オンライン予約はこちら

内臓脂肪を減らすには|内科医がわかりやすく解説

健康ブログ

健康で楽しい生活を送る

AIプラスクリニックたまプラーザ|医療コラム
内臓脂肪を減らすには|内科医がわかりやすく解説【たまプラーザ】

内臓脂肪を減らすには、食事の見直しと適度な運動を組み合わせた生活習慣の改善が基本です。特効薬や「これだけ」でよい方法はなく、継続できる形に整えることが長期的な改善につながります。本記事では、内臓脂肪が増える仕組みから、食事・運動・日常生活の具体的なポイントまでをわかりやすく解説します。
本記事は医学的な情報提供を目的としています。診断・治療は必ず医師の診察のもとで行ってください。
内臓脂肪とは?皮下脂肪との違い
脂肪には大きく分けて内臓脂肪皮下脂肪があります。内臓脂肪は腹腔内の腸や臓器のまわりにつく脂肪で、皮下脂肪は皮膚のすぐ下に蓄積する脂肪です。

内臓脂肪はエネルギーが過剰になったときに優先的に蓄積されやすく、逆に食事・運動などのアプローチで比較的落ちやすい性質があります。一方で、蓄積すると炎症性物質(アディポカイン)を過剰に分泌し、インスリン抵抗性の上昇や動脈硬化促進など、全身への悪影響が報告されています(日本肥満学会ガイドライン参照)。

