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20代大腸癌便の色写真とは?原因・症状・対処を内科医が解説

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20代大腸癌便の色写真とは?原因・症状・対処を内科医が解説

「便に血が混じっていた」「便の色がいつもと違う」と気になったとき、大腸がんを心配される方は少なくありません。20代での大腸がんは統計的にまれですが、ゼロではありません。また、便の色の変化は大腸がん以外の多くの原因でも起こります。この記事では、便の色と大腸がんの関係、注意すべき症状、受診の目安について、医学的根拠に基づいてわかりやすく解説します。症状が続く場合は、早めに内科・消化器内科へご相談ください。


20代で大腸がんはある?まず知っておきたい基礎知識

20代の大腸がんはまれでも「ゼロではない」

国立がん研究センターのデータによると、大腸がんは50代以降に急増しますが、20代での発症は統計上「ゼロではない」とされています。若年層の大腸がんは全体の数%以下にとどまりますが、家族歴や遺伝性腫瘍症候群がある場合は相対的にリスクが高まります。

便の色だけで大腸がんかどうかは判断できない

便の色の変化は、痔・感染性腸炎・炎症性腸疾患・大腸ポリープなど、さまざまな原因で起こります。便の色だけで大腸がんかどうかを自己判断することは困難です。異常を感じたら医師の診察を受けることが重要です。

この記事でわかること

  • 大腸がんに関連する便の色の特徴
  • 便の変化を観察するポイント
  • 20代で考えられる他の原因
  • 受診の目安と検査内容

大腸がんでみられる便の色とは?

血が混じった赤い便

大腸がん(とくに直腸・S状結腸付近)では、便に赤い血が混じることがあります。肛門に近い部位の出血ほど鮮やかな赤色になりやすく、奥(上行結腸・横行結腸)ほど暗赤色になる傾向があります。

黒っぽい便・タール便

胃や小腸など上部消化管からの出血では、血液が消化されて黒色の「タール便」になることがあります。コールタールのようにべっとりと黒く、独特の臭いがあります。大腸がんでも出血量が多い場合や腫瘍が右側結腸(上行結腸)にある場合に起こることがあります。

便に粘液が混じることはある?

大腸がんや炎症性腸疾患では、血液と粘液が混じった「粘血便」がみられることがあります。粘液だけが付着している場合は過敏性腸症候群(IBS)でも起こりますが、血液を伴う場合は早めの受診が望まれます。

便の色の変化は他の病気でも起こる

赤・黒・粘血便は大腸がん以外の多くの疾患でも生じます。食べたもの(ビーツ・鉄分補給剤・活性炭など)でも便の色は変わるため、まず食事や薬の影響を確認することも大切です。

「写真」で確認したい便の異常はどこに注目する?

便そのものの色

便の色が赤・黒・暗赤色・粘液混じりかどうかを確認します。スマートフォンで撮影しておくと、受診時に医師へ正確に伝えやすくなります。

血が付いている位置

血が便の表面にのみ付着している(外側だけ)のか、便全体に混じっているのかを確認します。表面だけの場合は痔由来の可能性が高く、全体に混じる場合は腸管内部からの出血が疑われます。

便の硬さ・形・量

細い便・扁平な便が続く場合は、大腸に狭窄(腸管が狭くなった状態)がある可能性を示すことがあります。ブリストルスケール(便の硬さ・形の国際基準)を参考に記録しておくとよいでしょう。

トイレットペーパーや便器の血の有無

ペーパーに血が付くだけか、便器の水が赤くなるほど出血があるかを確認します。便器が赤くなる場合は出血量が多い可能性があり、早めの受診が望まれます。

20代で注意したい大腸がん以外の原因

痔核・裂肛

20代の血便で最も頻度が高い原因の一つです。痔核(いぼ痔)や裂肛(切れ痔)では、鮮やかな赤い血が便の表面やペーパーに付くことが特徴です。ただし、痔だと思い込んで大腸がんや炎症性腸疾患を見逃すリスクがあるため、繰り返す場合は内科・消化器内科への受診をお勧めします。

