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杜仲茶の効果|内科医がわかりやすく解説

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杜仲茶の効果|内科医がわかりやすく解説

杜仲茶(とちゅうちゃ)は、中国原産の植物「杜仲(トチュウ)」の葉などを原料とするノンカフェインのお茶です。生活習慣を意識する方を中心に注目を集めていますが、「具体的にどのような効果が期待されるのか」「副作用はないか」など、疑問を持つ方も多いでしょう。本記事では、杜仲茶の基本情報・含まれる成分・研究上のエビデンス・飲み方の注意点までを、内科医監修のもとわかりやすく解説します。なお、健康上の数値が気になる場合や症状が続く場合は、医師への相談を優先してください。


杜仲茶とは?まずは基本をわかりやすく解説

杜仲茶の原料は「杜仲」の葉や樹皮

杜仲茶の原料となる「杜仲(Eucommia ulmoides)」は、トチュウ科に属する落葉高木です。中国では数千年の歴史を持つ伝統的な植物とされており、主に葉や樹皮が利用されてきました。日本では葉を乾燥・加工したお茶として広く流通しています。

どんな味・香りのお茶なのか

杜仲茶はクセが少なく、ほのかな草の風味が特徴です。苦みや渋みが強いお茶ではないため、緑茶や麦茶が苦手な方でも比較的飲みやすいと言われています。焙煎度合いによって香ばしさが増すタイプもあります。

杜仲茶が注目される理由

ノンカフェインであることに加え、ルチンやゲニポシド酸といった独自の成分が含まれている点が、健康意識の高い方に選ばれる理由の一つです。ただし、後述のとおり、効果を科学的に確定するには更なる研究が必要とされています。


杜仲茶に期待される主な効果・効能

生活習慣を意識する人に選ばれるポイント

血圧や体重、血糖値といった生活習慣病に関わる数値が気になる方が、日常的な飲み物として取り入れているケースが多いです。ただし、杜仲茶は医薬品ではなく、特定の症状を治癒・改善することを保証するものではありません。

すっきりした毎日のサポートとしての考え方

杜仲茶に含まれる成分が、体内の代謝や腸内環境に関与する可能性を示す研究はあります。しかし、これらは一部の動物実験や小規模研究によるものが多く、ヒトへの効果として確立されているわけではありません。あくまで「バランスのよい食生活・運動習慣を前提にした補助的な飲み物」という位置づけが適切です。

リラックスタイムの飲み物としての特徴

カフェインを含まないため、就寝前のリラックスタイムにも適しています。日々の水分補給の選択肢の一つとして取り入れることで、コーヒーや緑茶のカフェインを控えたい方のニーズに応えられる側面もあります。


杜仲茶の成分と、効果が注目される理由

ルチンやゲニポシド酸などの成分

杜仲茶に含まれる代表的な成分として、ルチン(血管の健康維持に関与するとされるフラボノイドの一種)とゲニポシド酸(杜仲特有のイリドイド配糖体)が挙げられます。これらが血圧や脂質代謝に影響を与える可能性が、一部の研究で示唆されています。

ノンカフェインであることの意味

杜仲茶はカフェインを含まないため、カフェインによる動悸・不眠・胃への刺激を避けたい方にとって選びやすいお茶です。妊娠中や授乳中の方がカフェインを制限する場合の代替飲料として候補になることもありますが、後述の注意点もあわせてご確認ください。

ほかのお茶との違い

緑茶にはカテキン・カフェイン、麦茶にはミネラル類が含まれるなど、お茶の種類によって含有成分は異なります。杜仲茶はゲニポシド酸やルチンといった独自成分を含む点で特徴的ですが、各成分のヒトへの効果量については引き続き研究が進められている段階です。


杜仲茶に関する研究やエビデンス

どのような研究があるのか

動物実験や小規模なヒト対象の研究において、杜仲葉の抽出物が血圧・血糖・脂質プロファイルに影響を与える可能性が報告されています。また、ゲニポシド酸の抗酸化・抗炎症作用を示す基礎研究も存在します。

効果を断定できない理由

現時点では、大規模なランダム化比較試験(RCT)など、医学的に効果を確立するための質の高いエビデンスは十分ではありません。食品・飲料としての杜仲茶について「○○に効く」と断定することは、科学的根拠の観点からも適切ではありません。

健康目的で飲むときの考え方

杜仲茶はあくまで食品であり、医薬品ではありません。「健康的な生活習慣の一部として取り入れる」という考え方が現実的です。特定の疾患の治療を目的とする場合は、必ず医師の診断・指示に従ってください。


杜仲茶を飲むときの注意点

飲み過ぎによる体調変化に注意

一般的に適量であれば安全性が高いとされていますが、過剰摂取によって消化器症状(下痢・軟便など)が生じる場合があります。1日の目安量は商品の表示に従い、体調の変化に気づいたら摂取を中止してください。

薬を服用中の方が気をつけたいこと

降圧薬・血糖降下薬・血液をサラサラにする薬(抗凝固薬・抗血小板薬)を服用中の方は、杜仲茶の成分が薬の効果に影響する可能性があります。服用中の薬がある場合は、必ずかかりつけ医や薬剤師に相談してから摂取を検討してください。

妊娠中・授乳中・子どもが飲む場合の確認点

妊娠中・授乳中の方、および小児が杜仲茶を飲む場合の安全性については、十分なエビデンスがありません。摂取前に産婦人科医または小児科医にご相談いただくことをおすすめします。