内臓脂肪がつきやすい体質・生活習慣
  • 食事の乱れ(高カロリー・高糖質・高脂質)
  • 運動習慣がない
  • 睡眠不足、慢性的なストレス
  • 加齢(特に中年以降の男性、閉経後の女性)
  • 遺伝的素因も一部関与
まず確認したい「内臓脂肪が多いサイン」
内臓脂肪の蓄積の目安として、腹囲(へそ周り)が参考になります。日本肥満学会の基準では、男性85cm以上・女性90cm以上がメタボリックシンドロームの診断基準のひとつとされています。ただし、腹囲だけでなく血糖・血圧・血中脂質の数値も合わせて評価することが重要です。
内臓脂肪が増える主な原因
食べすぎ・飲みすぎとエネルギー過多
消費カロリーを上回る食事が続くと、余剰エネルギーが脂肪として蓄積されます。特にアルコールは肝臓での脂肪合成を促進しやすく、中性脂肪の上昇にも関係します。中性脂肪と内臓脂肪の関係については、中性脂肪とは?特徴と使い方を内科医が解説【たまプラーザ】もあわせてご覧ください。
運動不足と筋肉量の低下
筋肉量が減ると基礎代謝が低下し、同じ食事量でも脂肪として蓄積されやすくなります。加齢による筋肉量低下(サルコペニア)は内臓脂肪増加とも関連が指摘されています。詳しくはサルコペニアとは?特徴と使い方を内科医が解説【たまプラーザ】をご参照ください。
睡眠不足・ストレス・加齢の影響
睡眠不足はホルモンバランス(レプチン・グレリン)に影響し、食欲増加や脂肪蓄積を促す可能性があります。ストレスによるコルチゾール分泌の増加も、腹部への脂肪蓄積と関連することが知られています。
内臓脂肪を減らすには何をすればよいか
基本は「食事の見直し」と「運動」の両立
食事のみ、または運動のみでは効果が出にくく、両者を組み合わせることが推奨されています。食事でエネルギー摂取を適切に抑え、運動で消費エネルギーを増やすのが基本的なアプローチです。
短期間での急激な減量を目指しすぎない
急激な食事制限は筋肉量の低下を招くことがあり、長期的にはリバウンドのリスクも高まります。一般的には1か月あたり0.5〜1kg程度の緩やかなペースでの減量が継続しやすいとされています(日本肥満学会)。
生活習慣を続けられる形に整える
一時的な取り組みより、無理なく続けられる習慣の構築が重要です。本記事では食事・運動・日常生活のそれぞれについて具体的なポイントを解説します。
食事で内臓脂肪を減らすポイント
摂取カロリーを見直す
一般的な成人の1日の必要エネルギーは身体活動レベルや体格によって異なりますが、過剰摂取を避けることが出発点です。まずは食事記録をつけることで現状を把握するのが有効です。
主食・主菜・副菜をそろえて栄養バランスを整える
カロリーを削るだけでなく、主食(ご飯・パン等)・主菜(肉・魚・卵等)・副菜(野菜・海藻等)を揃えることで栄養バランスが整います。偏った食事は代謝に悪影響を及ぼすことがあります。
糖質のとりすぎを避ける
糖質の過剰摂取は血糖値の急激な上昇を招き、インスリンの過剰分泌を通じて脂肪合成を促進します。白米・パン・甘い飲み物・菓子類を適度に抑えることが効果的です。
脂質の質を見直す
脂質はゼロにするより「質」を選ぶことが重要です。トランス脂肪酸(マーガリン・ファストフード等)や飽和脂肪酸(動物性脂肪)の過剰摂取を控え、不飽和脂肪酸(青魚・オリーブオイル等)を取り入れることが望ましいとされています。
アルコールとの付き合い方を考える
アルコール自体がエネルギー源(7kcal/g)となるうえ、飲酒時の食事量増加も脂肪蓄積の要因になります。厚生労働省の「健康日本21」では、純アルコール量として1日20g程度(ビール約500mL相当)を節度ある飲酒の目安としています。
間食・夜食・清涼飲料水を減らす
夜遅い時間の食事は体内時計の影響で脂肪になりやすいとされています。清涼飲料水や果汁飲料は液体カロリーとして摂取量が把握しにくく、糖質過多になりがちです。
内臓脂肪を減らすのに役立つ運動
有酸素運動の基本
ウォーキング・ジョギング・水泳・サイクリングなどの有酸素運動は、脂肪をエネルギーとして利用しやすい運動です。内臓脂肪の減少には特に有効とされており、週150分以上(中等度強度)が目安として挙げられています(厚生労働省「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」)。
筋トレを組み合わせる理由
筋力トレーニングにより筋肉量を維持・増加させることで基礎代謝が高まり、脂肪が消費されやすい体質につながります。スクワット・腕立て伏せなどの自体重トレーニングから始めることも可能です。
まず始めやすい運動の目安
  • 1回10〜30分のウォーキングを週3〜5回
  • エレベーター・エスカレーターより階段を選ぶ
  • 週2回程度の筋トレを追加
続けるためのコツ
「毎日完璧にやる」より「少し物足りない程度」でこまめに続けるほうが長続きしやすいです。記録をつけることで達成感を可視化できます。
日常生活でできる内臓脂肪対策
こまめに体を動かす習慣をつくる
長時間の座位は代謝低下と関連することが報告されています。1時間に1回程度の軽い立ち上がりや歩行も積み重ねとして有効です。
睡眠を整える
睡眠不足は食欲ホルモンのバランスを崩しやすいことが知られています。1日7時間前後の睡眠確保が推奨されています。
ストレス対策を取り入れる
ストレスが続くとコルチゾールの分泌が高まり、腹部への脂肪蓄積が促されるとされています。趣味・入浴・軽い運動などで意識的にリラックスの時間をつくることが大切です。
食べ方・飲み方の習慣を見直す
「ながら食い」を避け、よく噛んでゆっくり食べることで満腹感が得られやすくなります。食前に野菜や汁物を摂る食べ順の工夫も血糖値の上昇を緩やかにするとされています。
内臓脂肪を減らすのに向いている人・注意が必要な人
BMIが高い人
BMI 25以上の肥満の方は、内臓脂肪も蓄積しているケースが多く、生活習慣の改善で数値の変化が出やすいとされています。
健康診断で数値異常を指摘された人
血糖・血圧・血中脂質の異常がある場合は、医療機関で生活習慣の指導を受けながら取り組むことが安全です。
糖尿病・高血圧・脂質異常症がある人
既往症がある場合は、自己判断での急激な食事制限や運動開始は体調を崩すこともあります。必ず主治医に相談してから進めてください。
自己流の食事制限に注意が必要な人
極端な糖質制限やカロリー制限は、筋肉量の低下・栄養不足・リバウンドの原因になることがあります。専門家の指導のもとで行うことが望ましいです。
何kg痩せればよい?目標設定の考え方
体重よりも腹囲・検査値も確認する
体重だけでなく、腹囲や血液検査の数値(血糖・中性脂肪・LDLコレステロール等)も改善の指標となります。体重が変わらなくても、腹囲や検査値が改善するケースもあります。
まずは現実的な目標を立てる
現在の体重の3〜5%の減量で、血糖・血圧・脂質などの改善が期待できることが報告されています(日本肥満学会)。まずは「現体重から3〜5%減」を第一目標とするのが現実的です。
継続できる目標が重要
3か月・6か月単位での目標設定を行い、定期的に振り返ることで継続しやすくなります。
サプリメントや特定の食品で内臓脂肪は減るのか
「飲むだけ」で減ると考えない
現時点で、特定のサプリメントのみで内臓脂肪を著明に減少させる科学的根拠は十分ではありません。食事・運動の改善が前提です。
食品やサプリは補助的に考える
食物繊維・EPA・DHA・緑茶カテキンなど、一部の成分には代謝や脂質に関わる作用が示唆されていますが、あくまで生活習慣改善の「補助」です。
利用前に確認したい注意点
既往症や服薬中の薬がある場合、サプリメントが相互作用を起こす可能性があります。利用前に医師・薬剤師にご相談ください。
医療機関での評価と受診の目安
健康診断で受診を勧められたとき
「要精密検査」「要医療」と記載があった場合は、速やかに医療機関を受診してください。
腹囲や体重が気になるとき
自覚症状がなくても、腹囲の増加や体重増加が続く場合は、早めに相談することで生活習慣病の予防につながります。
生活習慣病の合併が疑われるとき
高血圧・高血糖・脂質異常症のいずれかが疑われる場合は、内科での評価が必要です。
医師に相談すると確認できること
  • 内臓脂肪量の推定(腹囲測定・体組成計・CT等)
  • 血液検査による代謝状態の確認
  • 個人に合わせた食事・運動指導
  • 必要に応じた専門外来への紹介
当院へのご相談は、ご予約・お問い合わせからお気軽にどうぞ。
内臓脂肪を減らすと期待される健康上のメリット
生活習慣病リスクの改善につながる可能性
内臓脂肪の減少により、血糖値・血圧・中性脂肪などの改善が期待されることが報告されています。動脈硬化や心血管疾患のリスク低下にもつながる可能性があります。
数値の変化は個人差がある
同じ取り組みでも、年齢・体質・生活環境によって効果の出方は異なります。数値の変化を定期的に確認しながら取り組むことが大切です。
継続的な管理が大切
内臓脂肪は取り組みをやめるとリバウンドしやすい傾向があります。生活習慣の改善を「一時的なもの」ではなく、長期的に維持できる形に整えることが重要です。
たまプラーザで内臓脂肪が気になる方へ
受診時に準備しておくとよい情報
  • 直近の健康診断結果
  • 服薬中のお薬の情報(お薬手帳)
  • 食生活・運動習慣の概要
当院で相談されることが多い内容
– 「健診でメタボと言われたが何をすればよいかわからない」
– 「自分で食事を変えてみたが体重が減らない」
– 「運動を始めてよいか、体に問題がないか確認したい」

