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ビタミンC摂取量とは?特徴と使い方を内科医が解説

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ビタミンC摂取量とは?特徴と使い方を内科医が解説

ビタミンCの1日の摂取量は、成人で推奨量100mg(日本人の食事摂取基準2020年版・厚生労働省)が目安とされています。不足すると体のさまざまな機能に影響が及ぶ一方、サプリメントによる過剰摂取にも注意が必要です。この記事では、ビタミンCの摂取量について基本から丁寧に解説します。

この記事はサプリ・栄養素トピッククラスターの一記事です。ビタミンCを含むサプリメント全般については、親ページ「サプリメントとは?選び方・使い方を内科医が解説【たまプラーザ】」もあわせてご覧ください。

ビタミンC摂取量とは?まず押さえたい基本

ビタミンCの役割と体内でのはたらき

ビタミンC(アスコルビン酸)は水溶性ビタミンの一種で、体内でコラーゲンの合成を助ける役割を担っています。コラーゲンは皮膚・血管・骨・歯などの結合組織を構成する重要なたんぱく質であり、ビタミンCが不足するとこれらの組織の維持が難しくなります。

また、ビタミンCは抗酸化作用を持ち、活性酸素による細胞へのダメージを和らげるとされています。さらに、食事から摂取した非ヘム鉄(植物性食品に含まれる鉄)の吸収を高める作用も知られています。

「摂取量」とは何を指すのか

栄養素の摂取量を考えるうえで、厚生労働省の「日本人の食事摂取基準」では推奨量耐容上限量が設定されています。推奨量はほぼすべての人が必要量を満たせる量、耐容上限量は過剰摂取による健康障害を防ぐための上限の目安です。ビタミンCについては推奨量100mg/日(成人)、耐容上限量2,000mg/日が示されています。

ビタミンCの1日の摂取量の目安

成人の推奨量の考え方

日本人の食事摂取基準(2020年版)では、成人(18歳以上)のビタミンC推奨量は1日100mgです。これは壊血病(後述)の予防を超えて、抗酸化機能や体組織の維持に必要な量を考慮した値とされています。

年齢・性別で目安が変わる理由

ビタミンCの必要量は年齢・体格・生理的状態によって異なります。成長期の子どもは細胞増殖が活発なため、体重あたりの必要量が相対的に高い場合があります。一般的に男女差は大きくなく、同年代では概ね同程度の推奨量が設定されています。

妊娠中・授乳中に意識したい点

日本人の食事摂取基準では、妊婦には推奨量に10mgの付加量、授乳婦には45mgの付加量が設定されています。胎児や乳児へのビタミンC供給を考慮したものですが、具体的な摂取計画については担当医や管理栄養士にご相談ください。

子どもの摂取量の目安

子どもの推奨量は年齢に応じて段階的に設定されており、概ね1〜2歳で35mg、3〜5歳で40mg、6〜7歳で55mg、8〜9歳で60mg、10〜11歳で75mg、12〜14歳で95mg程度(日本人の食事摂取基準2020年版)が目安とされています。

ビタミンCはどれくらい摂ればよい?食品からのとり方

ビタミンCを多く含む食品の例

食品 100gあたりの目安量(mg)
赤パプリカ 170
ブロッコリー(生) 120
キウイフルーツ 69
いちご 62
レモン果汁 50
じゃがいも(蒸し) 18

(文部科学省「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」参照)

1日の食事で意識したい組み合わせ

野菜・果物を毎食意識的に取り入れることで、食事からのビタミンC確保がしやすくなります。たとえば、朝食にキウイ1個(約70mg)、昼食にブロッコリーのサラダ(小鉢1皿で50〜60mg程度)を組み合わせるだけで、1日の推奨量をほぼ賄える計算になります。

調理や保存で失われやすい点

ビタミンCは水に溶けやすく、熱に弱いという特性があります。長時間の加熱や茹でこぼしによって損失が大きくなるため、電子レンジや蒸し調理を活用する、炒め物は短時間で仕上げるといった工夫が有効です。また、切った野菜は時間が経つと酸化が進むため、なるべく食べる直前に調理することが望ましいとされています。

