オンライン予約はこちら

終末期に家族ができることを知りたい私へ、支え方の基本

在宅医療・在宅介護

在宅医療・介護を知る






終末期に家族ができることを知りたい私へ、支え方の基本|AIプラスクリニックたまプラーザ


終末期に家族ができることを知りたい私へ、支え方の基本

在宅での看取り・終末期ケア完全ガイド|家族が知っておきたい流れと備え › 在宅での看取り・終末期を考える|困りごとに対処するためのまとめ › (本記事)

終末期に家族ができることは、特別な医療行為ではなく、本人のつらさを見つけ、伝え、整えることです。声かけ、見守り、受診や相談の橋渡しが中心になります。無理に一人で背負わず、医師や看護師と役割を分けることが大切です。
在宅での看取り・終末期を考える|困りごとに対処するためのまとめ

家族が困りやすい場面を、まず整理しておきましょう

終末期では、食事量が減る、眠っている時間が増える、会話が少なくなる、息苦しさや痛みを訴えるなど、これまでと違う変化が重なりやすくなります。家族は「何かしてあげなければ」と焦りますが、まずは変化を観察して医療者へ正確に伝えることが役割です。

よくある変化 家族が見るポイント 伝える内容
食べられない・飲めない 量、むせ込み、吐き気 いつから、どのくらい
眠気が強い 起きる時間、反応 ここ数日で増えたか
痛み・苦しさ 顔つき、呼吸、姿勢 何で楽になるか
せん妄のような様子 つじつまの合わなさ、落ち着かなさ 時間帯、きっかけ

こうした変化は、年齢や病気の種類で違います。全体像はこちらの在宅での看取り・終末期ケア完全ガイドも参考になります。

在宅で今日からできる対応は、声かけと環境づくりが中心です

家族ができることは、本人を励ましすぎることではなく、安心して過ごせる環境を整えることです。たとえば、話しかけるときは「食べて」「起きて」よりも、「苦しくないですか」「水分は少し飲めそうですか」と、今の状態を確かめる言い方が向いています。

今日から意識したいこと

  • 体位を少し変えて呼吸を楽にする
  • 口の乾燥があれば、口腔ケアや保湿を行う
  • 室温、照明、騒音を整える
  • 服薬や水分の量を記録する
  • 変化があればメモして伝える

「まだ訪問診療は早いのでは」と感じる方もいますが、状態が悪くなってからでは選択肢が狭まることがあります。早めに情報収集する意味はあります。相談の入り口としては、訪問診療の相談・依頼の流れも役立ちます。

やってはいけないこと・注意点を知って、無理を減らしましょう

家族の善意があっても、自己判断で進めると負担が増えることがあります。特に、薬の増減や食事・水分の無理強いは注意が必要です。

注意したいこと なぜ避けるか
残っている薬を自己判断で増減する 眠気や転倒、呼吸状態に影響することがあるため
食べさせることを急ぐ むせ込みや誤嚥(気管に入ること)につながることがあるため
「大丈夫」と症状を我慢させる 痛みや息苦しさは早めの調整が大切なため
家族だけで抱え込む 介護疲れが急に強くなることがあるため

なお、意思決定の基本は厚生労働省の人生会議(ACP)の考え方に沿って、本人の希望を早めに共有することです。終末期ケア専門士や緩和ケア認定看護師のような専門職も、こうした場面の整理を支えます。

専門職に任せた方がよい範囲を切り分けることが大切です

痛み、息苦しさ、吐き気、せん妄、褥瘡(床ずれ)などは、家族が様子を見ることはできても、調整は専門職の役割です。看護師は日常の観察とケア、医師は症状の評価と治療調整を担います。

役割 家族 医師・看護師
観察 食事量、眠気、痛みの様子 症状の評価、原因の見立て
連絡 異変を早めに伝える 指示や往診の判断
ケア 安楽な姿勢、声かけ 薬の調整、処置、指導

終末期に家族ができることは「治すこと」ではなく、本人の苦痛を減らすために、専門職へつなぐことです。

訪問診療・訪問看護で楽になる部分は、在宅での不安を減らすことです

訪問診療では、医師が自宅や施設へ定期的に伺い、必要に応じて症状調整や療養方針の確認を行います。訪問看護は、体調観察、清潔ケア、医療処置の補助などを担います。在宅でのケアは、家族だけで抱えると限界が早く来ます。医師・看護師が定期的に自宅へ入ることで、対処の負担そのものを減らせます。

当院の現場では、病院の地域連携室や医療ソーシャルワーカーから紹介を受け、退院前カンファレンスに参加して引き継ぎを受けています。退院当日からの訪問診療にも対応し、24時間の連絡体制で夜間・休日の急変相談にも備えています。栄養管理、嚥下評価、胃ろう、在宅酸素なども含めて、地域の訪問看護ステーションや居宅介護支援事業所と連携しています。

家族の負担を減らす工夫は、早めの分担です

家族介護は、続け方を決めることが重要です。1人で通院、買い物、連絡、見守りを担うと、仕事との両立が難しくなります。家族会議で「誰が何をするか」を最初に決めておくと、後から楽になります。

