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内臓脂肪落とし方とは? 特徴と使い方|医学博士が詳しく解説

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内科医監修・生活習慣改善ガイド
内臓脂肪落とし方とは?特徴と使い方を内科医が解説【たまプラーザ】

内臓脂肪を落とすには、食事・運動・生活習慣の三つを組み合わせた継続的な取り組みが基本です。短期間で劇的に変わる魔法の方法はありませんが、正しい知識をもとに日常生活を少しずつ整えることで、内臓脂肪は減らしていくことができると考えられています。本記事では、内科医の監修のもと、内臓脂肪の特徴から具体的な対策まで、医学的根拠に基づいてわかりやすく解説します。
なお本記事は情報提供を目的としています。個別の診断・治療方針については必ず医師の診察を受けてください。
内臓脂肪とは?まず知っておきたい基本
内臓脂肪と皮下脂肪の違い
体脂肪には大きく「内臓脂肪」と「皮下脂肪」の二種類があります。内臓脂肪は腹腔内の腸間膜などに蓄積する脂肪で、皮下脂肪は皮膚のすぐ下につく脂肪です。内臓脂肪はつきやすく落ちやすい特性があるとされており、適切な生活習慣の改善によって比較的変化が出やすいといわれています。
内臓脂肪が増えやすい人の特徴
  • 食べすぎや早食いの習慣がある
  • 糖質・脂質の多い食事を好む
  • 運動習慣がない
  • 飲酒量が多い
  • 睡眠不足やストレスを抱えている
  • 中年以降で筋肉量が低下している
特に男性や閉経後の女性は内臓脂肪がつきやすい傾向があるとされています。
内臓脂肪が気になるときに起こりやすい健康リスク
内臓脂肪が過剰に蓄積すると、脂肪細胞からアディポカインと呼ばれる生理活性物質の分泌バランスが乱れ、インスリン抵抗性の上昇、高血糖、脂質異常症、高血圧などの生活習慣病リスクが高まる可能性があるとされています(日本肥満学会「肥満症診療ガイドライン2022」参照)。
内臓脂肪がつく主な原因
食べすぎ・糖質や脂質のとり方の偏り
摂取エネルギーが消費エネルギーを継続的に上回ることが、脂肪蓄積の根本的な原因です。特に白米・菓子パン・砂糖入り飲料など血糖値を急上昇させやすい食品の過剰摂取は、インスリンの大量分泌を促し、脂肪の合成を助長しやすいと考えられています。
運動不足と筋肉量の低下
筋肉は安静時にもエネルギーを消費します。加齢や運動不足で筋肉量が落ちると基礎代謝が低下し、同じ食事量でも太りやすい体質になりやすい傾向があります。サルコペニア(加齢性筋肉減少症)との関連については、サルコペニアとは?特徴と使い方を内科医が解説【たまプラーザ】もあわせてご覧ください。
睡眠不足・ストレス・飲酒習慣の影響
睡眠不足は食欲を抑えるホルモン(レプチン)の分泌を低下させ、食欲を高めるホルモン(グレリン)の分泌を増加させるとされています。慢性的なストレスは副腎皮質ホルモン(コルチゾール)の分泌を高め、腹部への脂肪蓄積を促しやすくなる可能性があります。アルコールはそれ自体が高カロリーである上、食欲増進や脂肪燃焼の抑制につながるとされています。
内臓脂肪の落とし方の基本原則
摂取エネルギーより消費エネルギーを増やす
脂肪1kgを減らすには、おおよそ7,000kcal程度のエネルギー収支のマイナスが必要とされています。1日当たり200〜500kcalの範囲でエネルギーを抑えることが、安全かつ継続しやすい目安の一つとされています。
「短期間で急激に」ではなく継続を重視する
急激な体重減少は筋肉量の低下やリバウンドを招きやすく、かえって内臓脂肪が増えやすい状態につながるリスクがあります。月1〜2kg程度の緩やかな減量が推奨されることが多いです。
食事と運動を組み合わせることが重要
食事改善のみ、または運動のみでは効果が限定的になりやすいとされています。両者を組み合わせることで、脂肪燃焼効率が高まり、筋肉量の維持にもつながると考えられています。
食事で内臓脂肪を落とすコツ
主食・主菜・副菜をそろえて食べる
バランスの良い食事は栄養不足を防ぎながらエネルギーコントロールをしやすくします。
糖質のとりすぎを見直す
白米・麺類・菓子パンなど精製糖質を減らし、玄米や全粒粉パンなど血糖値の上昇が緩やかな食品に置き換えることを検討してみてください。ただし、糖質の極端な制限は避けることが望ましいです。
脂質の質を意識する
動物性脂肪(飽和脂肪酸)の過剰摂取を控え、オリーブオイルや青魚に含まれるn-3系(オメガ3)脂肪酸を意識してとることが、脂質プロファイルの改善に役立つとされています。中性脂肪との関連については中性脂肪とは?特徴と使い方を内科医が解説【たまプラーザ】もご参照ください。
食物繊維を意識して増やす
野菜・きのこ・海藻・豆類などに含まれる食物繊維は、血糖値の急上昇を抑え、腸内環境を整える効果が期待されています。食事の最初に野菜から食べる「ベジファースト」は血糖値コントロールに有効とする研究があります。