感染性腸炎

細菌・ウイルスによる腸炎では、下痢・腹痛・発熱に加えて血便が出ることがあります。カンピロバクターやサルモネラなどの食中毒が代表例です。

炎症性腸疾患

潰瘍性大腸炎・クローン病は20〜30代に多く発症します。繰り返す血便・粘血便・腹痛・体重減少が特徴です。炎症性腸疾患が長期間続くと大腸がんリスクが上がることが知られており、定期的な内視鏡検査が推奨されます。なお、大腸憩室炎とは?原因・症状・対処を内科医が解説【たまプラーザ】でも、大腸に関連した血便の原因疾患について詳しく解説しています。

大腸ポリープ

良性のポリープでも出血することがあります。一部のポリープはがんへ進行するリスクがあるため、発見された場合は内視鏡による切除・経過観察が行われます。

そのほかの消化管出血

メッケル憩室(先天性の腸の袋状突起)は若年層の下部消化管出血の原因になることがあります。詳しくはメッケル憩室とは?原因・症状・対処を内科医が解説【たまプラーザ】をご参照ください。

大腸がんを疑いやすい症状

血便が繰り返す

一時的ではなく、数週間以上にわたって血便が繰り返される場合は注意が必要です。

便秘と下痢を交互に繰り返す

腸管の狭窄によって排便パターンが変化することがあります。以前と便通のリズムが明らかに変わった場合は受診の目安になります。

便が細くなる

直腸・S状結腸付近に腫瘍があると、便の通り道が狭くなって細い便が続くことがあります。なお、腸管が完全に詰まる状態(腸閉塞)については腸閉塞とは?原因・症状・治し方まで内科医が解説【たまプラーザ】で詳しく解説しています。

腹痛や腹部膨満感が続く

数週間以上続く腹痛や、お腹が張った感じが続く場合も受診の目安になります。

体重減少・貧血・だるさ

意図しない体重減少(6ヶ月で体重の5%以上など)、原因不明の貧血、全身倦怠感が重なる場合は、内科を受診して原因を調べることが勧められます。

受診の目安:どんな便の色なら内科へ行くべき?

早めに受診したいケース

  • 血便・粘血便が1〜2回出た
  • 便に血が混じることが数週間続いている
  • 便の形や排便習慣が以前と変わった

できるだけ早く受診したいケース

  • 血便に加えて腹痛・体重減少・倦怠感がある
  • 家族に大腸がんや炎症性腸疾患の既往がある
  • 便潜血検査で陽性が出た

救急受診を考えるケース

  • 大量の鮮血便・タール便で気分が悪い
  • 腹痛が急激に強くなり動けない
  • 顔が白くなる・冷や汗が出るなど貧血症状が強い

医療機関ではどんな検査をする?

問診と診察

いつから・どんな色の血便か・排便の変化・食事や薬の内容・家族歴などを確認します。

便潜血検査

便に微量の血液が混じっていないかを調べる検査です。陽性の場合は精密検査(大腸内視鏡)が推奨されます。ただし、陰性でも大腸がんを完全に否定できるわけではありません。

血液検査

貧血・炎症反応(CRP)・腫瘍マーカー(CEA・CA19-9など)を確認します。

大腸内視鏡検査

腸内をカメラで直接観察する「ゴールドスタンダード」の検査です。ポリープが見つかれば同時に切除することも可能です。

画像検査が必要になることもある

CTや腹部超音波検査で腸管の状態や転移の有無を確認することがあります。

20代で大腸がんのリスクが上がる要因

家族歴がある

一親等(親・兄弟)に大腸がん患者がいる場合、発症リスクが高まるとされています。

炎症性腸疾患がある

潰瘍性大腸炎・クローン病は罹病期間が長くなるほど大腸がんリスクが上がります。定期的な内視鏡検査が重要です。

生活習慣や食事の影響

赤肉・加工肉の過剰摂取、運動不足、喫煙、飲酒は大腸がんリスクを高める要因として国際的なガイドラインで指摘されています(WCRF/AICRガイドライン等)。

遺伝性腫瘍症候群

家族性大腸腺腫症(FAP)やリンチ症候群などの遺伝性疾患では、若年から大腸がんが発生するリスクが高く、専門的な遺伝カウンセリングと早期からの内視鏡検査が推奨されます。

便の色が気になるときに自分でできること

排便の回数と色を記録する

いつ・どんな色の便が出たかを記録しておくと、受診時に医師へ正確に伝えられます。

食べたもの・薬を振り返る

ビーツ・トマトジュースなどの食品や、鉄剤・活性炭・一部の抗菌薬でも便の色は変わります。食事内容と対照して確認しましょう。

市販薬で様子を見続けすぎない

痔の市販薬で一時的に症状が和らいでも、血便の原因が解決したわけではありません。数週間以上続く場合は受診を検討してください。

迷ったら写真を撮って受診時に見せる

便の色や形をスマートフォンで撮影しておくと、診察時に医師が状態を把握しやすくなります。

20代の大腸がんは予防できる?

