# マテ茶効能とは?原因・症状・対処を内科医が解説
マテ茶は南米原産のハーブティーで、カフェインやポリフェノールなど複数の機能性成分を含むことから、さまざまな「効能」が注目されています。ただし、あくまで食品(飲み物)であり、疾患の治療や症状の改善を保証するものではありません。本記事では、マテ茶の成分・期待される働き・注意点について、医学的根拠に基づいてわかりやすく解説します。
## マテ茶の効能とは?まず知っておきたい基本
### マテ茶はどんな飲み物?原料と特徴
マテ茶は、南米パラグアイやアルゼンチンを中心に古くから飲まれてきた伝統的な飲み物です。モチノキ科の植物「イェルバ・マテ(*Ilex paraguariensis*)」の葉や茎を乾燥・粉砕したもので作られます。緑茶のような「グリーンマテ」と、焙煎した「ローストマテ」の2種類が主流で、風味や飲みやすさが異なります。
### なぜ「効能」が注目されるのか
マテ茶が注目される背景には、カフェイン・ポリフェノール・ビタミン・ミネラル・サポニンなど、複数の機能性成分が含まれることがあります。近年、国内外の研究で抗酸化作用や代謝への影響が検討されており、健康意識の高い方を中心に関心が高まっています。ただし、これらの研究はすべて「一定の条件下での観察」であり、効能を断定するものではありません。
## マテ茶に期待される主な成分
### カフェイン
マテ茶1杯(約200mL)に含まれるカフェインは概ね30〜80mg程度とされており、緑茶と同程度かやや多い量です。カフェインには中枢神経を刺激し、一時的な覚醒作用や集中力の維持をサポートする働きがあることが知られています。
### ポリフェノール
クロロゲン酸などのポリフェノールを豊富に含み、抗酸化作用が期待されています。抗酸化作用とは、体内で過剰に発生した活性酸素を中和する働きのことで、細胞の酸化ストレス軽減に寄与する可能性が研究されています。
### ビタミン・ミネラル
ビタミンB群(B1・B2)、ビタミンC、鉄分、カリウム、マグネシウムなどを含んでいます。ただし、飲み物として摂取できる量は限られるため、サプリメントの代替とはなりません。
### サポニン
マテ茶に含まれるサポニンには、界面活性作用があり、脂質の吸収に影響する可能性が示唆されています。ただし、ヒトを対象とした大規模な臨床研究は限られており、過大評価には注意が必要です。
## マテ茶の効能としてよく挙げられること
### 眠気対策・気分のリフレッシュ
カフェインの作用により、一時的な眠気の軽減や気分転換に役立つ可能性があります。コーヒーよりも穏やかな覚醒感と表現されることが多く、集中したいときの飲み物として利用する方もいます。
### 代謝サポートやダイエット中の飲み物としての利用
カフェインやポリフェノールの組み合わせが、基礎代謝に影響するとの報告が一部あります。ただし、マテ茶単独で体重が減少するという科学的根拠は現時点では不十分です。
### 抗酸化作用が期待される理由
クロロゲン酸をはじめとするポリフェノールが豊富で、緑茶と比較しても抗酸化能が高いという研究もあります。日常的な食生活の中で抗酸化物質を補う手段の一つとして位置づけることはできるでしょう。
### 食事と一緒に取り入れるメリット
食後にマテ茶を飲むことで、食後血糖値の急激な上昇を緩やかにする可能性を示した研究があります。胃腸の不快感が起きにくいタイミングとしても、食後の摂取が推奨されることが多いです。
## マテ茶は「太る・痩せる」に直接関係する?
### マテ茶だけで体重は変わるのか
マテ茶を飲むだけで体重が大きく変化するという根拠は、現時点では十分ではありません。飲み物のカロリーは極めて低く、それ自体で脂肪が燃焼するわけではありません。
### ダイエット目的で飲むときの考え方
マテ茶はあくまで食事・運動・生活習慣の補助として取り入れるのが現実的です。高カロリーな飲み物の代替として活用したり、食前・食中に飲むことで満腹感を得やすくする工夫のひとつとして位置づけるとよいでしょう。
## マテ茶を飲むときに気をつけたい副作用・注意点
### カフェインによる不眠・動悸・胃の不快感
カフェインへの感受性は個人差があります。摂取量が多い場合や、カフェインに敏感な方は、不眠・動悸・胃の不快感を感じることがあります。空腹時の摂取は特に胃への刺激が強まる場合があります。
### 妊娠中・授乳中に注意が必要な理由
妊娠中・授乳中はカフェインの過剰摂取を避けるよう、WHO(世界保健機関)や日本産科婦人科学会も注意を呼びかけています。マテ茶にもカフェインが含まれるため、飲む場合はかかりつけ医に相談することをおすすめします。
### 高血圧や心疾患、胃腸が弱い人は要注意
カフェインは血圧や心拍数に影響する場合があります。高血圧・心疾患・逆流性食道炎・胃潰瘍など消化器系の疾患をお持ちの方は、摂取前に医師にご相談ください。[食道裂孔ヘルニアとは?原因・症状・治し方まで内科医が解説【たまプラーザ】](/hiatal-hernia/)も参考にしてください。
### 薬との飲み合わせで気をつけること
カフェインは一部の薬剤(気管支拡張薬・抗凝固薬など)と相互作用する可能性があります。服薬中の方は自己判断せず、担当医や薬剤師にご相談ください。[PPI(プロトンポンプ阻害薬)について詳しく解説した記事](/ppi/)もあわせてご覧ください。
