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下痢は何科?|内科医がわかりやすく解説

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下痢は何科?|内科医がわかりやすく解説【たまプラーザ】
下痢が続いてつらいとき、「どこの病院に行けばいいの?」と迷う方は少なくありません。結論からお伝えすると、まずは内科または消化器内科を受診するのが基本です。 子どもの場合は小児科が適しています。この記事では、症状に応じた受診先の選び方・受診の目安・自宅でできる対処法を、消化器内科の観点からわかりやすく解説します。

下痢は何科を受診すればいい?まずは結論
迷ったら基本は内科・消化器内科
下痢の原因は、感染症・食中毒・薬の副作用・ストレスなど多岐にわたります。いずれの原因であっても、消化管(胃腸)に関わる症状であることに変わりはないため、内科または消化器内科が最初の窓口として適しています。かかりつけ医がいる場合は、まずそちらに相談するとよいでしょう。
消化器内科は大腸・小腸など消化管の専門科であり、炎症性腸疾患や機能性消化管障害(過敏性腸症候群など)の診断・治療に強みがあります。「内科か消化器内科かで迷う」という方は、消化器内科を標榜するクリニックを選ぶとより専門的な検査が受けやすい場合があります。
子ども・高齢者・妊娠中など受診先で迷うケース
  • 子ども(目安として15歳未満):小児科を受診してください。小児は脱水が進みやすく、成人とは異なる配慮が必要です。
  • 高齢者:かかりつけ内科・消化器内科が基本ですが、複数の持病や服薬がある場合は、普段通院している主治医に相談するのがスムーズです。
  • 妊娠中の方:産科・産婦人科に相談しながら、必要に応じて内科との連携を検討してください。
下痢で受診する診療科の選び方
消化器内科が向いている症状
  • 下痢が1週間以上続いている
  • 血便・粘血便を伴う
  • 体重減少や食欲不振を伴う
  • 繰り返す下痢・便秘の交互(過敏性腸症候群が疑われる)
  • 以前に潰瘍性大腸炎・クローン病などの診断歴がある
内科でよい症状
  • 急な下痢・嘔吐で感染性胃腸炎が疑われる
  • 数日以内に収まりそうな下痢で、血便や強い発熱はない
  • 薬を飲み始めてから下痢になった可能性がある
小児科を受診する場合
乳幼児・小児の下痢は脱水リスクが高く、原因が成人とは異なることもあります。15歳未満のお子さんは、原則として小児科を受診してください。
整形外科や皮膚科ではなく内科系が基本な理由
下痢はおなかの症状であるため、運動器や皮膚を専門とする診療科では適切な診断・治療を受けにくいことがあります。「何科かわからない」という場合は、まず内科を受診することが多くの診療ガイドラインでも推奨されています。
こんな下痢は早めの受診が必要
血便がある
便に血が混じる場合は、腸の炎症・感染・腫瘍など様々な原因が考えられます。自己判断せず、早めに消化器内科を受診してください。
強い腹痛や発熱を伴う
38℃以上の発熱と激しい腹痛が重なる場合、細菌性腸炎や腸閉塞など緊急性のある疾患の可能性もあります。
脱水症状がある
口の渇き・尿量の減少・ぐったり感などが見られる場合は、脱水が進んでいるサインです。点滴が必要になるケースもあるため、早めに受診してください。
下痢が数日以上続く
一般に、急性の感染性胃腸炎は数日で改善することが多いとされています。3〜5日以上改善しない場合は受診の目安と考えてください。
体重減少や食欲不振がある
知らないうちに体重が減っている・食欲がない状態が続く場合は、慢性疾患が背景にある可能性があります。
黒い便・白っぽい便が出る
黒いタール便は上部消化管(胃・十二指腸)からの出血、白っぽい便(灰白色便)は肝臓・胆道系の疾患を示すことがあります。いずれも速やかに受診してください。
受診の際に伝えるとよいこと
スムーズな診察のために、以下をメモして持参するとよいでしょう。
いつから下痢が続いているか
発症日時、きっかけとなる出来事(食事・旅行など)があれば併せて伝えてください。
便の回数・性状・色
1日何回か、水様便か泥状便か、血液・粘液・泡状かどうか、色の変化(黒・赤・白など)を確認しておきましょう。
発熱、腹痛、吐き気、嘔吐の有無
体温や腹痛の部位・程度も伝えると診断の助けになります。
食事内容、外食、旅行歴
食中毒や旅行者下痢症(海外渡航歴など)の可能性を判断するために重要な情報です。
服薬中の薬や持病の有無
抗菌薬・抗がん剤・NSAIDs など多くの薬が下痢を引き起こすことがあります。お薬手帳があれば持参してください。
下痢の主な原因
感染性胃腸炎
ノロウイルス・ロタウイルス・カンピロバクターなどの病原体が原因。吐き気・嘔吐・発熱を伴うことが多く、集団発生するケースもあります。
食あたり・食中毒
黄色ブドウ球菌・サルモネラ菌などの食中毒菌が原因。食後数時間〜数日以内に症状が現れます。
薬の副作用
抗菌薬や一部の降圧薬・糖尿病薬なども下痢を引き起こすことがあります。
過敏性腸症候群(IBS)
器質的な異常がないにもかかわらず、腹痛・下痢・便秘を繰り返す機能性疾患です。ストレスや生活習慣が関連するとされています。詳しくは下痢とは?原因・症状・治し方まで内科医が解説【たまプラーザ】をご参照ください。
食事やストレスの影響
冷たいものの摂りすぎ・暴飲暴食・精神的ストレスも腸の動きを乱す要因です。
炎症性腸疾患などの病気
潰瘍性大腸炎・クローン病などは、長引く下痢・血便・体重減少を伴う慢性疾患です。専門的な検査と継続的な治療が必要になります。
