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内臓脂肪の落とし方とは?特徴と使い方を医学博士が解説

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内科医監修記事
内臓脂肪の落とし方とは?特徴と使い方を内科医が解説【たまプラーザ】

内臓脂肪を減らすには、食事・運動・生活習慣の三本柱を継続的に見直すことが基本です。「お腹まわりが気になる」「健診でメタボリックシンドロームを指摘された」という方に向けて、医学的根拠に基づいた方法をわかりやすく解説します。

内臓脂肪とは?まずは皮下脂肪との違いを知ろう

脂肪には大きく分けて「内臓脂肪」と「皮下脂肪」の2種類があります。内臓脂肪は腹腔内の腸間膜などに蓄積する脂肪で、過剰になると高血圧・脂質異常症・血糖値異常などのリスクと関連します。一方、皮下脂肪は皮膚のすぐ下につく脂肪で、つまめることが特徴です。内臓脂肪はCTや腹囲計測でおおよその量を評価できます(日本肥満学会では腹囲:男性85cm以上、女性90cm以上をメタボリックシンドロームの診断基準の一つとしています)。

内臓脂肪がつきやすい人の特徴
  • 早食いや食事量が多い傾向がある
  • 運動習慣がほとんどない
  • 飲酒量が多い、または甘い飲み物をよく飲む
  • 中年以降の男性(女性は閉経後に増加しやすい)
内臓脂肪が増える主な原因

摂取カロリーが消費カロリーを継続的に上回る状態が主な原因です。糖質・脂質の過多、アルコール、運動不足に加え、睡眠不足やストレスによるホルモンバランスの乱れも蓄積を促すことが知られています。

内臓脂肪を落とす基本原則
「摂取カロリー」と「消費カロリー」の考え方

内臓脂肪を減らすためには、摂取カロリー<消費カロリーの状態(エネルギーの負のバランス)を作ることが基本です。ただし、極端な食事制限は栄養不足や筋肉量の低下を招くため、緩やかなカロリー制限(1日200〜500kcal程度の不足)が推奨されています(日本肥満学会 肥満症診療ガイドライン2022)。

すぐに体重が落ちなくても継続が大切な理由

体脂肪1kgを消費するには約7,000kcalのエネルギー差が必要です。1ヶ月で体重が目に見えて変わらなくても、内臓脂肪は比較的早期に反応しやすいとされています。焦らず3〜6ヶ月単位で取り組む姿勢が重要です。

内臓脂肪の落とし方1:食事を見直す
食べすぎを防ぐために意識したいポイント
  • ゆっくり噛んで食べる(一口30回を目安に)
  • 野菜・汁物から食べる「ベジファースト」で血糖値の急上昇を抑える
  • 食事の記録(食事日記・スマホアプリなど)で摂取量を把握する
糖質・脂質・アルコールとの付き合い方

白米・パン・菓子類などの精製糖質や脂質の多い食品は過剰摂取に注意が必要です。また、アルコールはエネルギーが高い(7kcal/g)うえに、食欲増進・脂肪合成促進の作用があります。「休肝日を週2日以上設ける」など、厚生労働省の健康日本21でも推奨されている指標を参考にしてください。

食物繊維やたんぱく質を意識した食事

食物繊維(野菜・海藻・きのこ・豆類)は腸内環境を整え、血糖値の上昇を緩やかにします。たんぱく質(魚・大豆製品・鶏むね肉など)は筋肉量の維持に不可欠で、食後の満足感を得やすい点でも有益です。

外食・間食で気をつけたいこと

外食は一食あたりのカロリーが高くなりがちです。定食よりも麺・丼の単品は野菜が不足しやすいため、サラダや小鉢を加える工夫を。間食はナッツ類・ヨーグルトなど血糖値が上がりにくいものを少量にとどめましょう。

