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ピロリ菌費用の検査|内科医がわかりやすく解説

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ピロリ菌費用の検査|内科医がわかりやすく解説【たまプラーザ】
ピロリ菌(ヘリコバクター・ピロリ)の検査費用は、保険診療が適用されるかどうかで大きく変わります。胃カメラを先に受けて病変が確認された場合は保険適用になりやすい一方、症状がなく健診目的のみで受ける場合は自費診療になることが多くあります。この記事では、検査の種類ごとの費用の目安、保険適用の条件、除菌までのトータルコストの考え方をわかりやすく解説します。
関連情報: ピロリ菌そのものについては ピロリ菌とは?特徴と使い方を内科医が解説【たまプラーザ】 もあわせてご覧ください。

ピロリ菌検査費用の目安を先に確認
保険診療と自費診療で費用はどう違う?
保険診療(3割負担)が適用される場合、ピロリ菌の検査料は数百円〜2,000円程度が目安です。一方、自費診療では同じ検査でも3,000〜6,000円程度になるケースがあります。初診料・再診料・判定検査費なども別途かかるため、トータルでいくらになるかを事前に医療機関に確認することをお勧めします。
何にいくらかかる?初診料・検査料・再診料の考え方
保険診療の場合(3割負担の目安):
項目 目安(3割負担)
初診料 約900〜1,000円
再診料 約200〜300円
ピロリ菌検査料(検査種別による) 約200〜2,000円
除菌薬(1次除菌・7日分) 約600〜1,200円
除菌判定検査 約200〜1,500円
※上記はあくまで目安です。医療機関や加入保険の種類によって異なります。
ピロリ菌検査が必要になるケース
胃の不調があるときに検討される主な症状
胃痛・胃もたれ・吐き気・食欲不振・胸やけなどが続く場合、ピロリ菌感染が関与している可能性があるため、検査が検討されることがあります。
胃潰瘍・十二指腸潰瘍、萎縮性胃炎などとの関係
胃潰瘍・十二指腸潰瘍・萎縮性胃炎・胃MALTリンパ腫・特発性血小板減少性紫斑病などは、保険でのピロリ菌検査・除菌が認められている疾患です(日本ヘリコバクター学会ガイドライン参照)。これらの診断がついている場合は保険適用で検査・治療を受けられる場合があります。
胃がんリスク評価の一環として行う場合
胃がんの発症にピロリ菌感染が深く関与していることは、国立がん研究センターをはじめとする複数の公的機関が情報を公開しています。家族に胃がん罹患者がいる方や、過去に胃の異常を指摘された方は、リスク評価の一環として検査を検討することができます。
ピロリ菌検査の種類と費用の違い
血液検査
血液中の抗ピロリ菌抗体を調べます。採血のみで完結するため身体への負担は少なく、費用も比較的低めです(3割負担で約200〜400円程度)。過去の感染歴も陽性になる場合があるため、現在の感染確認には他の検査と組み合わせることもあります。
尿検査
尿中の抗体を測定する方法です。採血が苦手な方や小児でも受けやすく、費用は血液検査と同程度です。
便検査
便中のピロリ菌抗原を調べます。精度が高く、現在の感染状況を反映しやすい検査です(3割負担で約300〜600円程度)。
尿素呼気試験
ピロリ菌が持つ酵素(ウレアーゼ)を利用した検査で、息を吹きかけることで感染の有無を調べます。精度が高く、除菌後の効果判定にも使われます(3割負担で約600〜1,500円程度)。
胃カメラを使った検査
内視鏡で採取した胃粘膜を使い、培養・迅速ウレアーゼ試験・組織診などを行います。胃カメラ自体の費用も加わるため総額は高くなりますが、胃粘膜の状態を直接確認できるというメリットがあります。
胃カメラ(内視鏡)全般については 内視鏡検査とは?選び方・使い方を内科医が解説【たまプラーザ】 をご参照ください。
どの検査を選ぶかで費用が変わる理由
検査の種類・保険適用の可否・胃カメラの有無によって費用は大きく異なります。どの検査が適切かは症状・既往歴・目的によって異なるため、医師への相談が大切です。
胃カメラを先に受けると保険適用になるのはなぜ?