医療機関ではどんな検査をする?
問診と診察
症状の経過・食事歴・渡航歴・服薬歴などを詳しく聞き取り、腹部の触診・聴診を行います。
便検査
病原体(細菌・ウイルス・寄生虫)の有無を調べます。必要に応じて便培養検査を実施します。
血液検査
白血球・CRP(炎症反応)・電解質・肝機能・腎機能などを確認し、炎症の程度や脱水の状態を評価します。
必要に応じて腹部エコーや内視鏡検査
症状が長引く場合や炎症性腸疾患・大腸がんが疑われる場合は、腹部超音波検査や大腸内視鏡検査が行われることがあります。
自宅でできる下痢の対処法
水分補給のポイント
下痢では水分・電解質が失われます。経口補水液(ORS)や薄めのスポーツドリンクを少量ずつこまめに摂ることが推奨されています(厚生労働省・学会でも脱水予防の基本として案内されています)。冷たい飲み物は腸を刺激することがあるため、常温が望ましいとされています。
水下痢腹痛なしの原因|内科医がわかりやすく解説【たまプラーザ】では、水様便が出るときの背景と対処のポイントをさらに詳しく解説しています。
食事のとり方
消化の良いもの(おかゆ・うどん・豆腐など)を少量から始めましょう。脂質の多い食事・乳製品・生野菜・アルコールは腸への負担が大きいため、症状が落ち着くまで控えることが一般的です。
安静と生活上の注意
過度な運動・疲労を避け、体を冷やさないようにしましょう。感染性腸炎の疑いがある場合は、家族へのウイルス・細菌の感染拡大を防ぐために、トイレ後の丁寧な手洗いが重要です。
下痢止めを自己判断で使う際の注意
市販の下痢止め薬の使用については、下痢止めとは?原因・症状・対処を内科医が解説【たまプラーザ】で詳しく解説しています。細菌性腸炎(食中毒など)の場合、下痢止めを使用すると腸内の毒素・病原体の排出を妨げるリスクがあるとされています。自己判断での使用は慎重に行い、血便・高熱がある場合は使用せず受診してください。
受診先に迷ったときの目安
まずは内科・消化器内科へ
成人の下痢は、まず内科または消化器内科を受診するのが基本です。かかりつけ医がいる場合はまずそちらへご相談ください。
夜間や休日に症状が強い場合
夜間・休日は救急外来または自治体の救急相談窓口(#7119)を活用してください。軽症であれば翌日の一般外来まで安静・水分補給で様子を見ることも選択肢のひとつです。
救急受診を検討すべきケース
以下の症状がある場合は、救急受診を検討してください。
  • 激しい腹痛が持続する
  • 意識の混濁・ぐったりして動けない
  • 高度の脱水(尿が全く出ない・目が落ちくぼんでいる)
  • 大量の血便
たまプラーザ周辺で受診を考えている方へ
通いやすさを重視した受診先の選び方
下痢が数日以上続く・繰り返す場合は、継続的な経過観察が必要になることもあります。職場・自宅から通いやすく、消化器内科の検査(内視鏡・超音波など)に対応したクリニックを選ぶと、スムーズに精査が進みます。
継続通院が必要な場合に確認したいこと
  • 内視鏡検査・腹部エコーに対応しているか
  • 処方・検査の結果説明が丁寧か
  • 予約が取りやすく待ち時間が少ないか
よくある質問(FAQ)
下痢だけなら病院に行かなくても大丈夫?
軽度の下痢が1〜2日で改善し、血便・高熱・強い腹痛がない場合は、水分補給と休養で様子をみることもあります。ただし、3日以上改善しない・症状が悪化している場合は受診が推奨されます。
病院では下痢のとき何を調べますか?
問診・腹部診察のほか、便検査(細菌・ウイルスの確認)・血液検査(炎症・脱水の評価)が基本です。症状によっては腹部超音波検査や内視鏡検査を行うこともあります。
下痢止めは飲んでもいいですか?
市販の下痢止めは一般的な軟便・軽症の下痢には使用できる場合もありますが、細菌性腸炎・食中毒が疑われる場合(血便・高熱を伴う下痢など)は、病原体の排出を妨げるリスクがあるため、自己判断での服用は避け、受診を優先してください。
子どもの下痢は何科ですか?
15歳未満のお子さんの下痢は、基本的に小児科を受診してください。小児は脱水が急速に進む場合があるため、症状が強い場合は早めの受診をお勧めします。
何日続いたら受診したほうがいいですか?
一般的な目安として、3〜5日以上改善しない場合、または血便・高熱・強い腹痛・脱水症状を伴う場合は早めに受診してください。日数が短くても、上記の危険なサインがある場合はすぐに医療機関を受診することが大切です。
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本記事の監修医師
佐藤 靖郎(さとう やすお)
医師(医学博士)/AIプラスクリニックたまプラーザ 監修医
専門:消化器・内科(消化器外科/内視鏡/一般内科)
略歴: 1988年 福島県立医科大学医学部卒業、医師免許取得。1997年 同大学大学院修了、博士号取得。国立国際医療研究センター、東京新宿メディカルセンター、NTT東日本関東病院、横浜市立大学関連病院、国立病院機構横浜医療センター外科医長・救命救急センター副部長、済生会若草病院(横浜市)外科部長・内視鏡センター・診療部長を歴任。丸亀医療センター・佐々木病院副理事長、日立おおみか病院理事を経て現在に至る。
公的役割: 厚生労働省『地域連携クリティカルパスモデルの開発』班研究員、全国保健所長会 地域連携パス推進班アドバイザー、神奈川県がん診療連携協議会 地域連携クリティカルパス部会 相談役。

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