分担しやすい項目

  • 医療機関への連絡係
  • 服薬管理
  • 買い物や生活物品の手配
  • 付き添い
  • 記録係

退院支援では、病院から「自宅か施設か」の二択で示されがちですが、在宅医療を入れると自宅療養の難易度は下がります。地域包括ケア病棟は原則60日が上限のため、退院前から逆算して準備することが大切です。退院前カンファレンスに在宅医が加わると、引き継ぎが円滑になりやすくなります。

受診・相談の目安は、迷った時点で一度で構いません

次のようなときは、訪問診療や在宅医療の相談を考えてよいタイミングです。

  • 週に1回以上の通院が難しくなってきた
  • 退院後の療養先がまだ決まっていない
  • 家族の付き添いが限界に近い
  • 食事や水分が取れず心配が続いている
  • 夜間や休日の急変対応に不安がある

ご予約・お問い合わせから、まずは相談をご利用いただけます。
たまプラーザ・あざみ野・美しが丘・新石川など横浜市青葉区を中心とした地域で、在宅医療の相談を承っています。

当院の在宅診療の現場から

当院では、病院の地域連携室や医療ソーシャルワーカーからの紹介で、退院前カンファレンスに参加することが少なくありません。退院当日から訪問診療を始めるケースもあり、24時間の連絡体制で退院直後の不安定な時期の急変に備えています。消化器内視鏡・エコーの経験を活かし、栄養管理、嚥下評価、胃ろう管理、在宅酸素にも対応しています。訪問看護ステーションや居宅介護支援事業所と連携し、横浜市青葉区を中心に、隣接する都筑区・川崎市宮前区のご相談にも応じています。

よくある質問

Q. 家族は何を一番優先すればよいですか?

まずは、本人の苦痛を見つけて伝えることです。食事量、呼吸、痛み、眠気の変化を記録すると相談がしやすくなります。

Q. 本人が通院できない場合でも相談できますか?

はい、家族のみの相談でも可能です。退院前や療養先を考える段階で、早めに相談すると選択肢を整理しやすくなります。

Q. かかりつけ医がいても訪問診療を使えますか?

使える場合があります。現在の主治医との関係を断つ必要はなく、併診や引き継ぎという形で調整できることがあります。

Q. 施設入居や転院を考えるのはよくないのでしょうか?

いいえ、そのように考える必要はありません。本人の状態や家族の状況によっては、施設や病院のほうが適していることもあります。


参考文献・出典

本記事の監修医師

佐藤 靖郎(さとう やすお)/医師(医学博士)/AIプラスクリニックたまプラーザ 監修医/専門: 消化器外科・消化器内視鏡/一般内科/在宅医療・高齢者医療・がん緩和ケア・心不全・呼吸不全。略歴: 1988年 福島県立医科大学医学部卒業、医師免許取得。1997年 同大学大学院修了、博士号取得。国立国際医療研究センター、東京新宿メディカルセンター、NTT東日本関東病院、横浜市立大学関連病院、国立病院機構横浜医療センター外科医長・救命救急センター副部長、済生会若草病院(横浜市)外科部長・内視鏡センター・診療部長を歴任。丸亀医療センター・佐々木病院副理事長、日立おおみか病院理事を経て現在に至る。 公的役割: 厚生労働省『地域連携クリティカルパスモデルの開発』班研究員、全国保健所長会 地域連携パス推進班アドバイザー、神奈川県がん診療連携協議会 地域連携クリティカルパス部会 相談役。

AIプラスクリニックたまプラーザのご案内

ご家族の通院が難しくなってきた、退院後の療養先に迷っている、自宅でどこまで医療が受けられるか知りたい——そうしたご相談を、たまプラーザで承っています。
ご予約・お問い合わせ
TEL 045-909-0117(横浜市青葉区)

ご相談の際は、お薬手帳または薬剤情報提供書/医療保険証・各種受給者証/介護保険証・介護保険負担割合証/(お持ちであれば)診療情報提供書(紹介状)や退院時サマリーをご用意いただくとスムーズです。ご本人が来院できない場合のご相談も承ります。

免責事項

本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、個々の患者さんの診断・治療を代替するものではありません。症状や治療方針の判断は、必ず主治医にご相談ください。制度・費用は改定される場合があります。最新の情報は各自治体・保険者の窓口でご確認ください。

ご相談・お問い合わせ

ご家族の通院が難しくなってきた、退院後の療養先に迷っている、自宅でどこまで医療が受けられるか知りたい——そうしたご相談を、横浜市青葉区(たまプラーザ)で承っています。

ご予約・お問い合わせ

TEL:045-909-0117(横浜市青葉区/たまプラーザ・あざみ野・美しが丘・新石川を中心に、隣接する都筑区・川崎市宮前区もご相談いただけます)

ご相談の際の持ち物:お薬手帳または薬剤情報提供書/医療保険証・各種受給者証/介護保険証・介護保険負担割合証/(お持ちであれば)診療情報提供書(紹介状)や退院時サマリー


AIプラスクリニックたまプラーザ
こんにちは!ご質問にお答えします。

・診療時間や予約方法
・アクセス方法
・診療科目について

サイト内の記事も参考に回答しますので、お気軽にお尋ねください。