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お腹がゴロゴロ鳴る大腸がんとは?原因・症状・対処を内科医が解説

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お腹がゴロゴロ鳴る大腸がんとは?原因・症状・対処を内科医が解説

お腹のゴロゴロという音は日常的に起こるものですが、「もしかして大腸がんでは?」と不安を感じる方も少なくありません。結論からいえば、お腹が鳴ること自体は多くの場合、生理的な現象であり、それだけで大腸がんを疑う必要はありません。ただし、便通の変化・血便・体重減少などの症状が重なる場合は、消化器内科への受診をお勧めします。この記事では、お腹がゴロゴロ鳴る仕組みから大腸がんとの関係、受診の目安までをわかりやすく解説します。


お腹がゴロゴロ鳴るのは大腸がんのサイン?まず知っておきたいこと

「お腹が鳴る」こと自体は珍しくない

腸が動く音(腸蠕動音)は健康な方にも日常的に聞こえるものです。空腹時・食後・緊張時など、さまざまな場面で起こり得ます。

大腸がんとの関係はあるのか

大腸がんが進行し腸の通り道が狭まると、腸内のガスや液体が通過しにくくなり、普段より大きな音が出ることがあります。ただし、これは一つの可能性であり、ゴロゴロ音だけで大腸がんを判断することはできません。

この記事でわかること

  • お腹が鳴る仕組みと日常的な原因
  • 大腸がんとの関係性
  • 受診が必要な症状の目安
  • 検査・治療の概要と早期発見のポイント

お腹がゴロゴロ鳴る仕組み

腸のぜん動運動とは

腸は消化物を先へ送り出すために、波のように収縮・弛緩を繰り返す「蠕動運動(ぜんどううんどう)」を行っています。この動きに伴い、腸内の空気や液体が移動するときに音が生じます。

空腹時や食後に鳴りやすい理由

空腹時は胃腸が次の食事に備えて活発に動くため、ガスや胃液の移動音が大きくなることがあります。食後も消化活動が活発になるため、食後しばらくゴロゴロ音がすることは珍しくありません。

ガスや便の動きで音が出ることがある

腸内に多量のガスや硬い便がたまっている状態では、それらが移動する際にゴロゴロ・グルグルとした音として聞こえることがあります。

大腸がんでお腹がゴロゴロ鳴ると考えられる理由

腸の通り道が狭くなるとどうなるか

大腸がんが一定以上の大きさになると、腸管の内腔(ないくう)が狭くなります。狭い部分を腸内容物が通過しようとする際に、ゴロゴロ・キュルキュルといった音が生じやすくなると考えられます。

腸閉塞に近い状態で起こりうる症状

腸管の狭窄が高度になると腸閉塞に近い状態となり、腹部膨満・強い腹痛・嘔吐とともに、腸の音が亢進したり逆に消失したりすることがあります。腸閉塞についての詳細は、腸閉塞の症状|内科医がわかりやすく解説【たまプラーザ】もあわせてご参照ください。

ただし、お腹の音だけで大腸がんは判断できない

腹部の音はさまざまな原因で変化します。音の変化だけを根拠に「大腸がんかどうか」を判断することは医学的に難しく、専門医による問診・検査が不可欠です。

大腸がんでみられやすい症状

大腸がん診療ガイドライン(日本癌治療学会等)でも挙げられている代表的な症状を以下に示します。

便通異常(便秘・下痢を繰り返す、便が細い)

