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LG21逆流性食道炎の効果|内科医がわかりやすく解説

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LG21逆流性食道炎の効果|内科医がわかりやすく解説【たまプラーザ】

「LG21ヨーグルトを食べると逆流性食道炎に良いと聞いたけれど、本当に効果があるの?」と気になっている方は少なくありません。結論から述べると、LG21は食品であり、逆流性食道炎の「治療」を目的とした医薬品ではありません。ただし、胃内環境のサポートに関する研究知見はあり、生活習慣改善の一環として取り入れる方もいます。本記事では、LG21と逆流性食道炎の関係について、医学的な視点からわかりやすく解説します。

LG21は逆流性食道炎に効果があるのか?まず結論

逆流性食道炎に対するLG21の位置づけ

LG21(明治プロビオヨーグルトLG21)に含まれるOLL2716株(LG21乳酸菌)は、胃の中でも生存できる性質を持ち、胃内環境のサポートに関する研究が行われています。しかし、逆流性食道炎そのものを改善・治癒させるとは現時点では科学的に証明されていません。

「治療」ではなく補助的な食品として考える理由

逆流性食道炎は、下部食道括約筋の機能低下や胃酸の過剰分泌などが主な原因です(詳しくは逆流性食道炎の原因|内科医がわかりやすく解説【たまプラーザ】をご覧ください)。食品であるLG21はこれらのメカニズムに直接作用するものではなく、あくまで補助的な位置づけとして考えることが大切です。

逆流性食道炎とは

胃酸が逆流して起こる主な症状

逆流性食道炎は、胃酸が食道に逆流することで食道粘膜に炎症が生じる病態です。主な症状には、胸やけ・酸っぱいものがこみ上げる感覚(呑酸)・喉の違和感・慢性的な咳などがあります。

受診が必要な症状と、自己判断しにくいケース

胸やけは狭心症など心疾患と症状が似ることがあります。また、症状が2週間以上続く場合や、飲み込みにくさ・体重減少を伴う場合は自己判断を避け、内科・消化器内科を受診することが重要です。逆流性食道炎の全体像については逆流性食道炎とは?原因・症状・治し方まで内科医が解説【たまプラーザ】もご参照ください。

LG21とはどんなヨーグルトか

LG21乳酸菌の特徴

LG21乳酸菌(OLL2716株)は、明治が自社開発した乳酸菌株で、胃の強酸性環境でも一定数が生存できるという特徴があります。一般的な乳酸菌の多くは胃酸で大部分が失活してしまうため、この点が注目されています。

一般的なヨーグルトとの違い

市販のヨーグルトに含まれる乳酸菌(ビフィズス菌や腸内フローラ改善を目的とした菌株)は主に腸内環境への働きかけを目的としています。一方、LG21乳酸菌は「胃」に着目して開発された点が最大の違いです。なお、LG21は機能性表示食品として届け出がなされており、「胃の不快感(胃もたれ)を軽減する機能がある」という表示が認められています(消費者庁届出)。

LG21と逆流性食道炎の関係でわかっていること

胃の不快感や胃酸関連症状との関連

LG21の機能性表示食品としての届け出内容では、「胃の不快感(胃もたれ)を軽減する」とされています。胃もたれや胃の不快感は逆流性食道炎の随伴症状と重なることがありますが、逆流性食道炎そのものへの有効性が証明されているわけではありません

逆流性食道炎への直接的な効果に関する考え方

現時点で、LG21が逆流性食道炎の炎症を改善したり、胃酸の逆流を直接抑制したりするというエビデンス(医学的根拠)は確立されていません。逆流性食道炎の治療には、プロトンポンプ阻害薬(PPI)などの薬物療法が標準的な選択肢です(詳しくは胃酸を抑える薬|内科医がわかりやすく解説【たまプラーザ】を参照)。

期待しすぎないために知っておきたい点

「LG21を食べれば逆流性食道炎が治る」という考え方は、現時点では根拠がありません。食品として継続することは差し支えありませんが、症状の改善を食品のみに頼るのは適切ではない場合があります。

LG21を試すときのポイント

どのタイミングで食べるとよいか

明治の情報では食後の摂取が推奨されています。空腹時は胃酸の濃度が高く、乳酸菌が失活しやすい可能性があるためです。

食べる量や頻度の考え方

1日1個(112g)を目安として、毎日継続して摂取することが機能性表示の前提となっています。量を増やしても効果が高まるとは限りません。

続ける期間の目安

機能性の評価に用いられた試験では、数週間以上の継続摂取が前提とされています。短期間の摂取で効果を判断するのは難しく、少なくとも数週間は継続することが一般的な考え方です。

逆流性食道炎の症状があるときに見直したい生活習慣

食後すぐ横にならない

食後すぐに横になると胃酸が逆流しやすくなります。食後は少なくとも2〜3時間は上半身を起こした姿勢を保つことが推奨されています。

食べ過ぎ・脂っこい食事・刺激物を控える

高脂肪食・アルコール・コーヒー・香辛料などは下部食道括約筋を緩めたり、胃酸分泌を増やしたりする可能性があります。

就寝前の飲食や体重管理

就寝2〜3時間前の飲食は避けましょう。また、肥満は腹圧を高め、逆流のリスクを増加させます。適切な体重管理も重要です。詳しい生活習慣の見直し方は逆流性食道炎を自力で治すには|内科医がわかりやすく解説【たまプラーザ】でも解説しています。