ビタミンCの上限量と摂りすぎに注意したいこと

サプリメントで過剰摂取になりやすいケース

食事だけでは耐容上限量(2,000mg/日)を超えることはほとんどありませんが、高用量サプリメントを複数組み合わせて使用すると過剰になるリスクがあります。特に「1,000mg配合」などの製品を複数使用するケースは注意が必要です。

摂りすぎでみられることがある症状

ビタミンCを過剰に摂取した場合、消化器症状(下痢・吐き気・腹部不快感)が現れることがあります。水溶性ビタミンであるため余剰分は尿中に排泄されますが、大量摂取を長期間続けることは推奨されていません。

腎結石などで注意が必要な人

ビタミンCは体内でシュウ酸に代謝される一部があり、過剰摂取によりシュウ酸カルシウム結石のリスクが高まる可能性が指摘されています。腎結石の既往がある方や腎機能に不安がある方は、サプリメントの大量摂取前に医師へご相談ください。

ビタミンCが不足するとどうなる?

不足時にみられる代表的なサイン

ビタミンCが慢性的に不足すると、疲労感、歯肉からの出血、皮膚のかさつき、傷の治りが遅くなるといった症状がみられることがあります。ただし、これらは他の原因でも生じるため、自己判断せず気になる症状が続く場合は医師にご相談ください。

壊血病との関係

ビタミンCの著しい欠乏が続くと壊血病を発症します。壊血病は歯肉出血・皮下出血・関節痛・貧血などを特徴とする疾患で、かつては長期航海中の船員に多くみられた歴史があります。現代の日本では極端な食事制限がない限り発症は稀ですが、偏食や吸収障害がある場合は注意が必要です。

食事不足が続きやすい人の特徴

野菜・果物の摂取が少ない方、加工食品中心の食生活の方、高齢で食事量が少ない方などは、ビタミンC不足になりやすい傾向があります。

サプリメントでビタミンCを補うときのポイント

サプリメント全般の選び方・使い方についてはサプリメントとは?選び方・使い方を内科医が解説【たまプラーザ】を参照ください。ビタミンCサプリメントについては以下の点を参考にしてください。

食事とサプリメントの使い分け

基本は食事からの摂取が優先です。サプリメントは食事だけでは不足が生じやすい状況(食欲不振・偏食・特定の疾患など)を補う目的で活用するものと考えると整理しやすいでしょう。

飲むタイミングの考え方

ビタミンCは水溶性のため、食後に水と一緒に服用すると胃への刺激が少ないとされています。空腹時の大量摂取は腹部不快感を招くことがあるため、食事と合わせて摂取することが一般的に勧められます。

製品選びで確認したい表示

製品の「栄養機能食品」「機能性表示食品」といった区分、1回あたりの含有量、添加物の有無などを確認しましょう。含有量の表記は「mg」で示されているものが多く、1日あたりの摂取量が推奨量・耐容上限量に照らして適切かどうか確認することが大切です。

ビタミンC摂取量の見直しが必要な人

喫煙習慣がある人

喫煙者はビタミンCの消耗が非喫煙者より早いとされており、日本人の食事摂取基準では喫煙者への追加的な考慮が示されています。

食事量が少ない人

高齢者や小食の方は、食事からの総摂取量が少なくなりがちです。エネルギー摂取量に対するビタミンCの摂取効率を意識した食品選びが助けになります。

胃腸の調子が不安定な人

消化吸収機能が低下している場合、食事からのビタミンC吸収率が下がる可能性があります。炎症性腸疾患や吸収不良症候群がある方は、医師の指導のもとで摂取量を検討することが望ましいです。なお、腸内環境の整備にはミヤリサンとは?特徴と使い方を内科医が解説【たまプラーザ】の記事も参考になります。

