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膵臓がんの痛みはどこに出る?初期症状のチェックポイント






膵臓がんの痛みはどこに出る?初期症状のチェックポイント


膵臓がんの痛みはどこに出る?初期症状のチェックポイント

膵臓がんとは|症状・検査・治療・生活までを医師監修で解説する総合ガイド膵臓がんの症状・初期サイン|押さえておきたい要点を医師監修で解説 › (本記事)


「みぞおちや背中がなんとなく痛い」「食後に鈍い不快感が続く」——そうした症状が気になり、この記事にたどり着いた方へ。

膵臓がんは、初期には自覚症状が出にくいがんのひとつです。しかし、症状が現れたとき、その痛みの「場所」や「特徴」を知っておくことは、受診のタイミングを考えるうえで重要な手がかりになります。本記事では、膵臓がんの痛みが出やすい部位・特徴・初期症状のチェックポイントを、公的情報源に基づいて医師監修のもとで解説します。記事を読んだうえで、気になる症状があれば、まず医療機関へご相談ください。


膵臓がんの痛みはどこに出る?まず知っておきたい基本

痛みが出る場所は1か所とは限らない

膵臓は胃の裏側、腹部のやや上の方に位置する臓器で、頭部・体部・尾部の3つの部位に分けられます。がんが生じる部位によって、痛みを感じやすい場所が異なるうえ、複数の箇所に同時に不快感が出ることも少なくありません。「1か所だけ痛い」と決まっているわけではないことを、まず押さえておきましょう。

膵臓がんの痛みでみられやすい部位

膵臓がんで比較的報告されやすい痛みの部位を以下にまとめます。

部位 特徴
みぞおち(上腹部) 鈍い重さ、圧迫感として感じられることが多い
背中(背部) 持続する鈍痛。特に膵体部・尾部がんで出やすい
腰のあたり 背部痛と連続して感じられることがある
右上腹部 胆管閉塞に伴う黄疸や不快感として出ることがある

膵臓がんで痛みを感じやすい代表的な場所

みぞおちの痛み

みぞおち(上腹部)の痛みや違和感は、膵臓がんで比較的多くみられる症状のひとつです。特に膵頭部(膵臓の十二指腸側)にがんがある場合、周囲の消化器と近接しているため、食後に重く感じたり、食欲が落ちたりすることがあります。胃炎や胃潰瘍と症状が似ているため、気づきにくい場合もあります。

背中の痛み

膵体部・尾部のがんでは、後腹膜(腹腔の後ろ側の壁)や神経叢(しんけいそう)への浸潤(しんじゅん:がんが周囲の組織に広がること)により、背中の痛みとして感じられることがあります。「背中が重だるい」「じっとしていても鈍く痛む」といった訴えが代表的です。

膵臓が悪いと出る症状と背中の痛みについて詳しく解説した記事も参考にしてください。

腰のあたりの痛み

背中の痛みと連続して、腰全体に広がるような鈍い不快感として現れることもあります。整形外科的な腰痛との区別が難しく、注意が必要です。

左右どちらか一方に偏ることはあるのか

がんの発生部位によっては、左右どちらかに痛みが偏ることがあります。膵尾部がんでは左側の腹部や背部に症状が出やすいとされています。ただし、偏り方だけで病気を特定することは医師でも困難であり、症状の組み合わせと検査が重要です。


膵臓がんの痛みの特徴

鈍い痛みが続くケース

膵臓がんの痛みは、急激な激痛よりも「鈍く、じわじわと続く痛み」として表れることが多いとされています。数週間単位で続く鈍痛は、見過ごされやすいため注意が必要です。

食後や夜間に気になりやすいケース

食後に消化器系が活発になるタイミングや、横になる夜間に痛みが増す、または気になりやすいと感じる方もいます。特定の体勢や時間帯に症状が出やすいかどうかも、受診時に医師へ伝えると参考になります。

体勢で変わる痛み

前かがみになると楽になり、仰向けになると痛みが増すと感じるケースが報告されています。これは膵臓が後腹膜に位置するためで、体勢によって神経や周囲組織への圧力が変わることが関係すると考えられています。

市販薬で一時的に軽くなっても注意したい理由

市販の胃腸薬や鎮痛剤を使うと、一時的に痛みが和らぐことがあります。しかし症状が繰り返す場合や、数週間以上続く場合は、薬の効果で「治った」と判断せず、原因を調べることが大切です。


初期症状のチェックポイント

膵臓がん初期症状チェックで確認したいサイン

膵臓がんの初期は自覚症状が乏しいことが多く、「膵臓癌 初期症状 チェック」として確認したいサインを以下に示します。当てはまる症状があるかどうか、一度振り返ってみてください。