LG21だけで改善を目指さないほうがよい理由

逆流性食道炎の基本的な治療

日本消化器病学会の「胃食道逆流症(GERD)診療ガイドライン」では、生活習慣の改善と薬物療法の組み合わせが基本とされています。食品のみによる改善を期待するのは、医学的に推奨される治療方針とは異なります。

薬が必要になることがあるケース

症状が中等度以上の場合、プロトンポンプ阻害薬(PPI)やH2ブロッカーなど処方薬が必要になることがあります。市販薬との違いについては逆流性食道炎の市販薬|内科医がわかりやすく解説【たまプラーザ】を参考にしてください。

食品で様子を見る際の注意点

LG21などの食品を試している間も、症状が強い・長引く・悪化するといった場合は速やかに医療機関を受診することが重要です。「食品を食べているから大丈夫」と受診を先送りにしないようにしましょう。

こんな場合は内科・消化器内科を受診

症状が長引く・繰り返す場合

胸やけや呑酸の症状が2週間以上続く場合、または症状が繰り返される場合は受診が推奨されます。

胸痛、飲み込みにくさ、体重減少がある場合

これらの症状は、逆流性食道炎以外の重篤な疾患(食道がん、食道狭窄など)のサインである可能性があります。速やかに消化器内科を受診してください。

市販薬や食事改善で改善しない場合

市販薬を2週間程度使用しても改善が見られない場合は、内視鏡検査(胃カメラ)を含む専門的な診察が必要なことがあります。

医師から見たLG21の上手な使い方

生活習慣改善と組み合わせる考え方

LG21は、食事改善・体重管理・食後の姿勢など生活習慣の見直しと組み合わせて取り入れる補助的な選択肢として位置づけるのが現実的です。ヨーグルトを食べることで食習慣全体への意識が高まる、という側面も否定できません。

ほかの胃腸症状がある場合の確認ポイント

逆流性食道炎の症状と並行して、腹痛・吐き気・血便・食欲不振・体重減少などの症状がある場合は、LG21の摂取よりも受診を優先してください。複数の消化器症状がある場合は、内視鏡検査などで正確な診断を受けることが大切です。

この記事のまとめ

LG21は逆流性食道炎の「治療」ではない

LG21は胃の不快感をサポートする機能性表示食品ですが、逆流性食道炎の治療を目的とした医薬品ではありません。症状の改善を食品のみに期待することは推奨されません。

症状が続くときは診断を受けることが大切

胸やけや逆流症状が続く場合は、内科・消化器内科での診断が出発点です。正確な診断のうえで、生活習慣の見直しや必要に応じた薬物療法を組み合わせることが、症状改善への適切なアプローチです。

よくある質問(FAQ)

LG21ヨーグルトは逆流性食道炎のとき毎日食べてもよいですか?

食品として毎日摂取すること自体は、健康な成人であれば一般的に問題ありません。ただし、LG21が逆流性食道炎を治療するわけではないため、症状がある場合は医師への相談を優先してください。

空腹時と食後では、どちらがよいですか?

食後の摂取が推奨されています。空腹時は胃酸が強く、乳酸菌が胃内で生存しにくくなる可能性があるためです。

逆流性食道炎のときにヨーグルトが合わないことはありますか?

乳製品は一般的に胃への刺激が少ない食品ですが、人によっては乳糖不耐症や個人差により不快感を感じることもあります。食後に胃の症状が悪化すると感じる場合は、摂取を中断して医師にご相談ください。

LG21と市販の胃薬を一緒に使ってもよいですか?

食品と市販薬を同時に使用すること自体は一般的に問題になるケースは少ないですが、市販薬を2週間以上使用しても改善しない場合は、自己判断を続けずに医師への相談が必要です。薬との飲み合わせについて不安がある方は、薬剤師や医師にお気軽にご相談ください。

症状が強いときはLG21より先に受診したほうがよいですか?

はい、症状が強い場合は受診を優先してください。LG21などの食品は、あくまで日常的な体調管理の補助として位置づけるものです。胸やけや逆流の症状が強い・長引く場合は、ご予約・お問い合わせから内科・消化器内科へのご相談をお勧めします。

本記事の監修医師

佐藤 靖郎(さとう やすお)
医師(医学博士)/AIプラスクリニックたまプラーザ 監修医
専門:消化器・内科(消化器外科/内視鏡/一般内科)

略歴:

1988年 福島県立医科大学医学部卒業、医師免許取得。1997年 同大学大学院修了、博士号取得。国立国際医療研究センター、東京新宿メディカルセンター、NTT東日本関東病院、横浜市立大学関連病院、国立病院機構横浜医療センター外科医長・救命救急センター副部長、済生会若草病院(横浜市)外科部長・内視鏡センター・診療部長を歴任。丸亀医療センター・佐々木病院副理事長、日立おおみか病院理事を経て現在に至る。

公的役割:

厚生労働省「地域連携クリティカルパスモデルの開発」班研究員、全国保健所長会 地域連携パス推進班アドバイザー、神奈川県がん診療連携協議会 地域連携クリティカルパス部会 相談役。

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