間食・夜食・アルコールを見直す
夜遅い時間帯の食事はBMAL1(脂肪合成に関与するタンパク質)の活性が高まりやすく、脂肪蓄積を促しやすいとされています。アルコールは週の総量を意識して管理しましょう。
運動で内臓脂肪を落とすコツ
有酸素運動を習慣化する
ウォーキング・ジョギング・水泳・サイクリングなどの有酸素運動は、内臓脂肪を直接エネルギー源として消費しやすいとされています。厚生労働省の「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」では、成人は週150〜300分程度の中強度の有酸素運動が推奨されています。
筋トレを組み合わせる
週2〜3回程度のレジスタンス運動(筋力トレーニング)を有酸素運動と組み合わせることで、筋肉量の維持・増加と基礎代謝の向上が期待できます。
日常生活の活動量を増やす
エレベーターの代わりに階段を使う、一駅分歩く、こまめに立つなど、生活の中の活動量(NEAT:非運動性熱産生)を増やすことも有効です。
まず始めやすい運動の目安
最初は1日10〜15分のウォーキングから始め、慣れてきたら徐々に時間や強度を上げていくことが継続のコツです。お腹の脂肪に特化した具体的な取り組みについてはお腹の脂肪を最速で落とすには?とは?特徴と使い方を内科医が解説【たまプラーザ】もご参照ください。
生活習慣の見直しで差がつくポイント
睡眠を整える
毎日7〜8時間程度の質の良い睡眠を確保することが、ホルモンバランスの維持と食欲のコントロールに重要とされています。就寝前のスマートフォン使用や過度なカフェイン摂取を控えることも一助となります。
ストレスをためすぎない
適度な休息・趣味・リラクゼーションを取り入れ、慢性的なストレス状態を避けることが大切です。
体重・腹囲を定期的にチェックする
メタボリックシンドロームの診断基準では、腹囲が男性85cm以上・女性90cm以上が内臓脂肪蓄積の目安とされています(日本肥満学会)。毎朝同じ条件で体重・腹囲を記録する習慣をつけると、変化を把握しやすくなります。
内臓脂肪を落とすときにやってはいけないこと
極端な食事制限
1日の摂取エネルギーが著しく不足すると、筋肉が分解され基礎代謝が落ちやすくなります。また、栄養素の欠乏により体調不良を招くリスクがあります。
サプリや器具だけに頼ること
特定のサプリメントや器具のみで内臓脂肪が大幅に減少するという科学的根拠は現時点では十分に確立されていません。あくまで食事・運動・生活習慣の改善が主体です。
無理な運動で続かなくなること
高強度の運動を突然始めると怪我やオーバートレーニングにつながり、長続きしない原因になります。無理のない強度から継続することが最も重要です。
どれくらいで変化が出る?目安と考え方
体重より腹囲や生活習慣の変化を見る
内臓脂肪は皮下脂肪より変動しやすいとされており、適切な食事・運動を継続した場合、数週間〜数ヶ月で腹囲の変化が現れることもあります。ただし個人差があります。
個人差があることを理解する
年齢・性別・ホルモン状態・遺伝的背景などにより、同じ取り組みでも効果の出方は異なります。他人と比較せず、自分のペースで継続することが大切です。
続けやすい方法を選ぶことが大切
「完璧にやること」より「続けること」を優先してください。食事も運動も、まずできる範囲から始めることが長期的な成果につながります。
医師に相談したほうがよいケース
健診で腹囲や脂質・血糖の異常を指摘された
健診でメタボリックシンドロームや脂質異常症・高血糖を指摘された場合は、自己判断のみで経過をみることは避け、内科を受診して現状を確認することをお勧めします。
肥満症や生活習慣病が疑われる
日本肥満学会の「肥満症」の定義では、BMI25以上かつ健康障害を合併している、または内臓脂肪蓄積が認められる場合に医療的な管理が推奨されます。
自己流で改善しにくい、続けられない場合
生活習慣の改善が難しい場合、医療機関でのサポートにより継続しやすくなることがあります。
内科でできるサポート
検査で健康状態を確認する
血液検査(血糖・脂質・肝機能など)や腹部超音波検査により、内臓脂肪の状態や関連する健康リスクを客観的に評価できます。
生活習慣改善の具体的なアドバイスを受ける
医師や管理栄養士から、個々の生活スタイルに合わせた食事・運動指導を受けることができます。
必要に応じて治療や管理を検討する
生活習慣病を合併している場合は、薬物療法や特定保健指導なども検討されることがあります。まずはお気軽にご予約・お問い合わせからご相談ください。
よくある質問(FAQ)
内臓脂肪は運動だけで落とせますか?
運動は内臓脂肪の減少に有効ですが、食事の見直しも組み合わせることで効果が高まりやすいとされています。運動のみでは消費エネルギーの増加に限界があるため、食事管理との両立が推奨されます。

