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ペプシノーゲンとは?胃がん検診との関係を解説|医学博士が解説

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ペプシノーゲンとは?胃がん検診との関係を解説|医学博士が解説

「ペプシノーゲンが低い」「胃ABC検査でB群だった」と健診で指摘されて、何を意味するのかわからず不安を感じる方が多くいます。ペプシノーゲン検査は胃粘膜の状態を血液から評価できる指標で、ピロリ菌抗体検査と組み合わせることで胃がんリスクを層別化する「胃ABC検診」として活用されています。

AIプラスクリニックたまプラーザでは、40代向け人間ドックのオプションとして胃ABC検査(血液検査によるピロリ菌感染と胃粘膜の状態評価)を提供しており、陽性の場合は早期に胃カメラへつなげる体制を整えています。Source

ペプシノーゲンとは

ペプシノーゲン(Pepsinogen:PG)は、胃の粘膜から分泌される消化酵素ペプシンの前駆体(もとになるタンパク質)です。胃の中で活性化されてペプシンとなり、食べ物のタンパク質を消化します。ペプシノーゲンの一部は血液中にも漏れ出るため、血液検査で測定することで胃粘膜の状態(萎縮の程度)を間接的に評価できます。

ペプシノーゲンI型(PG I)とII型(PG II)

  • PG I型:主に胃の底部にある胃底腺から分泌。胃酸の分泌能力を反映する
  • PG II型:胃底腺・幽門腺・十二指腸腺から広く分泌される
  • PG I/II比:胃粘膜の萎縮(委縮性胃炎)が進むとPG Iが低下するため、I/II比が小さくなる

陽性(萎縮あり)の判定基準(一般的な目安)

  • PG I ≦ 70 ng/mL かつ
  • PG I/II比 ≦ 3.0

この両方を満たす場合を「ペプシノーゲン法陽性」とし、胃粘膜に萎縮(萎縮性胃炎)があることを示します。※施設・検査キットにより基準値が若干異なる場合があります。

胃ABC検診とは

胃ABC検診は、ピロリ菌抗体検査ペプシノーゲン法の2種類の血液検査を組み合わせて、胃がんリスクをA〜D群に分類する検診方法です。AIプラスクリニックたまプラーザでも「血液検査でピロリ菌感染と胃粘膜の状態を評価する胃ABC検査」として提供しています。Source

ABC分類の見方

ピロリ菌抗体 ペプシノーゲン法 胃がんリスク 対応の目安
A群 陰性(−) 陰性(−) 最低 経過観察(原則として胃カメラ不要だが、症状があれば受診)
B群 陽性(+) 陰性(−) 中程度 ピロリ菌除菌治療を検討、2〜3年ごとの胃カメラ
C群 陽性(+) 陽性(+) 高い ピロリ菌除菌治療+1〜2年ごとの定期胃カメラ
D群 陰性(−) 陽性(+) 最高 毎年の胃カメラ(除菌後や高度萎縮の可能性大)

D群はピロリ菌が検出されないにもかかわらず胃粘膜の萎縮が高度な状態であり、除菌済み・感染既往・高度萎縮などが背景にある可能性があります。胃がんリスクが最も高いグループとして、特に定期的な胃カメラが重要です。

ペプシノーゲン検査でわかること・わからないこと

わかること

  • 胃粘膜の萎縮(萎縮性胃炎)の程度
  • 胃がん発生リスクの高さ(間接評価)
  • ピロリ菌感染の有無(ピロリ菌抗体と組み合わせて)
  • 胃酸分泌能力のおおよその状態

わからないこと・限界

  • 胃がんの有無は直接判定できない(あくまで「リスク評価」)
  • ポリープや潰瘍などの形態的な異常は判定できない
  • 早期胃がんの診断には胃カメラが必要
  • PPI(プロトンポンプ阻害薬)服用中は値に影響が出る場合がある

ペプシノーゲン検査は「胃がんの高リスクグループを絞り込む」ためのスクリーニングであり、陽性だからといって必ずしも胃がんがあるわけではありません。一方、陽性であれば早めの胃カメラ(上部消化管内視鏡)で精密検査を受けることが重要です。

ピロリ菌・胃粘膜萎縮・胃がんの関係

ピロリ菌(Helicobacter pylori)に長期間感染すると、慢性胃炎から胃粘膜の萎縮・腸上皮化生へと段階的に進行し、胃がんのリスクが高まります。胃ポリープの解説ページでも「長期感染により胃粘膜の萎縮・腸上皮化生が進行する」と説明されています。Source

この萎縮の進行度を血液で数値化するのがペプシノーゲン法です。ピロリ菌除菌が成功しても、除菌後も胃がんのリスクが完全にゼロになるわけではなく、長期感染による胃粘膜の変化(萎縮性胃炎など)が残存することがあります。このため、当院では除菌後1年目に内視鏡検査を推奨し、その後は患者様の胃の状態に応じて1〜2年ごとの定期検査を案内しています。Source