  • みぞおちや上腹部の鈍い痛みや違和感が2週間以上続く
  • 背中・腰のあたりの持続する鈍痛
  • 食欲低下・食後の不快感
  • 原因不明の体重減少
  • 皮膚や白目が黄色みを帯びる(黄疸)
  • 尿の色が濃くなる(ビリルビン尿)
  • 便の色が薄くなる(灰白色便)
  • 新たに糖尿病を指摘された、または血糖コントロールが急に悪化した

痛み以外にあわせて見たい症状

痛みだけでなく、上記のような消化器・全身症状を組み合わせて確認することが、膵臓がん初期症状チェックのポイントです。複数の症状が重なる場合は、より注意が必要です。

膵臓がんの初期症状と受診の目安をまとめたチェックリスト記事もあわせてご覧ください。

体重減少・食欲低下・黄疸などの関連サイン

国立がん研究センター「がん情報サービス」(2024年時点)によると、膵臓がんの主要な症状として腹痛・背部痛・黄疸・体重減少・食欲不振・血糖値の異常が挙げられています。特に黄疸は、膵頭部がんによる胆管閉塞で生じることが多く、比較的早期に気づける可能性があるサインのひとつです。


膵臓がんの痛みとまぎらわしい他の病気

胃・十二指腸の病気との違い

胃炎・胃潰瘍・十二指腸潰瘍も、みぞおちの痛みや食後の不快感を起こします。内視鏡(胃カメラ)検査によって胃・十二指腸の粘膜を直接確認することで、これらの病気の有無を調べることができます。

背中や腰の筋肉痛との違い

整形外科的な腰痛・筋肉痛は、特定の動作で悪化し、安静にすると軽減する傾向があります。一方、膵臓がんに伴う背部痛は安静時にも続くことが特徴のひとつです。ただし、症状だけで鑑別することは困難であり、検査が必要です。

胆のう・胆管の病気との違い

胆のう炎・胆石症も、上腹部痛や黄疸を起こします。超音波(エコー)検査や血液検査によって、胆のう・胆管の状態を確認することが診断の第一歩となります。


いつ受診すべき?受診・相談の目安

2週間以上続く痛みは相談を考える

みぞおちや背中の痛みが2週間以上続く場合は、胃腸薬で様子を見るだけでなく、医療機関への相談を考えましょう。

体重減少や黄疸を伴うときは早めの受診が必要

体重が短期間で明らかに減少した場合、または皮膚・白目が黄色みを帯びてきた場合は、速やかな受診をお勧めします。黄疸は胆管が閉塞しているサインである可能性があり、早急な原因の確認が必要です。

救急受診を考える症状

以下の症状が出ている場合は、救急外来の受診を検討してください。

  • 突然の激しい腹痛で動けない
  • 嘔吐が続き水分が摂れない
  • 意識がもうろうとする

気になる症状があれば、まずはご予約・お問い合わせからご相談ください。


医療機関ではどんな検査をするのか

問診と身体診察

医師は症状の場所・期間・性質・増悪・緩解のタイミングなどを詳しく聞きます。腹部を触診して圧痛(押したときの痛み)・腫瘤の有無なども確認します。

血液検査・画像検査で確認すること

検査 確認できること
血液検査(腫瘍マーカー CA19-9・CEA) 膵臓がんの補助診断(ただし早期では正常値のこともある)
血液検査(肝機能・胆道系酵素) 胆管閉塞・肝障害の有無
腹部超音波(エコー) 膵臓・胆管の形態、腫瘤の有無
CT(造影CT) 腫瘤の詳細な評価、周囲への広がり
MRI/MRCP 胆管・膵管の形態評価

必要に応じて行う追加検査

EUS(超音波内視鏡:内視鏡の先端に超音波装置を付け、胃や十二指腸の内側から膵臓を観察する検査)や、ERCP(内視鏡的逆行性胆管膵管造影)が必要になる場合もあります。これらは専門の設備を持つ施設で実施されます。


公的データからみる膵臓がんの特徴

がん情報サービス・がん統計でわかること

国立がん研究センター「がん情報サービス」によれば、膵臓がんは日本において罹患数・死亡数ともに増加傾向にあるがんのひとつです(2024年公開データ)。

症状が出にくいがんであることの意味

膵臓は「沈黙の臓器」とも呼ばれ、がんが一定の大きさになるまで自覚症状が出にくいことが知られています。そのため、症状が現れた段階では進行していることがあります。だからこそ、わずかな体の変化も見逃さず、早めに医療機関へ相談することが大切です。