内臓脂肪の落とし方2:運動を取り入れる
有酸素運動がすすめられる理由

ウォーキング・ジョギング・水泳などの有酸素運動は、脂肪をエネルギーとして利用する代謝を促進します。1日30分以上・週5日以上が理想とされますが(厚生労働省「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」)、まずは10分のウォーキングから始めることも効果的です。

筋力トレーニングを組み合わせるメリット

筋肉量が増えると基礎代謝が上がり、安静時にも消費カロリーが増えます。スクワット・腹筋・腕立て伏せなどの自重トレーニングを週2〜3回組み合わせると、有酸素運動の効果をさらに高めることが期待できます。筋肉量の維持についてはサルコペニアとは?特徴と使い方を内科医が解説【たまプラーザ】も参考にしてください。

日常生活で活動量を増やすコツ
  • エレベーターの代わりに階段を使う
  • 一駅分歩く・遠い駐車場を選ぶ
  • 座りっぱなしを避け、1時間に一度立ち上がる
内臓脂肪の落とし方3:生活習慣を整える
睡眠不足と内臓脂肪の関係

睡眠不足はグレリン(食欲増進ホルモン)を増加させ、レプチン(満腹ホルモン)を低下させることが報告されています。7〜8時間の睡眠確保を意識しましょう。

ストレスとの付き合い方

過度なストレスはコルチゾール(ストレスホルモン)の分泌を高め、内臓脂肪の蓄積を促す可能性があります。軽い運動・入浴・趣味など、自分に合ったストレス解消法を見つけることが重要です。

喫煙・飲酒習慣の見直し

喫煙はインスリン抵抗性を高め、内臓脂肪蓄積に関連するとされています。飲酒はカロリー過多につながりやすいため、適量(純アルコール換算で1日20g程度)を意識してください。

「お腹だけ落ちにくい」と感じるときの考え方
部分痩せが難しい理由

特定の部位だけ脂肪を減らす「部分痩せ」は、医学的に難しいとされています。脂肪はエネルギー不足になると全身からバランスよく消費されるため、お腹まわりだけを集中的に細くすることには限界があります。

変化を確認するための見方

体重よりも腹囲の計測を継続することで、内臓脂肪の変化をより感じやすくなります。また、体組成計(体脂肪率・筋肉量が測れるもの)を活用するのも一つの方法です。お腹の脂肪を最速で落とすには?特徴と使い方を内科医が解説【たまプラーザ】も合わせてご覧ください。

内臓脂肪を減らすときに気をつけたいこと
急激な減量を避けたほうがよい理由

急激なカロリー制限は筋肉の分解・栄養不足・代謝低下を招くリスクがあります。1ヶ月に体重の4〜5%以上の急激な減量は避けることが推奨されています。

サプリメントや器具に頼りすぎないために

一部のサプリメントは研究データが限られており、過度な期待は禁物です。あくまで食事・運動の補助として位置づけ、過信しないようにしましょう。

持病がある人が注意したいポイント

糖尿病・心疾患・腎疾患などをお持ちの方は、自己流のダイエットが症状を悪化させる場合があります。必ず主治医に相談したうえで取り組んでください。

受診の目安と医師に相談したほうがよいケース
健診で内臓脂肪の指摘を受けたとき

腹囲やメタボリックシンドロームの指摘を受けた場合は、自己判断だけで対処せず医療機関での評価を受けることをお勧めします。

高血圧・脂質異常症・糖代謝異常がある場合

これらが重なっている場合は生活習慣改善だけでは不十分なこともあり、薬物療法も含めた総合的な管理が必要になる場合があります。

自己流で改善しにくいとき

3〜6ヶ月取り組んでも腹囲や体重に変化が乏しい場合、ホルモン異常(甲状腺機能低下症など)が隠れていることもあります。医師への相談をご検討ください。

医療機関ではどんな評価やサポートを受ける?
問診・身体計測・血液検査などの流れ

初診では生活習慣の詳しい聴取、腹囲・BMI・血圧の測定、血液検査(血糖・HbA1c・脂質・肝機能など)を実施します。必要に応じてCTや体組成計による内臓脂肪量の評価を行うこともあります。