持病や服薬がある人

腎疾患・糖尿病・特定の薬(抗凝固薬など)を使用している方は、高用量のビタミンCサプリメント摂取が影響する場合があります。必ず担当医にご相談ください。

受診の目安:自己判断せず医師に相談したいケース

食事改善をしても不足が心配なとき

食生活を見直しても継続的に疲労感や皮膚症状が気になる場合は、ビタミンC以外の栄養素や基礎疾患が関与している可能性もあります。

体調不良が続くとき

歯肉出血・皮下出血・関節の痛みなど壊血病に似た症状が続く場合は、自己判断せず医師への相談をお勧めします。

サプリメントの摂取で不安があるとき

「どのくらい摂ればよいかわからない」「他の薬との飲み合わせが心配」といった場合も、遠慮なくご相談ください。ご予約・お問い合わせからお気軽にどうぞ。

医師から見た、ビタミンC摂取量を考えるときのポイント

「多ければ多いほどよい」とは限らない

ビタミンCは健康維持に欠かせない栄養素ですが、大量摂取が追加的な健康効果をもたらすとする強固な根拠は現時点では限られています。推奨量を目安に、必要以上の高用量摂取には慎重な姿勢が求められます。

まずは食事全体のバランスが大切

特定の栄養素に注目するより、野菜・果物・たんぱく質・炭水化物をバランスよくとる食事習慣の構築が健康の基盤となります。ビタミンCも食品全体の栄養摂取の中で自然に確保できる環境が理想です。

個別の事情で目安は変わる

喫煙・妊娠・疾患・薬の使用など、個別の状況によって適切な摂取量は変わります。「自分にとっての目安」については、医師や管理栄養士に相談することが安心です。

ビタミンDなど他の脂溶性ビタミンとの比較に関心がある方は、ビタミンdの効果|内科医がわかりやすく解説【たまプラーザ】もあわせてご覧ください。

よくある質問(FAQ)

ビタミンCは毎日とらないといけませんか?

ビタミンCは体内に大量を蓄積できない水溶性ビタミンのため、毎日の食事から継続的に摂取することが推奨されています。数日の不足が直ちに欠乏症を引き起こすわけではありませんが、習慣的に確保できる食生活を心がけることが大切です。

ビタミンCは一度にたくさんとるより分けたほうがよいですか?

ビタミンCは一度に大量摂取しても吸収効率が下がる傾向があり、余剰分は尿中に排泄されます。1日の推奨量を1〜2回に分けて摂取する方が吸収上は合理的とされていますが、食事で自然に摂れる範囲であれば、あまり厳密に考える必要はありません。

サプリメントだけでビタミンCを補ってもよいですか?

食品中のビタミンCには他の栄養素・食物繊維・ファイトケミカルとの相乗効果が期待できます。サプリメントはあくまで補助的な位置づけとして、食事を基本に考えることが望ましいでしょう。

ビタミンCをとりすぎるとどうなりますか?

耐容上限量(2,000mg/日)を超える摂取が続くと、下痢・腹部不快感などの消化器症状が生じることがあります。また腎結石の既往がある方では注意が必要です。食事からの通常の摂取では過剰になることはほとんどありませんが、高用量サプリメントの使用時は注意しましょう。

風邪予防や美肌目的で摂取量を増やしてもよいですか?

ビタミンCの大量摂取が風邪を予防するという効果については、現時点では科学的根拠が明確ではありません。美肌についても、コラーゲン合成を助ける作用はありますが、過剰摂取が追加的な効果をもたらすとは言い切れません。推奨量を継続的に確保することが基本です。目的に合わせた摂取については、医師への相談をお勧めします。

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本記事の監修医師

佐藤 靖郎(さとう やすお)
医師(医学博士)/AIプラスクリニックたまプラーザ 監修医
専門:消化器・内科(消化器外科/内視鏡/一般内科)

略歴:
1988年 福島県立医科大学医学部卒業、医師免許取得。1997年 同大学大学院修了、博士号取得。国立国際医療研究センター、東京新宿メディカルセンター、NTT東日本関東病院、横浜市立大学関連病院、国立病院機構横浜医療センター外科医長・救命救急センター副部長、済生会若草病院(横浜市)外科部長・内視鏡センター・診療部長を歴任。丸亀医療センター・佐々木病院副理事長、日立おおみか病院理事を経て現在に至る。

公的役割:
厚生労働省「地域連携クリティカルパスモデルの開発」班研究員、全国保健所長会 地域連携パス推進班アドバイザー、神奈川県がん診療連携協議会 地域連携クリティカルパス部会 相談役。

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