食事制限をするとどのくらいで変わりますか?
適切な食事改善(過度な制限ではなく、バランスの見直し)と運動を継続した場合、腹囲や体重の変化は早い方では数週間、一般的には1〜3ヶ月程度で現れることがあります。ただし、個人差が大きいため、一つの目安としてとらえてください。

お腹だけを集中的に細くすることはできますか?
特定の部位だけの脂肪を選択的に落とす「部分やせ」は科学的には難しいとされています。全身の脂肪を均等に減らす中で、相対的に腹部が細くなっていくのが一般的な経過です。

内臓脂肪が多いかどうかはどうやって分かりますか?
腹囲の測定が簡便な目安の一つです(男性85cm以上・女性90cm以上が基準)。より正確には、腹部CT検査でへそ周囲の断面積を測定し100cm²以上を内臓脂肪蓄積の判定目安とする方法があります。健診や医療機関でご確認ください。

40代・50代からでも内臓脂肪は落とせますか?
内臓脂肪は年齢に関わらず、生活習慣の改善によって減らせる可能性があります。加齢により代謝は低下しますが、食事・運動・睡眠の見直しは年代を問わず有効とされています。焦らず、継続できる方法を選ぶことが重要です。

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本記事の監修医師
佐藤 靖郎(さとう やすお)
医師(医学博士)/AIプラスクリニックたまプラーザ 監修医
専門:消化器・内科(消化器外科/内視鏡/一般内科)
略歴:
1988年 福島県立医科大学医学部卒業、医師免許取得。1997年 同大学大学院修了、博士号取得。国立国際医療研究センター、東京新宿メディカルセンター、NTT東日本関東病院、横浜市立大学関連病院、国立病院機構横浜医療センター外科医長・救命救急センター副部長、済生会若草病院(横浜市)外科部長・内視鏡センター・診療部長を歴任。丸亀医療センター・佐々木病院副理事長、日立おおみか病院理事を経て現在に至る。
公的役割:
厚生労働省「地域連携クリティカルパスモデルの開発」班研究員、全国保健所長会 地域連携パス推進班アドバイザー、神奈川県がん診療連携協議会 地域連携クリティカルパス部会 相談役。

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