早期胃がんの発見率と胃カメラの重要性

胃がんは早期発見により予後が大きく改善します。早期胃がん(ステージIA)の5年生存率は97〜98%と高く、早期発見が予後を決定づける重要な要因です。AIプラスクリニックたまプラーザの胃がん解説ページでは、以下の方に胃カメラを推奨しています。Source

  • 40歳以上の方:年1回の胃カメラ
  • ピロリ菌陽性・除菌後・萎縮性胃炎の方:必ず年1回の胃カメラ
  • 症状がある方:2週間以上続く胃の症状は消化器内科を受診
  • 黒色便・吐血がある場合:即日受診

当院では最新のAI内視鏡システムを導入しており、微小な病変の色調・形状の変化を捉え、早期胃がんの発見確率向上を支援しています。Source

胃がんの警告サイン(7つ)

以下の症状が2週間以上持続する場合、または複数の症状が同時に現れる場合は、早急に消化器内科・外科を受診してください。Source

  1. 上腹部の痛み・不快感(みぞおち周辺の鈍痛や重苦しさ)
  2. 食欲不振・早期満腹感(すぐに満腹になる)
  3. 体重減少(6か月で5%以上または3か月で3kg以上の意図しない減少)
  4. 悪心・嘔吐(食後の吐き気や未消化物の嘔吐)
  5. 胸やけ・呑酸(酸っぱい液体が上がってくる感覚)
  6. 貧血症状(倦怠感・めまい・息切れ・顔色が悪い)
  7. 黒色便(タール便)(胃からの出血を示唆する真っ黒な便)

受診を考えるタイミング

ペプシノーゲン検査・ABC検診で陽性だった場合

  • B群・C群:ピロリ菌除菌治療を検討+定期的な胃カメラ
  • C群・D群:早めの胃カメラ(精密検査)を受けることを強く推奨
  • D群:毎年の胃カメラ(高リスクグループ)

症状がある場合

  • 2週間以上続く胃の症状(胃痛・胃もたれ・食欲不振・体重減少など)→消化器内科受診
  • 黒色便・吐血→即日受診

当院での対応

AIプラスクリニックたまプラーザでは、胃ABC検査(ペプシノーゲン法+ピロリ菌抗体)を人間ドックオプションとして提供しており、陽性の場合は同院のAI内視鏡による胃カメラ検査でスムーズに精密検査へつなげることができます。Source Source

まとめ

  • ペプシノーゲンは胃粘膜の萎縮度を血液で評価できる指標
  • ピロリ菌抗体と組み合わせたABC分類で胃がんリスクをA〜D群に層別化できる
  • ペプシノーゲン検査は「リスク評価」であり、胃がんの有無を直接診断するものではない
  • B〜D群は胃カメラによる精密検査を検討することが重要
  • ピロリ菌除菌後も定期的な胃カメラによるフォローアップが必要
  • 早期胃がん(ステージIA)の5年生存率は97〜98%と高く、早期発見が鍵となる

よくある質問(FAQ)

Q1. ペプシノーゲンとは何を測る検査ですか?

A. ペプシノーゲンは胃の粘膜から分泌される消化酵素の前駆体で、血液中の濃度を測定することで胃粘膜の萎縮(萎縮性胃炎)の程度を間接的に評価できます。PG I・PG II・PG I/II比の3つの指標を使い、胃粘膜の状態を数値化します。

Q2. ペプシノーゲン検査で陽性だと胃がんですか?

A. ペプシノーゲン陽性は「胃粘膜に萎縮がある」ことを示しており、胃がんリスクが高いことを意味しますが、胃がんの診断ではありません。陽性の場合は胃カメラ(上部消化管内視鏡)による精密検査を受けることが重要です。Source

Q3. ABC検診のD群と言われました。どうすればよいですか?

A. D群はピロリ菌が陰性にもかかわらずペプシノーゲン法が陽性の状態で、最も胃がんリスクが高いグループです。過去のピロリ菌感染・除菌済み・高度萎縮などが背景として考えられます。毎年の胃カメラを受けることを強くお勧めします。Source

Q4. ピロリ菌を除菌すれば胃がんにならないですか?

A. 除菌によって胃がんリスクは大幅に低下しますが、除菌後も胃がんリスクが完全にゼロになるわけではありません。長期感染による胃粘膜の萎縮・腸上皮化生が残存するため、除菌後も1〜2年ごとの定期的な胃カメラが必要です。当院では除菌後1年目に内視鏡検査を推奨しています。Source

Q5. ペプシノーゲン検査は何歳から受けるべきですか?

A. 一般的には40歳以上から受けることが推奨されています。ただし、家族に胃がんの方がいる場合や、胃の症状がある場合は40歳未満でも検討が勧められます。Source

Q6. 胃カメラが怖いのですが、ペプシノーゲン検査だけでは不十分ですか?

A. ペプシノーゲン検査は「リスク評価」であり、胃がんを直接診断することはできません。早期胃がんの確実な発見には胃カメラが最も信頼性の高い方法です。当院では鎮静剤を使用した苦痛の少ない胃カメラにも対応しており、AI内視鏡システムによる精度の高い診断支援を行っています。Source

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※本記事は医療情報の提供を目的としており、診断・治療を行うものではありません。気になる症状がある場合は専門医にご相談ください。

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