生活習慣改善を中心とした指導

食事・運動・睡眠・禁煙など、個人の生活スタイルに合わせた具体的なアドバイスを提供します。特定保健指導(健診後の積極的支援)の対象になる場合は、専門スタッフによる継続サポートも受けられます。

必要に応じて行う治療や管理

合併症のリスクが高い場合には、薬物療法を含む医学的管理をご提案することがあります。治療の必要性・内容は診察・検査結果をもとに医師が判断します。

内臓脂肪を減らすために今日からできること
まず1週間で始めたい行動
  1. 毎食野菜・海藻を意識的に増やす
  2. 1日1回10〜15分のウォーキングを習慣にする
  3. 就寝1時間前のスマホ・食事を控え、睡眠の質を高める
続けるための目標設定のコツ

「体重〇kg減」より「1日8,000歩歩く」など行動目標を設定すると継続しやすくなります。また、16時間ダイエットとは?選び方・使い方を内科医が解説【たまプラーザ】のような食事のリズムを整えるアプローチも、生活習慣改善の一助となる場合があります。

よくある質問(FAQ)
内臓脂肪はどれくらいで落ちますか?

個人差がありますが、適切な食事・運動の改善を継続した場合、内臓脂肪は皮下脂肪と比べて比較的早期に変化しやすいとされています。目安として3ヶ月程度の継続を一つの区切りにするとよいでしょう。ただし、変化の速度は年齢・ホルモン状態・基礎疾患などにより異なります。

運動だけで内臓脂肪は減らせますか?

運動は内臓脂肪の減少に有効ですが、食事管理と組み合わせることで効果がより高まります。運動のみで大幅なカロリー不足を作ることは難しいため、食事と運動の両方を見直すことが推奨されています。

お腹の脂肪が気になる場合、何から始めればよいですか?

まず腹囲を計測し、現状を把握することから始めましょう。その後、食事・運動・睡眠の中で改善しやすい点を一つ選んで取り組むことが長続きのコツです。健診でメタボリックシンドロームを指摘されている場合は、早めに医療機関へのご相談をお勧めします。

内臓脂肪が多いとどんな健康リスクがありますか?

内臓脂肪が過剰になると、脂肪組織から炎症性サイトカインや遊離脂肪酸が分泌され、高血圧・脂質異常症・2型糖尿病・動脈硬化性疾患(心筋梗塞・脳卒中など)のリスクが高まることが知られています(日本内科学会・日本肥満学会ガイドライン参照)。

サプリメントで内臓脂肪は減りますか?

現時点では、特定のサプリメントだけで内臓脂肪を有意に減少させるという十分な科学的根拠は限られています。食事・運動・生活習慣の改善が中心であり、サプリメントはあくまでそれらを補助するものとして位置づけることが適切です。

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本記事の監修医師

佐藤 靖郎(さとう やすお)
医師(医学博士)/AIプラスクリニックたまプラーザ 監修医
専門:消化器・内科(消化器外科/内視鏡/一般内科)

略歴:
1988年 福島県立医科大学医学部卒業、医師免許取得。1997年 同大学大学院修了、博士号取得。国立国際医療研究センター、東京新宿メディカルセンター、NTT東日本関東病院、横浜市立大学関連病院、国立病院機構横浜医療センター外科医長・救命救急センター副部長、済生会若草病院(横浜市)外科部長・内視鏡センター・診療部長を歴任。丸亀医療センター・佐々木病院副理事長、日立おおみか病院理事を経て現在に至る。

公的役割:
厚生労働省「地域連携クリティカルパスモデルの開発」班研究員/全国保健所長会 地域連携パス推進班アドバイザー/神奈川県がん診療連携協議会 地域連携クリティカルパス部会 相談役

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