腸管が狭窄することで便の形状が変わったり、便秘と下痢を繰り返したりすることがあります。

血便・黒っぽい便

腫瘍からの出血が便に混じる場合があります。鮮血だけでなく、黒っぽいタール状の便も出血のサインになることがあります。

腹痛、腹部膨満感、残便感

腸管の通過障害によって、腹部の張り・痛み・「便が残った感じ」が続くことがあります。

体重減少、貧血、だるさ

慢性的な出血や腫瘍による代謝の変化により、体重が減ったり貧血が進んだりすることがあります。これらは比較的進行した段階でみられやすい症状です。

大腸がん以外でお腹がゴロゴロ鳴る主な原因

便秘や腸内ガスの増加

腸内に便やガスが滞留すると、音が出やすくなります。

過敏性腸症候群

ストレスや生活習慣の乱れが引き金となり、腹痛・下痢・便秘が繰り返される状態です。腸の過剰な動きによりゴロゴロ音が出やすくなります。

胃腸炎や食べ過ぎ、早食い

急性の胃腸炎や食事のとり方によっても腸の動きが乱れ、音が大きくなることがあります。

乳糖不耐症など食事に関連するもの

乳製品に含まれる乳糖を消化しにくい体質の方は、摂取後に腹部のゴロゴロ感・ガスが増えやすくなります。

また、大腸憩室炎など腸の構造的な問題がゴロゴロ音を伴うこともあります。腸の病気全般について詳しく知りたい方はご参照ください。

受診を考えるべき症状と目安

すぐに受診したい症状

  • 激しい腹痛が続く
  • 嘔吐を繰り返し、排便・排ガスがない
  • 大量の血便が出た

このような場合は救急受診も検討してください。

早めの内科・消化器内科受診が望ましい症状

  • 血便・黒色便が続く
  • 原因不明の体重減少
  • 2〜3週間以上続く便通異常

症状が軽くても続く場合は相談を

「たいしたことはないかも」と感じても、同じ症状が数週間以上続く場合は医師への相談をお勧めします。

大腸がんが疑われるときの検査

問診と診察

症状の経過・家族歴・生活習慣などを丁寧に確認します。

便潜血検査

便に微量の血液が混じっていないかを調べます。大腸がん検診でも広く活用されている検査です。

大腸内視鏡検査

大腸の内部を直接観察でき、ポリープや腫瘍の有無・性状を確認できます。必要に応じてその場で組織を採取(生検)することもあります。

必要に応じて画像検査や血液検査

CTや超音波検査でがんの広がりや転移の有無を評価したり、腫瘍マーカーを含む血液検査を行ったりすることがあります。

大腸がんが見つかった場合の治療の考え方

病期(ステージ)によって治療が異なる

大腸がんの治療はステージ(0〜IV期)に応じて方針が決まります。早期発見ほど低侵襲な治療が可能です。

内視鏡治療・手術・薬物療法

早期がんでは内視鏡的切除が可能な場合があります。進行度に応じて手術(腹腔鏡手術など)や、抗がん薬・分子標的薬を用いた薬物療法が組み合わさることがあります。

治療方針は医師と相談して決める

治療の選択肢は患者さんの状態・希望・病期によって異なります。担当医と十分に話し合うことが大切です。

お腹がゴロゴロ鳴るときの対処法

生活習慣で見直したいポイント

規則正しい食事・適度な水分摂取・適度な運動は腸の動きを整える基本です。

便秘や食事内容を整える

食物繊維を含む野菜・果物・海藻類を意識してとり、腸内環境を整えることが大切です。

市販薬を使う前に注意したいこと

市販の整腸薬や下剤は一時的な対処には使われますが、血便や強い腹痛がある場合は自己判断での使用を避け、医師に相談してください。

予防・早期発見のためにできること

定期的な大腸がん検診の重要性

厚生労働省は40歳以上を対象に、年1回の便潜血検査による大腸がん検診を推奨しています。自覚症状がなくても定期受診が早期発見につながります。

家族歴がある場合の注意点

一親等(親・兄弟姉妹)に大腸がんの方がいる場合は発症リスクが上昇することが知られています。検診開始年齢を早めることや、定期的な内視鏡検査について医師に相談するとよいでしょう。

気になる症状を放置しない

「少しだから大丈夫」という判断が受診を遅らせることがあります。気になる症状があれば早めに受診することが早期発見の近道です。

たまプラーザで受診を検討する方へ

どの診療科を受診すべきか

便通異常・血便・腹部症状が続く場合は、内科または消化器内科を受診してください。AIプラスクリニックたまプラーザでは消化器・内科の専門的な診察を行っています。

受診時に伝えるとよい症状

  • 症状がいつから始まったか
  • 便の形状・色の変化
  • 血便の有無・量
  • 体重の変化

こんなときは救急受診も検討する

激しい腹痛・嘔吐の繰り返し・大量出血がある場合は速やかに救急外来を受診してください。

よくある質問(FAQ)

お腹がゴロゴロ鳴るだけで大腸がんを疑うべきですか?

お腹が鳴るだけでは大腸がんの根拠にはなりません。ただし、便通の変化・血便・体重減少などほかの症状が重なる場合は受診をお勧めします。

便秘とお腹のゴロゴロは大腸がんで起こりますか?

大腸がんが腸管を狭めることで便秘が生じ、それに伴ってゴロゴロ音が出ることはあり得ます。ただし、便秘の原因は多岐にわたるため、症状が続く場合は医師に相談してください。

おならが増えたり臭くなったりすると大腸がんですか?

腸内環境の変化でガスが増えることは多くの原因で起こります。大腸がんとの直接的な関係を音やにおいだけで判断することはできません。

若い人でも大腸がんでお腹が鳴ることはありますか?

大腸がんは中高年に多い疾患ですが、若年者に発症するケースも報告されています。年齢に関わらず、気になる症状が続く場合は受診を検討してください。

便潜血が陰性でも大腸がんは否定できますか?

便潜血検査は出血のないがんでは陰性になることがあるため、陰性であっても大腸がんを完全には否定できません。症状が続く場合や家族歴がある場合は、内視鏡検査を含めた精密検査について医師に相談することをお勧めします。

どのくらい続いたら受診したほうがよいですか?

血便・激しい腹痛があればすみやかに、便通異常や腹部膨満感などは2〜3週間以上続く場合を目安に受診を検討してください。

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本記事の監修医師

佐藤 靖郎(さとう やすお)

医師(医学博士)/AIプラスクリニックたまプラーザ 監修医
専門:消化器・内科(消化器外科/内視鏡/一般内科)

略歴: 1988年 福島県立医科大学医学部卒業、医師免許取得。1997年 同大学大学院修了、博士号取得。国立国際医療研究センター、東京新宿メディカルセンター、NTT東日本関東病院、横浜市立大学関連病院、国立病院機構横浜医療センター外科医長・救命救急センター副部長、済生会若草病院(横浜市)外科部長・内視鏡センター・診療部長を歴任。丸亀医療センター・佐々木病院副理事長、日立おおみか病院理事を経て現在に至る。

公的役割: 厚生労働省「地域連携クリティカルパスモデルの開発」班研究員、全国保健所長会 地域連携パス推進班アドバイザー、神奈川県がん診療連携協議会 地域連携クリティカルパス部会 相談役。

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