統計は個人の予後を示すものではないこと

がん統計で示される生存率は、多くの患者さんのデータに基づく集団の統計値であり、特定の患者さんの経過を示すものではありません。個々の状況・治療・全身状態によって経過は異なります。統計数値だけで予後を判断することは適切ではなく、必ず主治医とご相談ください。


当院での診療から

痛みや不安がある方へ行う診療の流れ

当院(AIプラスクリニックたまプラーザ)は消化器内視鏡センターを備えており、鎮静下での胃・大腸内視鏡検査を日常的に実施しています。「みぞおちが続けて痛い」「背中の鈍痛が気になる」といった症状でご来院いただいた場合、まず問診・腹部診察を行い、必要に応じて血液検査・腹部超音波検査を実施します。

胃カメラでは胃・十二指腸の病変を確認し、膵臓や胆管が疑われる場合には速やかに基幹病院へご紹介します。地域連携クリティカルパス(地域の医療機関が役割を分担し、一貫したケアを提供する仕組み)を活用しており、紹介後の術後フォローや経過観察も当院が継続して担当できます。また、在宅療養支援診療所として、必要な方には在宅での緩和ケア・看取りにも対応しています。まずは「受診すべきか迷っている」という段階でも、お気軽にご相談ください。

主治医との連携が重要な理由

膵臓がんの診断・治療方針は、複数の専門科(消化器内科・消化器外科・腫瘍内科・放射線科など)が連携して決定します。当院は地域の窓口として、適切なタイミングで専門施設へつなぐ役割を担っています。

受診時に持参するとよい情報

  • 保険証・お薬手帳
  • 健診結果(直近のもの)や紹介状(お持ちの場合)
  • 症状のメモ(いつから・どこが・どんなふうに痛むか)
  • 体重の変化の記録(あれば)

よくある質問(FAQ)

膵臓がんの痛みは必ず出ますか?

痛みが出ないまま進行するケースもあります。膵臓がんは症状が出にくいがんであり、腹痛や背部痛が生じない段階でも病気が進行していることがあります。「痛みがないから大丈夫」とは言い切れないため、気になる症状や検査値の異常があれば受診を検討してください。

背中の痛みだけで膵臓がんを疑うべきですか?

背中の痛みには筋骨格系・腎臓・胆のうなど様々な原因があり、膵臓がんだけを疑う必要はありません。ただし、2週間以上続く背部の鈍痛に食欲低下・体重減少・黄疸などが加わる場合は、消化器内科などへの受診をお勧めします。

女性に多い膵臓がんの症状と痛みの出方を解説した記事もあわせてご参照ください。

どの診療科を受診すればよいですか?

まずは消化器内科または内科への受診が一般的です。症状に応じて消化器外科・腫瘍内科へ紹介されることがあります。

健診で異常がなくても膵臓がんはありえますか?

はい、可能性はあります。一般的な健診では膵臓の詳細な評価が行われないことが多く、腫瘍マーカー(CA19-9)も早期には正常値を示すことがあります。症状が気になる場合は健診結果に関わらず受診することが大切です。


本記事の監修医師

佐藤 靖郎(さとう やすお)

医師・医学博士/AIプラスクリニックたまプラーザ 監修医

専門:消化器・内科(消化器外科/内視鏡/一般内科)

略歴: 1988年 福島県立医科大学医学部卒業・医師免許取得。1997年 同大学大学院修了・博士号取得。国立国際医療研究センター、東京新宿メディカルセンター、NTT東日本関東病院、横浜市立大学関連病院、国立病院機構横浜医療センター外科医長・救命救急センター副部長、済生会若草病院(横浜市)外科部長・内視鏡センター・診療部長を歴任。丸亀医療センター・佐々木病院副理事長、日立おおみか病院理事を経て現在に至る。

公的役割: 厚生労働省「地域連携クリティカルパスモデルの開発」班研究員、全国保健所長会 地域連携パス推進班アドバイザー、神奈川県がん診療連携協議会 地域連携クリティカルパス部会 相談役。


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ご予約・お問い合わせ

TEL:045-909-0117(横浜市青葉区・たまプラーザ)

初診の際は、保険証・お薬手帳・(お持ちであれば)健診結果や紹介状をご用意いただくとスムーズです。ご予約はWebまたはお電話で承ります。


免責事項

本記事は一般的な医学情報の提供を目的としており、個別の診断・治療方針を示すものではありません。症状や治療についての判断は、必ず主治医・専門医にご相談ください。記載内容は公開時点の公的情報・診療ガイドラインに基づいており、最新情報は国立がん研究センター「がん情報サービス」等でご確認ください。


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