保険診療の対象になる流れ
健康保険法の規定上、ピロリ菌の保険診療は「胃カメラ(内視鏡)で保険適用疾患の診断がついた場合」に認められることが基本です。まず胃カメラで胃炎や潰瘍などを確認し、その病変の原因検索としてピロリ菌検査を行う、という流れが保険適用の条件を満たしやすくなります。
胃カメラ未実施だと自費になりやすいケース
症状がなく、健診の一環としてピロリ菌検査のみを希望する場合は、保険適用外となり自費診療になることが一般的です。
受診前に確認しておきたいポイント
受診前に「保険が適用されるか」「胃カメラが必要か」「費用の総額の目安はいくらか」を医療機関に問い合わせておくとスムーズです。
ピロリ菌検査から除菌までの総額の考え方
検査費用だけでなく除菌薬・再検査費用も必要
ピロリ菌が陽性だった場合、除菌薬(抗菌薬+胃酸分泌抑制薬)を7日間服用します。薬代・再診料も加わるため、検査単体の費用だけでなくトータルで考えることが重要です。
1次除菌・2次除菌で費用はどう変わる?
1次除菌で成功しなかった場合、薬の種類を変えた2次除菌を行います。2次除菌も保険適用で行える場合があります。1次・2次ともに除菌薬は保険3割負担で概ね600〜1,200円程度が目安です。
除菌後の判定検査にかかる費用
除菌終了後4〜8週間程度あけてから、尿素呼気試験などで除菌成功を確認します。この判定検査も保険適用の場合は数百〜1,500円程度が目安です。
保険診療と自費診療の違い
保険が使える条件
胃カメラで胃潰瘍・十二指腸潰瘍・萎縮性胃炎・胃MALTリンパ腫などの診断がある場合、保険でのピロリ菌検査・除菌が認められています。
自費になる主なケース
健診目的・症状なし・胃カメラを受けていない・保険適用疾患の診断がない、などの場合は自費になることが多くあります。
保険証・医療証の確認で注意したいこと
高齢受給者証・子ども医療費受給資格証・限度額適用認定証などを持参することで、窓口負担が変わる場合があります。受診前に保険証類の有効期限を確認しましょう。
ピロリ菌検査を受ける流れ
予約から受診まで
事前に電話またはWebで予約し、保険証・お薬手帳・健診結果などを持参します。
検査当日の流れ
問診・診察のあと、医師が適切な検査を提案します。尿素呼気試験の場合は試薬を服用して一定時間後に呼気を採取します(所要20〜30分程度)。
結果が出るまでの期間
血液・尿・便検査は数日以内、胃カメラを使った組織検査は1〜2週間かかる場合があります。
除菌治療へ進む場合の流れ
陽性が確認された後、医師から除菌治療の説明を受け、処方薬を7日間服用します。服用中は飲み忘れに注意が必要です。
検査前後の注意点
食事制限や服薬中止が必要な検査
尿素呼気試験は検査前数時間の絶食が必要な場合があります。詳細は受診先の指示に従ってください。
抗菌薬・胃薬が結果に影響することがある
抗菌薬(抗生物質)・プロトンポンプ阻害薬(胃酸を抑える薬)は、ピロリ菌の活動を一時的に抑えるため、検査結果に影響する場合があります。服用中の薬は必ず医師に伝えましょう。
体調不良時や妊娠中の受診について
妊娠中の除菌薬服用は胎児への影響が懸念されるため、一般的に除菌治療は出産後に行うことが多くあります。体調不良時や妊娠中の受診については、事前に医師に相談することをお勧めします。
受診の目安
こんな人は一度相談を検討
  • 胃痛・胃もたれ・吐き気が数週間以上続いている
  • 胃がんや胃潰瘍の家族歴がある
  • 健診・人間ドックで胃の異常を指摘された
  • 過去にピロリ菌陽性と言われたが治療を受けていない
胃痛や胃もたれが続く場合
