オンライン予約はこちら

寝たきりの親にも楽しみはある?自宅でできる過ごし方

在宅医療・在宅介護

在宅医療・介護を知る






寝たきりの親にも楽しみはある?自宅でできる過ごし方


寝たきりの親にも楽しみはある?自宅でできる過ごし方

まず押さえたい基本:寝たきりでも「楽しみ」はゼロではありません

寝たきりとは、病気や加齢で起き上がりや移動が難しく、生活の多くをベッド上で送る状態を指します。原因は脳梗塞、心不全、呼吸不全、認知症の進行、骨折後などさまざまです。
重要なのは、楽しみの形が変わるということです。たとえば、好きな音楽を流す、家族の声を聞く、短時間の面会をする、保湿や足浴で心地よさを作る、食べられる範囲で味わいを大切にする、といった関わりがあります。
厚生労働省の在宅医療の推進でも、本人の生活や意思を支える視点が重視されています。なお、本人の状態によっては刺激が強すぎることもあるため、反応を見ながら調整します。

こう調べ始める方が多い(よくあるきっかけ)

ご家族が検索し始めるきっかけは、次のようなものが多いです。

  • 話しかけても反応が薄く、何をしてあげればよいか分からない
  • 食事量が減って、楽しみが食事しかないように見える
  • 施設入居も考えたが、本人は自宅にいたがっている
  • 退院後に自宅で過ごせるのか不安になった
  • 介護の負担が増え、「家族だけでは限界かもしれない」と感じ始めた

こうした段階で、在宅医療や訪問看護の情報を早めに集めると、選択肢を比較しやすくなります。全体像は親の通院が難しくなったら|受診をあきらめる前に知っておきたい選択肢でも整理しています。

見分け方・判断の目安:どんな楽しみが合うかは状態で変わります

楽しみづくりは「何ができるか」ではなく、「今の状態で負担が少ないか」で考えるのが大切です。

状態の目安 合いやすい関わり 注意点
会話が保てる 思い出話、好きな音楽、短い動画 疲れたらすぐ中止する
眠気が強い 声かけ、手を握る、保湿 刺激を増やしすぎない
食事が少しできる 好きな味を少量、食形態の調整 むせやすさに注意
体を動かしにくい 体位変換、足浴、マッサージ 皮膚の痛みやむくみを確認
認知症がある 触れる、音、香り、写真を見る 混乱を強める説明は避ける

足のむくみがあると、寝たきりの方は不快感が強くなりやすいです。体位を整える、下肢を少し挙げる、痛みや息苦しさの有無を確認することが大切です。むくみが急に強い、左右差が大きい、息苦しさを伴う場合は受診の目安になります。

混同しやすいものとの違い:楽しみづくりと無理な延命は別です

「寝たきりの親には何もしても意味がないのでは」「寝たきり 施設に入れたほうがよいのでは」と悩む方もいます。ですが、楽しみを整えることと、医療や介護の負担を減らすために施設を選ぶことは、どちらが正しい・間違いという話ではありません。
また、「寝たきり老人 いらない」といった言葉に触れると傷つく方もいますが、ご本人はケアの対象であり、生活の工夫で気持ちが和らぐことがあります。
一方で、本人が強く苦しんでいる、食事や水分がほとんど取れない、痛みが強い場合は、楽しみの前に症状緩和が優先です。ここは主治医と相談してください。

家族が見落としがちなポイント:小さな快適さが日々の張りになります

ご家族は「特別なことをしてあげなければ」と考えがちですが、寝たきりの方にとっては日々の不快を減らすこと自体が大きな支えです。たとえば、室温、寝具、口の乾燥、便秘、むくみ、爪や皮膚の痛みは見落とされやすいポイントです。
また、家族が毎回長く付き添えなくても、写真を枕元に置く、録音した声を聞いてもらう、短い時間だけ好きな曲を流すなど、負担の少ない方法があります。
家族だけで抱え込まず、訪問看護やケアマネジャーと役割分担をすることも大切です。

在宅医療とのつながり:楽しみを支える医療は相談できます

寝たきりの方の楽しみは、医療と切り離せません。痛み、息苦しさ、便秘、食べにくさ、睡眠リズムの乱れがあると、気持ちの余裕がなくなりやすいからです。
在宅医療では、状態に応じて薬の調整、栄養管理、嚥下評価(飲み込みの確認)、胃ろう管理、在宅酸素の確認などを行いながら、生活の質を保つ支援をします。
詳しい仕組みは訪問診療・在宅医療を知る|相談・依頼するためのまとめも参考になります。退院直後の不安が強いときは、退院前カンファレンスに在宅医が加わると、引き継ぎが進みやすくなります。

