ち上がり 椅子やベッドからの立ち上がりに時間がかかる 手すりや安定した椅子を使う
周囲の環境 すべりやすい床、段差、暗い廊下 整理整頓、照明の追加、マットの見直し

加えて、意識の状態も見逃せません。会話がかみ合わない、ぼんやりしている、急に眠そうになる場合は、転倒だけでなく体調変化が隠れていることがあります。JCS(ジャパン・コーマ・スケール)は意識レベルを簡単に表す考え方で、「いつもより反応が鈍い」と感じたときの共有に役立ちます。

混同しやすいものとの違いを整理しておくと安心です

転倒しやすさは、病気そのものと、別の不調が重なって見えることがあります。たとえば、むくみや息切れが目立つ場合は心不全が隠れていることもあります。急性心不全は短期間で症状が強くなる状態、慢性心不全は長く付き合う状態で、どちらもふらつきや体力低下につながることがあります。詳しくは浮腫とは何か、むくみが続く私のための確認ポイントも参考になります。

また、脳出血の原因が気になる私へ、急な変化の見方で扱うような急な片麻痺、ろれつの回りにくさ、激しい頭痛は、転倒の「原因」ではなく、転倒の前に起こっている異常かもしれません。
脳梗塞では、血圧・脈拍・呼吸・体温などのバイタルサイン観察に加え、急な片側の力の入りにくさや話しづらさを確認します。「転んだから様子を見る」ではなく、転んだ背景をみることが大切です。

家族が見落としがちなポイントは、薬と夜間の動きです

転倒防止では、段差や手すりだけでなく、服薬と生活リズムの見直しが重要です。睡眠薬、降圧薬、利尿薬などでふらつきや夜間頻尿が増えることがあります。薬の変更は自己判断でせず、処方医や薬剤師に相談してください。
また、夜間トイレは暗さと眠気が重なりやすく、最も注意したい場面の一つです。足元灯、動線の片づけ、滑りにくい履物の確認が役立ちます。

在宅医療と組み合わせると、転倒予防は続けやすくなります

家族だけで見守るのが難しいときは、在宅医療や訪問看護を組み合わせると、体調変化の確認と環境調整を続けやすくなります。訪問看護では、歩行状態、血圧、脈拍、むくみ、服薬状況、食事や水分摂取の様子などを一緒に見ながら、必要に応じて主治医へつなげます。
在宅医療の考え方や依頼の流れは、訪問診療・在宅医療とは|対象・費用・依頼の流れを医師が解説する完全ガイドで全体を確認できます。かかりつけ医を変える必要はなく、併診や引き継ぎも可能です。状態が不安定な時期ほど、早めの情報収集が役立ちます。

当院の在宅診療の現場から

当院では、病院の地域連携室や医療ソーシャルワーカーからの紹介で退院前カンファレンスに参加し、在宅への引き継ぎを受けています。退院当日から訪問診療を開始したケースもあり、退院直後の不安定な時期には24時間の連絡体制で夜間・休日の急変に対応しています。消化器内視鏡やエコーの経験を生かし、栄養管理、嚥下評価、胃ろう管理、在宅酸素にも対応しています。たまプラーザ・あざみ野・美しが丘・新石川など横浜市青葉区を中心に、隣接する都筑区・川崎市宮前区もご相談に応じています。

受診・相談の目安

  • 週に1回以上、通院や付き添いが負担になってきた
  • 立ち上がりや歩行の不安で、家族の見守りが必要になった
  • 退院後の療養先を早めに決める必要がある
  • 夜間の転倒が心配で、家族だけでは見守りが難しい
  • ふらつきに加えて、息切れ・むくみ・意識の変化がある

この段階では「まだ相談するほどでは」と感じる方が多いのですが、在宅医療は状態が悪化してからでは選択肢が狭まります。情報だけ聞いてみる、という使い方で構いません。
ご予約・お問い合わせから、まずは状況整理の相談をしてみてください。

よくある質問

Q. 転倒防止のために、まず家で何から始めればよいですか?

まずは、床の物を減らす、照明を明るくする、よく使う物を手の届く場所に置く、の3点から始めると取り組みやすいです。

Q. ふらつきがあるとき、病院受診と在宅相談のどちらがよいですか?

急な麻痺、ろれつの回りにくさ、強い息切れ、意識の低下があれば受診を優先してください。慢性的なふらつきや見守りの相談なら、在宅医療の相談も選択肢です。

Q. 訪問診療は、転ばないようにするサービスですか?

転倒そのものを防ぐ目的だけではありません。体調、薬、生活環境を含めて総合的に見ながら、必要な医療を続けやすくする仕組みです。

Q. 家族だけで相談してもよいですか?

はい、可能です。ご本人が来院しづらい場合でも、家族のみで状況を整理する相談は役立ちます。

Q. 施設入居を考えていても相談できますか?

はい。施設入居や転院を否定するものではありません。自宅、施設、入院を含めて、状態に合う選択肢を一緒に整理できます。


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参考文献・出典

本記事の監修医師

佐藤 靖郎(さとう やすお)/医師(医学博士)/AIプラスクリニックたまプラーザ 監修医
専門: 消化器外科・消化器内視鏡/一般内科/在宅医療・高齢者医療・がん緩和ケア・心不全・呼吸不全。
略歴: 1988年 福島県立医科大学医学部卒業、医師免許取得。1997年 同大学大学院修了、博士号取得。国立国際医療研究センター、東京新宿メディカルセンター、NTT東日本関東病院、横浜市立大学関連病院、国立病院機構横浜医療センター外科医長・救命救急センター副部長、済生会若草病院(横浜市)外科部長・内視鏡センター・診療部長を歴任。丸亀医療センター・佐々木病院副理事長、日立おおみか病院理事を経て現在に至る。
公的役割: 厚生労働省「地域連携クリティカルパスモデルの開発」班研究員、全国保健所長会 地域連携パス推進班アドバイザー、神奈川県がん診療連携協議会 地域連携クリティカルパス部会 相談役。

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本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、個々の患者さんの診断・治療を代替するものではありません。症状や治療方針の判断は、必ず主治医にご相談ください。制度・費用は改定される場合があります。最新の情報は各自治体・保険者の窓口でご確認ください。

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