定期的な健康診断を活用する

20代でも職場や自治体の健康診断を定期的に受けることが重要です。異常値があれば放置せず精密検査へ進みましょう。

便潜血検査の意味を知る

便潜血検査は大腸がんの早期発見に有効なスクリーニング検査です。陽性の場合は必ず大腸内視鏡検査を受けることが推奨されています。

生活習慣を整える

野菜・食物繊維を多く含む食事、適度な運動、禁煙・節酒は大腸がんリスクを下げる可能性があるとされています。

家族歴がある場合は早めに相談する

一親等に大腸がんや遺伝性腫瘍症候群の既往がある場合は、20代のうちから消化器内科に相談することをお勧めします。

たまプラーザ周辺で受診を考えるなら

内科・消化器内科で相談できる症状

血便・便の色の変化・排便習慣の変化・腹痛・体重減少など、消化器に関わる症状はAIプラスクリニックたまプラーザの内科・消化器内科でご相談いただけます。「大腸がんかどうか不安」「どんな検査が必要かわからない」という段階でも、まずはご相談ください。

大腸内視鏡が必要かどうかの見極め

すべての血便に大腸内視鏡が必要なわけではありません。問診・便潜血検査・血液検査の結果をもとに、医師が検査の必要性を判断します。受診の目安や検査について疑問がある方はご予約・お問い合わせからお気軽にご相談ください。

よくある質問(FAQ)

便が赤いのはすべて大腸がんですか?

いいえ。赤い便の原因は痔核・裂肛・感染性腸炎・炎症性腸疾患・大腸ポリープなど多岐にわたります。大腸がんは可能性の一つです。原因を特定するためには医師の診察と検査が必要です。

20代でも大腸がんの可能性はありますか?

統計的にはまれですが、ゼロではありません。とくに家族歴・遺伝性腫瘍症候群・炎症性腸疾患がある場合はリスクが高まります。気になる症状があれば年齢に関わらず受診することをお勧めします。

血便の写真を撮って受診したほうがいいですか?

はい。便の色・形・血の付き方をスマートフォンで撮影しておくと、受診時に医師へ正確な情報を伝えられます。受診時に見せていただくことで診断の参考になります。

痔の血便と大腸がんの血便は見分けられますか?

見た目だけで完全に区別することは困難です。一般的に痔では鮮血が便の表面やペーパーにのみ付着することが多いですが、同様の見え方でも大腸がんが隠れている場合があります。繰り返す血便は自己判断せず医師の診察を受けてください。

便潜血が陰性なら大腸がんは否定できますか?

完全に否定はできません。便潜血検査は出血のタイミングによって陰性になることがあります(偽陰性)。陰性でも症状が続く場合や家族歴がある場合は、医師に相談のうえ追加検査を検討することが重要です。

何日くらい血便が続いたら受診すべきですか?

1回のみでも気になる場合は受診の目安になります。2〜3日以上続く場合や、血便に腹痛・体重減少・倦怠感が伴う場合は早めに受診してください。大量出血や激しい腹痛がある場合は救急受診を検討してください。

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本記事の監修医師

佐藤 靖郎(さとう やすお)

医師(医学博士)/AIプラスクリニックたまプラーザ 監修医
専門:消化器・内科(消化器外科/内視鏡/一般内科)

略歴: 1988年 福島県立医科大学医学部卒業、医師免許取得。1997年 同大学大学院修了、博士号取得。国立国際医療研究センター、東京新宿メディカルセンター、NTT東日本関東病院、横浜市立大学関連病院、国立病院機構横浜医療センター外科医長・救命救急センター副部長、済生会若草病院(横浜市)外科部長・内視鏡センター・診療部長を歴任。丸亀医療センター・佐々木病院副理事長、日立おおみか病院理事を経て現在に至る。

公的役割: 厚生労働省「地域連携クリティカルパスモデルの開発」班研究員、全国保健所長会 地域連携パス推進班アドバイザー、神奈川県がん診療連携協議会 地域連携クリティカルパス部会 相談役。

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