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赤ちゃんのうんちが緑色になるのはなぜ?原因・受診のサイン・月齢別の見方を解説

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赤ちゃんのうんちが緑色になるのはなぜ?原因・受診のサイン・月齢別の見方を解説

本記事は消化器外科専門医・医学博士の佐藤靖郎医師が監修しています。記事の内容はあくまでも一般的な医学情報であり、個別の診断・治療を行うものではありません。症状が気になる場合は医師の診察を受けてください。

導入:赤ちゃんのうんちが緑色でも大丈夫?まず知っておきたいこと

おむつを開けたとき、便が緑色になっていると驚いてしまうことがあるかもしれません。しかし、赤ちゃんの便が緑色を帯びることは決して珍しい現象ではありません。月齢や授乳の状況、腸の動き、食べたものなど、さまざまな要因によって便の色は変化します。

大切なのは「色だけで判断しない」ことです。赤ちゃんが機嫌よく過ごし、しっかり哺乳・食事ができており、発熱や嘔吐などの症状がなければ、緑色の便だけで過度に心配する必要はないケースも少なくありません。一方で、色以外のサインが加わる場合は小児科への相談が必要なことがあります。

この記事では、うんち 緑になる主な原因、月齢別の見え方、家庭での観察ポイント、受診の目安をわかりやすく整理します。

赤ちゃんのうんちが緑色になる主な原因

便の色に最も大きく関わるのは「胆汁(たんじゅう)」です。肝臓で作られる胆汁は黄緑色をしており、腸内で分解・変化しながら便を黄色や茶色に変えていきます。この変化の途中の状態で排便されたり、腸内細菌のバランスが変わったりすると、便が緑色に見えることがあります。

母乳・ミルクの影響

母乳栄養の赤ちゃんは、腸内細菌の種類や割合の影響で、便が黄色っぽい粒状になることが多い一方で、緑色っぽくなることもあります。ミルク(育児用粉ミルク)を使用している場合は、やや黄土色から緑がかった色になる場合があります。混合栄養でも同様に、授乳の割合によって便色は変わります。便の色のみで母乳やミルクの量・質を判断することは難しいため、体重の増加や哺乳量など全身の状態とあわせて見ることが重要です。

腸の動きが速いときに起こる色の変化

便が腸を通過する時間が短い(腸の動きが速い)場合、胆汁が十分に分解・変色される前に排出されるため、便が緑色になりやすくなります。下痢のときに緑色の便が出やすいのはこのためです。腸の動きは体調や授乳リズムによっても変わりやすく、一時的に緑色が続くこともあります。

離乳食の開始・食べたものの影響

離乳食を始めた赤ちゃんでは、ほうれん草・小松菜・ブロッコリーなどの緑色野菜を食べた後に便が緑色になることがあります。また、鉄分を含む食品や育児用のフォローアップミルク(鉄強化タイプ)を摂取した場合も、便が緑から黒っぽい色に変化することがあります。これらは食品由来の色変化であり、消化の問題を必ずしも示すものではありません。

体調や感染症で緑色になることがある

胃腸炎などの感染症で腸の動きが活発になると、緑色の下痢便が出ることがあります。この場合は便の色変化に加え、水様便・嘔吐・発熱・ぐったりした様子など他のサインも現れることが多いため、全身状態の確認が必要です。

緑色でも心配しすぎなくてよい便の特徴

便の回数や性状がいつもと大きく変わらない

緑色の便であっても、以下のような状態が続いていれば、経過観察できる可能性があります(ただし不安な場合は医師へご相談ください)。

普段から回数や性状がほぼ同じで、色だけが少し緑っぽいというケースは、腸内環境や通過速度の一時的な変化によるものが多く、体調の問題が原因でないこともあります。

体重が増えていて元気がある

授乳量や食事量が確保されており、体重が月齢に見合った増加を続けていれば、栄養面での問題は少ないと考えられます。授乳後に満足そうにしている、日中は機嫌よく過ごしているといった様子も判断の参考になります。

緑色のうんちとあわせて見たい便のサイン

うんこの色だけでなく、便全体の性状を観察することが大切です。色以外に以下のようなサインが出ていないかも確認しましょう。

黒っぽい便・赤い血が混じる便

タール状の黒い便(黒色便)や鮮血が混じる便(血便)は、消化管のどこかで出血が起きている可能性を示す場合があります。離乳食の開始直後など食品由来の黒色(鉄分など)のこともありますが、原因がはっきりしない場合は早めに小児科を受診してください。

白っぽい便・灰白色の便

白色や灰白色の便は胆道系の異常(胆道閉鎖症など)が疑われることがあります。乳児健診でも便の色確認が推奨されており、白色便が続く場合は速やかな受診が必要です。厚生労働省や日本小児科学会も、便色カード等を活用した早期発見の取り組みを推進しています。