杜仲茶はこんな人に向いている

カフェインを控えたい人

コーヒーや緑茶のカフェインによる不眠・動悸が気になる方、夜間の水分補給にお茶を取り入れたい方に向いています。

食事や生活習慣を見直したい人

生活習慣の改善を意識するなかで、飲み物からも取り組みたい方の選択肢の一つになります。ただし、食事・運動・睡眠の見直しが基本です。

さっぱりしたお茶を日常的に飲みたい人

独特の苦みが少なく飲みやすいため、日常的なお茶として続けやすいという声もあります。食事中の水分補給としても取り入れやすいでしょう。


杜仲茶の選び方

ティーバッグ・茶葉・粉末の違い

ティーバッグタイプは手軽さが魅力で、毎日続けやすい形式です。茶葉タイプは量を調整しやすく、粉末タイプはドリンクへの溶解が容易です。ライフスタイルに合わせて選ぶとよいでしょう。

成分表示で確認したいポイント

原材料が「杜仲葉」のみのシンプルな製品を基本とし、添加物・農薬残留基準に配慮した製品(国内外の認証マークがある場合は参考になります)を選ぶと安心です。

続けやすい商品を選ぶコツ

味・香り・価格・購入しやすさのバランスが、継続のカギになります。まず少量パックで試してから継続を判断するのが賢明です。


杜仲茶のおいしい飲み方・淹れ方

温かい杜仲茶の基本的な淹れ方

ティーバッグの場合、沸騰したお湯200〜300mlにティーバッグを入れ、2〜3分ほど蒸らしてから取り出します。濃さはお好みで蒸らし時間を調整してください。

冷やして飲む場合のポイント

一度温かく淹れてから冷蔵庫で冷やすか、水出し(冷水500mlにティーバッグを入れて冷蔵庫で一晩)でも作れます。水出しは穏やかな味わいになりやすいです。

毎日続けやすい飲み方の工夫

食事のお供や、コーヒー・緑茶の代替として取り入れると習慣化しやすくなります。ただし、飲み物だけに頼らず、食事・運動といった生活習慣全体を整えることが大切です。


杜仲茶だけに頼らず、生活習慣も見直すことが大切

食事・運動・睡眠との組み合わせ

厚生労働省の「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」でも示されているように、生活習慣病予防の基本は食事・運動・睡眠の総合的な管理です。杜仲茶はあくまで補助的な位置づけとして考えてください。

なお、胃食道逆流症や食道裂孔ヘルニアをお持ちの方は、飲食習慣全般が症状に影響することがあります。生活習慣の見直しと合わせてご検討ください。

健康診断の結果をふまえた対策

血圧・血糖・脂質などの数値が健診で指摘された場合は、まず医師に相談し、必要な治療や生活指導を受けることが優先されます。

数値が気になるときは医療機関へ相談を

「数値がやや高めで気になる」「薬を飲むほどではないが放置してよいか不安」といった場合も、早めに内科でご相談いただくと安心です。


こんな症状や数値があるときは受診を検討

血圧や血糖、脂質が気になる場合

健診で「要観察」「要精密検査」と指摘された場合は、杜仲茶などの食品のみで対処しようとせず、内科・かかりつけ医への受診をご検討ください。

だるさ・むくみなどが続く場合

喉の違和感やむくみ・だるさが続く場合も、背景に内科的な原因がある可能性があります。こうした症状が気になる場合は自己判断せず、医師の診察を受けることが重要です。

自己判断で続けず医師に相談したいケース

  • 複数の薬を服用中で食品との相互作用が心配な方
  • 健診数値が基準範囲を大きく外れている方
  • 症状がある中で「お茶で様子を見よう」と考えている方

これらのケースでは特に、ご予約・お問い合わせ からお気軽にご相談ください。


よくある質問(FAQ)

杜仲茶は毎日飲んでもよいですか?

一般的には毎日摂取しても問題が少ないとされていますが、体調の変化には注意が必要です。1日の目安量は商品の表示を守り、下痢・腹痛などが生じた場合は中止してください。

杜仲茶に副作用はありますか?

食品として適量を摂取する場合、副作用が報告されることは多くありません。ただし、降圧薬・血糖降下薬などを服用中の方は成分の相互作用が懸念されることがあるため、服用薬がある方は医師・薬剤師にご相談ください。

杜仲茶はノンカフェインですか?

はい、杜仲茶はカフェインを含まないお茶です。就寝前・カフェインを控えたい方にも適しています。ただし、製品によっては他の成分がブレンドされている場合があるため、成分表示をご確認ください。

杜仲茶はいつ飲むのがよいですか?

特に決まったタイミングはありませんが、食事中や食後の水分補給として取り入れると習慣化しやすいでしょう。ノンカフェインのため、就寝前に飲んでも差し支えありません。

高血圧や糖尿病の薬を飲んでいても大丈夫ですか?

降圧薬や血糖降下薬を服用中の方は、杜仲茶の成分が薬の作用に影響する可能性があります。必ず処方医または薬剤師に相談してから摂取してください。自己判断での摂取はお控えください。


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本記事の監修医師

佐藤 靖郎(さとう やすお)

医師(医学博士)/AIプラスクリニックたまプラーザ 監修医

専門:消化器・内科(消化器外科/内視鏡/一般内科)

略歴:

1988年 福島県立医科大学医学部卒業、医師免許取得。1997年 同大学大学院修了、博士号取得。国立国際医療研究センター、東京新宿メディカルセンター、NTT東日本関東病院、横浜市立大学関連病院、国立病院機構横浜医療センター 外科医長・救命救急センター副部長、済生会若草病院(横浜市)外科部長・内視鏡センター・診療部長を歴任。丸亀医療センター・佐々木病院副理事長、日立おおみか病院理事を経て現在に至る。

公的役割:

厚生労働省「地域連携クリティカルパスモデルの開発」班研究員、全国保健所長会 地域連携パス推進班アドバイザー、神奈川県がん診療連携協議会 地域連携クリティカルパス部会 相談役。


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