当院の在宅診療の現場から

当院では、病院の地域連携室や医療ソーシャルワーカーからのご紹介で、退院前カンファレンスに参加することが多くあります。退院当日から訪問診療を始めることもあり、24時間の連絡体制で、退院直後に起こりやすい急変にも夜間・休日対応を行っています。消化器内視鏡やエコーの経験を生かし、在宅での栄養管理、嚥下評価、胃ろう管理、在宅酸素の調整にも対応しています。たまプラーザ・あざみ野・美しが丘・新石川など横浜市青葉区を中心に、隣接する都筑区・川崎市宮前区もご相談に応じています。

受診・相談の目安:このようなときは一度相談を

  • 週に1回以上の通院が難しくなってきた
  • 退院日が近いのに、自宅か施設かまだ決めきれない
  • 家族の付き添いが続かず、通院や服薬管理が回らない
  • 食事量低下、むせ、強いむくみ、痛みなどが続いている
  • 本人が「家にいたい」と話すが、医療面が不安で踏み出せない

この段階では「まだ相談するほどでは」と感じる方が多いのですが、在宅医療は状態が悪化してからでは選択肢が狭まります。情報だけ聞いてみる、という使い方で構いません。まずは相談・依頼の流れを見るうえで、ご予約・お問い合わせをご利用ください。

よくある質問

Q. 寝たきりの親に、毎日できる楽しみはありますか?

あります。会話、音楽、写真を見る、手を握る、短時間の日光浴など、負担が少ないものから始めると続けやすいです。

Q. 何も反応がないときは、楽しみを用意しても意味がないのでしょうか?

意味がないとは限りません。反応が小さくても、安心感につながることがあります。刺激が強すぎないよう様子を見ながら行ってください。

Q. 家族だけで工夫するのが難しい場合はどうすればよいですか?

訪問診療や訪問看護に相談できます。痛み、息苦しさ、食べにくさ、むくみなどを整えると、生活の張りを作りやすくなります。

Q. 施設入居を考えているのですが、自宅での工夫と両立できますか?

両立できます。自宅療養を続けるか、施設を選ぶかは、本人の希望、家族の負担、医療の必要度を合わせて考えるとよいです。

Q. 退院直後で慌ただしいのですが、今から相談しても遅くないですか?

遅くありません。退院支援は訪問診療の重要な導入経路です。早めに情報を集めるほうが、準備の選択肢は広がりやすいです。

本記事の監修医師

佐藤 靖郎(さとう やすお)/医師(医学博士)/AIプラスクリニックたまプラーザ 監修医/専門: 消化器外科・消化器内視鏡/一般内科/在宅医療・高齢者医療・がん緩和ケア・心不全・呼吸不全。略歴: 1988年 福島県立医科大学医学部卒業、医師免許取得。1997年 同大学大学院修了、博士号取得。国立国際医療研究センター、東京新宿メディカルセンター、NTT東日本関東病院、横浜市立大学関連病院、国立病院機構横浜医療センター外科医長・救命救急センター副部長、済生会若草病院(横浜市)外科部長・内視鏡センター・診療部長を歴任。丸亀医療センター・佐々木病院副理事長、日立おおみか病院理事を経て現在に至る。 公的役割: 厚生労働省『地域連携クリティカルパスモデルの開発』班研究員、全国保健所長会 地域連携パス推進班アドバイザー、神奈川県がん診療連携協議会 地域連携クリティカルパス部会 相談役。

AIプラスクリニックたまプラーザのご案内

ご家族の通院が難しくなってきた、退院後の療養先に迷っている、自宅でどこまで医療が受けられるか知りたい——そうしたご相談を、たまプラーザで承っています。 ご予約・お問い合わせ からご相談いただけます。TEL 045-909-0117(横浜市青葉区)。ご相談の際は、お薬手帳または薬剤情報提供書/医療保険証・各種受給者証/介護保険証・介護保険負担割合証/(お持ちであれば)診療情報提供書(紹介状)や退院時サマリーをご用意いただくとスムーズです。ご本人が来院できない場合のご相談も承ります。

免責事項

本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、個々の患者さんの診断・治療を代替するものではありません。症状や治療方針の判断は、必ず主治医にご相談ください。制度・費用は改定される場合があります。最新の情報は各自治体・保険者の窓口でご確認ください。


AIプラスクリニックたまプラーザ
こんにちは!ご質問にお答えします。

・診療時間や予約方法
・アクセス方法
・診療科目について

サイト内の記事も参考に回答しますので、お気軽にお尋ねください。