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下痢が続く原因と対策|受診の目安と検査

下痢は多くの方が経験する一般的な症状ですが、長期間続く場合は様々な疾患の可能性があります。一過性の下痢は1〜2日で改善することが多いですが、1週間以上続く場合や、血便・発熱を伴う場合は、専門医の診察が必要です。

このページでは、下痢が続く原因や対処法、受診の目安、必要な検査などについて詳しく解説します。

1. 下痢のタイプとその特徴

急性下痢

突然発症し、通常2〜3日、長くても1週間程度で改善する下痢です。

  • 感染性下痢:食中毒、ウイルス性胃腸炎(ノロウイルス、ロタウイルスなど)
  • 薬剤性下痢:抗生物質、制酸剤、消炎鎮痛剤などの副作用
  • ストレス性下痢:精神的緊張やストレスによる一時的な症状

慢性下痢

4週間以上続く下痢で、以下のような原因が考えられます。

  • 機能性疾患:過敏性腸症候群(IBS)、機能性下痢など
  • 炎症性疾患:潰瘍性大腸炎、クローン病など
  • 吸収不良症候群:乳糖不耐症、セリアック病など
  • 腸管感染症:腸結核、慢性アメーバ症など
  • 腫瘍性疾患:大腸がん、カルチノイド腫瘍など
  • 内分泌疾患:甲状腺機能亢進症、糖尿病など

2. 注意すべき症状

以下の症状を伴う場合は、早めに医療機関を受診してください。

要注意の随伴症状

  • 血便:鮮血や黒色便は消化管出血の可能性
  • 発熱:38℃以上の高熱は感染症や炎症の可能性
  • 強い腹痛:特に右下腹部痛や持続する痛み
  • 脱水症状:めまい、立ちくらみ、尿量減少、口渇
  • 体重減少:意図しない体重減少は慢性疾患の可能性
  • 夜間の下痢:睡眠中の下痢は炎症性腸疾患の可能性

受診の目安

  • 3日以上改善しない激しい下痢
  • 1週間以上続く軽度から中等度の下痢
  • 上記の要注意症状を伴う場合
  • 高齢者や基礎疾患(糖尿病、免疫不全など)がある方の下痢

3. 診断のための検査

便検査

  • 便培養検査:細菌感染の有無
  • 便潜血検査:血液の混入の有無
  • 便中白血球検査:炎症の評価
  • クロストリジウム・ディフィシル毒素検査:抗菌薬関連下痢症の診断
  • 便中カルプロテクチン:腸管炎症の評価

血液検査

  • 血算:貧血や炎症の評価
  • CRP:炎症反応の評価
  • 生化学検査:肝機能、腎機能、栄養状態の評価
  • 甲状腺機能検査:甲状腺機能亢進症の評価

内視鏡検査

慢性下痢の原因精査には、大腸内視鏡検査が有用です。以下のような場合に特に推奨されます。

  • 血便を伴う下痢
  • 原因不明の慢性下痢(4週間以上)
  • 50歳以上での下痢症状の新規発症
  • 炎症性腸疾患の疑い
  • 大腸がんのリスクがある場合

画像検査

  • 腹部超音波検査:肝臓・胆嚢・膵臓などの評価
  • CT検査:腹腔内の詳細な評価
  • MRI検査:特に炎症性腸疾患の評価に有用

4. 治療法と対策

薬物療法

  • 整腸剤:腸内細菌のバランスを整える(乳酸菌製剤など)
  • 止瀉薬:下痢を一時的に抑える(ロペラミドなど)
  • 抗菌薬:細菌感染が原因の場合
  • 抗炎症薬:炎症性腸疾患の治療
  • 吸着剤:毒素や細菌を吸着して排出を促す

食事療法

下痢の際の食事の基本原則:

  • 水分補給:経口補水液や白湯を少量ずつこまめに摂取
  • 消化の良い食品:おかゆ、うどん、じゃがいも、白身魚など
  • 避けるべき食品:脂肪の多い食品、刺激物、乳製品(一時的に)、カフェイン、アルコール
  • BRAT食:バナナ、ライス(米)、アップルソース、トースト(パン)の頭文字

基礎疾患の治療

下痢の原因となる基礎疾患がある場合は、その治療が最も重要です。

  • 炎症性腸疾患:免疫調節薬、生物学的製剤など
  • 過敏性腸症候群:抗コリン薬、抗うつ薬、セロトニン調節薬など
  • 甲状腺機能亢進症:抗甲状腺薬

5. 当院の大腸内視鏡検査

当院では、慢性下痢の原因精査に大腸内視鏡検査を実施しています。検査の特徴は以下の通りです。

快適な検査環境

  • 鎮静剤を使用した「眠ったまま受けられる」大腸内視鏡検査
  • 細径スコープの使用による苦痛軽減
  • 丁寧な前処置説明と患者様のサポート

AI補助診断

当院では最新のAI技術を導入し、微小なポリープや粘膜の異常を見逃さないよう努めています。

組織検査

必要に応じて粘膜の一部を採取し、顕微鏡で詳しく調べる組織検査を行います。特に慢性下痢の場合は、肉眼では異常が見えない微小な炎症や細胞変化を確認するために重要です。

詳しい検査内容や費用については、大腸ドックのページもご参照ください。

6. よくある質問

Q. 下痢の時は絶食した方が良いですか?

A. 完全な絶食は必要ありません。消化の良い食品を少量ずつ摂取しながら、十分な水分補給を心がけてください。長時間の絶食は体力低下を招くことがあります。

Q. 市販の下痢止め薬はいつ飲むべきですか?

A. 感染性の下痢が疑われる場合(発熱や血便を伴う場合)は、下痢止め薬の使用は控えてください。原因となる細菌や毒素を体内に留めてしまう可能性があります。原因不明の下痢には、医師に相談してから服用することをお勧めします。

Q. 下痢が続く場合、何科を受診すれば良いですか?

A. 基本的には消化器内科を受診することをお勧めします。当院では消化器症状の専門的な診断と治療を行っております。症状によっては感染症内科や大腸肛門外科などへの紹介も行います。

Q. 大腸内視鏡検査は痛いですか?

A. 当院では鎮静剤を使用した「眠ったまま受けられる大腸内視鏡検査」を行っていますので、検査中の痛みや不快感をほとんど感じません。検査後も鎮静から覚めた際に軽度の膨満感を感じる程度で、多くの方が「思ったより楽だった」と感想をお寄せいただいています。

まとめ

下痢は一般的な症状ですが、長期間続く場合は様々な疾患の可能性があります。特に血便や発熱を伴う場合、高齢者の方や基礎疾患をお持ちの方は早めに専門医を受診することが重要です。

当院では、下痢の原因精査から治療まで、患者様一人ひとりに合わせた診療を行っています。気になる症状がございましたら、お気軽にご相談ください。

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監修:佐藤 靖郎 医師(医学博士)

最終更新日:2025年11月8日

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