## マテ茶の上手な飲み方
### 1日の目安量の考え方
特定の上限は設けられていませんが、カフェイン総摂取量として欧州食品安全機関(EFSA)は健康な成人で1日400mg以下を目安としています。マテ茶以外のコーヒーや緑茶なども含めた総量を意識しましょう。
### 飲むタイミングの工夫
食後に飲むことで胃への負担を軽減しやすくなります。就寝の4〜6時間前以降の摂取は、睡眠への影響を考慮して控えることをおすすめします。
### 濃いめ・大量摂取を避けるポイント
濃く淹れたり、1日に何杯も飲んだりすることはカフェインの過剰摂取につながる可能性があります。適度な濃さで1〜2杯程度を目安とするのが無難です。
## こんな症状があるときは医療機関へ
### 強い動悸、胸痛、息苦しさがある
マテ茶を飲んだ後に強い動悸・胸痛・息苦しさを感じた場合は、カフェインの影響だけでなく心疾患の可能性も否定できません。速やかに医療機関を受診してください。
### 不眠や不安感が続く
カフェインの影響で不眠や不安感が続く場合は、マテ茶の摂取を一時中止し、症状が改善しない場合は医師に相談しましょう。[喉の違和感など自律神経症状についての解説](/nodonoiwakan/)も参考になります。
### 胃痛、吐き気、下痢が続く
消化器症状が続く場合は、マテ茶以外の原因も考えられます。症状が2〜3日以上続く場合は内科・消化器科への受診をご検討ください。
### 持病がある、または服薬中で不安がある
持病をお持ちの方や薬を服用中の方は、マテ茶を習慣的に飲む前に医師に確認することが安全です。[ご予約・お問い合わせ](https://aiplusclinic-tamaplaza.com/reservation/)からお気軽にご相談ください。
## マテ茶と他のお茶・飲み物との違い
### 緑茶・紅茶との違い
緑茶・紅茶はツバキ科(*Camellia sinensis*)の植物を原料とするのに対し、マテ茶はモチノキ科という全く異なる植物です。カテキン類の組成が異なり、マテ茶はクロロゲン酸系ポリフェノールを多く含む点が特徴です。
### コーヒーとの違い
コーヒーと比較するとカフェイン含有量はやや少なく、味わいも異なります。酸味が少なく胃への刺激がやや穏やかとされることもありますが、個人差があります。
### ノンカフェイン飲料を選ぶべきケース
妊娠中・授乳中・カフェイン感受性の高い方・一定の疾患をお持ちの方は、麦茶・ルイボスティーなどノンカフェイン飲料を選ぶことも重要な選択肢です。
## 医師が解説する、マテ茶との付き合い方
### 「効能」を過信しないための考え方
マテ茶に含まれる成分の研究は進んでいますが、現時点では特定の疾患を予防・治療する飲み物として公的に認められているわけではありません。健康的な食事や生活習慣の中の「一つのプラス」として、楽しむ程度に取り入れることが現実的な考え方です。
### 体調や持病に合わせて選ぶことが大切
同じ飲み物でも、体調・年齢・持病・服薬状況によってリスクと恩恵は異なります。「自分に合っているか」を判断するためには、かかりつけ医への相談が最も確実です。
## よくある質問(FAQ)
### マテ茶は毎日飲んでも大丈夫ですか?
健康な成人であれば、1日1〜2杯程度を目安に楽しむことは一般的に問題ないと考えられます。ただし、カフェイン総摂取量に注意し、体調の変化があれば摂取を控えてください。
### 夜に飲むと眠れなくなりますか?
カフェインの半減期は約5〜6時間とされています。就寝の4〜6時間前以降の摂取は睡眠の質に影響する可能性があるため、夕方以降は控えることをおすすめします。
### ダイエットに向いていますか?
マテ茶だけで体重が減少するという科学的根拠は現時点では十分ではありません。バランスの良い食事・適度な運動を基本とし、その補助として取り入れる飲み物と考えてください。
### 子どもや妊婦も飲めますか?
子どもはカフェインへの感受性が高く、少量でも影響が出る場合があります。妊娠中・授乳中もカフェイン制限が推奨されています。いずれの場合も、飲む前にかかりつけ医に相談することをおすすめします。
### ティーバッグと茶葉で効能に違いはありますか?
ティーバッグと茶葉で含まれる成分に大きな差はありませんが、抽出時間や量によって濃度が変わります。ティーバッグの方が手軽に一定の濃度で管理しやすい面があります。
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## 本記事の監修医師
**佐藤 靖郎(さとう やすお)**
医師(医学博士)/AIプラスクリニックたまプラーザ 監修医
専門:消化器・内科(消化器外科/内視鏡/一般内科)
**略歴:**
1988年 福島県立医科大学医学部卒業、医師免許取得。1997年 同大学大学院修了、博士号取得。国立国際医療研究センター、東京新宿メディカルセンター、NTT東日本関東病院、横浜市立大学関連病院、国立病院機構横浜医療センター外科医長・救命救急センター副部長、済生会若草病院(横浜市)外科部長・内視鏡センター・診療部長を歴任。丸亀医療センター・佐々木病院副理事長、日立おおみか病院理事を経て現在に至る。
**公的役割:**
厚生労働省「地域連携クリティカルパスモデルの開発」班研究員、全国保健所長会 地域連携パス推進班アドバイザー、神奈川県がん診療連携協議会 地域連携クリティカルパス部会 相談役。
## AIプラスクリニックたまプラーザのご案内
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