などのご相談を多くいただいています。お一人で悩まず、まずは医師にご相談ください。

よくある質問(FAQ)
内臓脂肪はどのくらいで減り始めますか?
食事と運動の改善を継続した場合、早ければ数週間単位で代謝の変化が始まるとされていますが、腹囲や体重として実感できる変化が出るまでには個人差があります。少なくとも1〜3か月程度の継続が目安です。
皮下脂肪と内臓脂肪はどちらが落ちやすいですか?
一般的に内臓脂肪のほうが代謝されやすく、食事・運動への反応が早いとされています。皮下脂肪は比較的落ちにくく、時間がかかることが多いです。
1日何分くらい運動すればよいですか?
厚生労働省「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」では、週150〜300分の中等度有酸素運動(速歩き程度)が推奨されています。1日20〜30分のウォーキングを週5日程度から始めるのが取り組みやすい目安です。
お酒をやめると内臓脂肪は減りますか?
アルコールの摂取を減らすと、エネルギー摂取量の減少や肝臓の脂肪代謝の改善が期待できます。飲酒量の削減は内臓脂肪改善に有効とされていますが、食事・運動全体の見直しとあわせて取り組むことが重要です。
体重は変わらないのに内臓脂肪だけ減ることはありますか?
あります。筋力トレーニングなどで筋肉量が増えた場合、脂肪量が減っても体重が変わらない、または増えることがあります。体重だけでなく腹囲や体組成の変化も合わせて確認することをおすすめします。
内臓脂肪を測るにはどうすればよいですか?
腹囲測定で簡易的に推定できます。より精度の高い評価にはCT検査(腹部横断面での内臓脂肪面積測定)や体組成計(InBodyなど)が利用されます。医療機関での測定についてはお気軽にご相談ください。
関連記事
本記事の監修医師
佐藤 靖郎(さとう やすお)
医師(医学博士)/AIプラスクリニックたまプラーザ 監修医
専門:消化器・内科(消化器外科/内視鏡/一般内科)
略歴:
1988年 福島県立医科大学医学部卒業、医師免許取得。1997年 同大学大学院修了、博士号取得。国立国際医療研究センター、東京新宿メディカルセンター、NTT東日本関東病院、横浜市立大学関連病院、国立病院機構横浜医療センター外科医長・救命救急センター副部長、済生会若草病院(横浜市)外科部長・内視鏡センター・診療部長を歴任。丸亀医療センター・佐々木病院副理事長、日立おおみか病院理事を経て現在に至る。
公的役割:
厚生労働省「地域連携クリティカルパスモデルの開発」班研究員、全国保健所長会 地域連携パス推進班アドバイザー、神奈川県がん診療連携協議会 地域連携クリティカルパス部会 相談役。

AIプラスクリニックたまプラーザのご案内
たまプラーザで内科・消化器に関するお悩みや、内臓脂肪・メタボリックシンドロームが気になる方は、ぜひお気軽にご相談ください。受診の目安や検査内容についても丁寧にご説明いたします。

ご予約・お問い合わせ

TEL:045-909-0117(横浜市青葉区・たまプラーザ)

初診の際は、保険証・お薬手帳、お持ちであれば健診結果や紹介状をご用意いただくとスムーズです。ご予約はWebまたはお電話で承っております。

AIプラスクリニックたまプラーザ
こんにちは!ご質問にお答えします。

・診療時間や予約方法
・アクセス方法
・診療科目について

サイト内の記事も参考に回答しますので、お気軽にお尋ねください。