強い下痢や嘔吐を伴う便

水様性の下痢や嘔吐が続くと、特に乳児では脱水のリスクが高まります。おしっこの回数が減る、口の中が乾燥している、ぐったりしているといった脱水のサインが見られる場合は受診が必要です。

月齢別にみる「赤ちゃん うんち 緑」の見え方

新生児期

生後すぐの「胎便」は黒緑色をしており、これは羊水や腸液などが腸内に蓄積されたものです。生後2〜3日で胎便から「移行便」(緑がかった黄色)に変わり、その後は母乳やミルクの種類に応じた便色に落ち着いていきます。この時期の緑色は正常な変化の一部です。

生後数か月の乳児

腸の機能がまだ未熟なため、授乳のタイミングや量、腸内細菌のバランスによって便色が日によって変わりやすい時期です。緑色が続いても他の症状がなければ様子を見られることがありますが、急に回数が増えたり性状が変わったりした場合は注意が必要です。

離乳食期

緑色野菜や鉄分強化食品を食べた翌日に、便が緑や濃い色になることがあります。これは多くの場合、食材の色素や成分の影響です。食材の変化と便色を記録しておくと、受診時に役立ちます。緑 うんちに関する詳しい解説もあわせてご参照ください。

家庭でできる観察ポイント

便の色・回数・においを記録する

スマートフォンで便の写真を撮っておくと、受診時に医師へ正確な情報を伝えやすくなります。メモには「色・性状(水様か、粒状か)・においの変化・回数・おむつ交換の時刻」などを記録しておくと役立ちます。

授乳・食事量、尿の回数を見る

授乳量や食事量が通常通り確保されているか、1日の尿の回数(おむつが濡れる回数)が極端に少なくなっていないかを確認しましょう。尿量の低下は脱水の早期サインになることがあります。

受診したほうがよいサイン

緑色の便でも、以下のサインが重なる場合は小児科への受診をご検討ください。

発熱、嘔吐、強い下痢がある

感染性胃腸炎などの可能性があり、乳幼児では脱水が急速に進むことがあります。

元気がない、哺乳しない、体重が増えない

全身状態の悪化や栄養不良のサインである可能性があります。哺乳量が著しく少ない状態が続く場合は早めに相談しましょう。

血便、白色便、黒色便がある

いずれも消化管や胆道系の異常が疑われる所見です。特に白色便は早期発見が重要とされる疾患と関連することがあるため、速やかな受診が推奨されます。

お腹の張り、強い痛がり方がある

腸閉塞などを含む腹部の異常が疑われる場合があります。赤ちゃんが激しく泣き止まない、お腹が目に見えて張っているといった場合は受診してください。

よくある質問

母乳の赤ちゃんは緑のうんちになりやすい?

母乳栄養の赤ちゃんは腸内細菌の種類が多様で、便の色や性状に個人差が大きい傾向があります。緑色になることは母乳栄養でよくみられるパターンのひとつです。

緑色のうんちは下痢ですか?

緑色であっても、水様性でなく回数も普段と変わらなければ下痢とは言い切れません。性状・回数・他症状の有無を合わせて判断することが大切です。

緑のうんちが続くときは何科を受診すればよい?

基本的には小児科への受診が適切です。緑色が続いても他に症状がない場合は次の健診や外来で相談するケースもありますが、発熱・血便・白色便・哺乳不良などが加わる場合は早めに受診してください。

予防接種のあとに便の色が変わることはある?

接種後に食欲が一時的に落ちたり、体調が変化したりすることで便色が変わる場合があります。機嫌や哺乳の状態も観察し、発熱が続く・ぐったりするなど気になる症状があれば接種医または小児科に相談してください。

大人の便が緑色になる原因についてはうんち 緑 大人もご参照ください。

まとめ:赤ちゃんのうんちが緑色でも、全身状態とあわせて判断する

赤ちゃんの便が緑色になること自体は、月齢・授乳方法・食材・腸の動きなどによってよく起こる変化であり、色だけで病気と決めつける必要はありません。重要なのは、機嫌・哺乳量・体重増加・発熱・嘔吐・血便・白色便などを総合的に観察することです。

「いつもと何か違う」と感じたときや、本記事で挙げた受診サインに当てはまる場合は、遠慮なく小児科を受診してください。記録した便の写真やメモがあると、医師がより的確に状態を把握する助けになります。

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本記事の監修医師

佐藤 靖郎(さとう やすお)
医師(医学博士)/AIプラスクリニックたまプラーザ 理事長
専門:消化器外科

福島県立医科大学大学院 外科学修了。NTT東日本関東病院や国立病院機構横浜医療センター等で外科医長・救命救急センター副部長を歴任。厚生労働省の地域連携クリティカルパスモデル開発の班研究員、神奈川県がん診療連携協議会相談役などを務める。

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