症状が2〜3週間以上続く場合は、自己判断せずに消化器内科・内科への受診をご検討ください。
胃がん家族歴がある場合
一親等(親・兄弟姉妹)に胃がん罹患者がいる方は、リスクが高い可能性があるとされています。症状がなくても医師に相談することができます。
健診で胃の異常を指摘された場合
健診結果に「胃炎の疑い」「要精査」などの記載がある場合は、早めに専門医を受診し、胃カメラによる詳細な確認をお勧めします。
当院でのピロリ菌検査の考え方【たまプラーザ】
診察で症状や既往歴を確認したうえで検査を提案
問診・診察で現在の症状・服薬歴・これまでの検査歴を丁寧に確認し、その方に合った検査方法を提案しています。
必要に応じて胃カメラ検査も含めて相談可能
胃カメラを行うことで保険適用の範囲が広がるケースがあります。胃カメラへの不安や疑問も含めてご相談ください。
費用は保険適用の可否を含めて説明
受診時に、保険が適用されるかどうか・費用の目安・検査の流れについて丁寧にご説明します。
よくある質問(FAQ)
ピロリ菌検査だけ受けることはできますか?
症状や病歴によっては検査のみのご受診も可能ですが、保険適用となるかどうかは診察の結果によって異なります。まずはご相談ください。
健康診断でピロリ菌が疑われたらどうすればいいですか?
健診結果を持参のうえ、内科または消化器内科を受診することをお勧めします。結果の内容によっては胃カメラや詳細な抗原検査が勧められる場合があります。
胃カメラが苦手でも検査はできますか?
はい。血液検査・便検査・尿素呼気試験など、胃カメラを使わない検査方法もあります。ただし、保険適用の範囲や検査の精度が異なる場合があるため、医師と相談のうえ方針を決めることをお勧めします。
胃カメラが必要かどうか迷っている方は、ピロリ菌の原因についてまとめた ピロリ菌の原因|内科医がわかりやすく解説【たまプラーザ】 もあわせてご覧ください。
除菌に失敗した場合の費用はどうなりますか?
1次除菌が成功しなかった場合、2次除菌も保険適用で行える場合があります。薬の種類が変わりますが、費用の目安は1次除菌とほぼ同程度です。詳細は受診時に医師にご確認ください。
症状がなくても検査を受ける意味はありますか?
ピロリ菌感染は自覚症状がないまま経過することが多く、気づかないうちに胃炎・潰瘍が進行するケースもあります。症状がない方でも、家族歴やリスクに応じて検査を検討することは意義があると考えられています。ただし症状がない場合は自費診療になることが多いため、費用も含めてご相談ください。
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本記事の監修医師
佐藤 靖郎(さとう やすお)
医師(医学博士)/AIプラスクリニックたまプラーザ 監修医
専門:消化器・内科(消化器外科/内視鏡/一般内科)
略歴:
1988年 福島県立医科大学医学部卒業、医師免許取得。1997年 同大学大学院修了、博士号取得。国立国際医療研究センター、東京新宿メディカルセンター、NTT東日本関東病院、横浜市立大学関連病院、国立病院機構横浜医療センター 外科医長・救命救急センター副部長、済生会若草病院(横浜市)外科部長・内視鏡センター・診療部長を歴任。丸亀医療センター・佐々木病院副理事長、日立おおみか病院理事を経て現在に至る。
公的役割:
厚生労働省「地域連携クリティカルパスモデルの開発」班研究員、全国保健所長会 地域連携パス推進班アドバイザー、神奈川県がん診療連携協議会 地域連携クリティカルパス部会 相談役。

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