オンライン予約はこちら

おならよく出るとは?原因・症状・対処を内科医が解説【たまプラーザ】

健康ブログ

健康で楽しい生活を送る

おならよく出るとは?原因・症状・対処を内科医が解説【たまプラーザ】

「最近おならがよく出る」「以前より回数が増えた気がする」と気になっている方は少なくありません。おならは誰にでも起こる生理現象ですが、回数や臭いが気になるときは、食生活・腸内環境・ストレスなど複数の要因が絡んでいることがほとんどです。まずは原因を把握し、日常生活で見直せるポイントを整理することが大切です。なお、本記事は一般的な医学情報の提供を目的としており、個別の診断・治療は医師の診察が前提となります。

おならがよく出るとは?まず知っておきたい基本

おならはなぜ出るのか

おならの主な成分は、食事や呼吸時に飲み込んだ空気(窒素・酸素)と、腸内細菌が食物を分解する際に生じるガス(水素・メタン・二酸化炭素など)です。これらが腸管内に蓄積し、一定量を超えると肛門から排出されます。

1日に何回くらいなら普通なのか

欧米の研究では、健康な成人のおならの回数は1日あたり平均14〜25回程度とされています(個人差あり)。「多い・少ない」の判断よりも、急激な変化や他の症状を伴うかどうかが重要です。

「おならがよく出る」と感じやすい場面

食後・長時間座った後・緊張したとき・生理前後などにガスが増えやすい傾向があります。特定の場面での増加であれば、生活習慣の見直しで改善できるケースが多くあります。

おならがよく出る主な原因

空気を飲み込みやすい生活習慣

早食い・ながら食い・炭酸飲料の多飲・ガムの噛みすぎなどで、必要以上の空気(嚥下空気)が腸に送り込まれます。

食べ物によるもの

豆類・キャベツ・ブロッコリー・玉ねぎ・さつまいも・ごぼうなどの食物繊維や難消化性オリゴ糖を多く含む食品は、腸内細菌に分解される際にガスを多く産生します。

腸内細菌の働きによるもの

腸内細菌のバランスが乱れると(いわゆる腸内フローラの偏り)、ガス産生菌が優位になりやすく、おならの量や臭いに影響することがあります。

便秘で腸内にガスがたまりやすい場合

便が腸内に長くとどまるほど発酵・腐敗が進み、ガスが増えます。便秘とおならの増加は密接に関係しています。詳しくはお腹にガスが溜まるとは?原因・症状・対処を内科医が解説【たまプラーザ】もご参照ください。

ストレスや自律神経の影響

自律神経の乱れは腸の蠕動運動に影響し、ガスの排出リズムを乱すことがあります。過敏性腸症候群(IBS)でもストレスを引き金におならが増えるケースがみられます。

服用中の薬が関係することもある

一部の整腸剤・下剤・糖尿病治療薬(α-グルコシダーゼ阻害薬など)は、腸内ガスを増やす副作用が知られています。気になる場合は処方医にご相談ください。

おならがよく出るときに考えられる症状の見分け方

臭いが強いときに考えやすいこと

硫黄を含むたんぱく質(肉・卵・乳製品)の過剰摂取や便秘が主な要因です。臭いの強さは腸内細菌の種類にも影響されます。

お腹の張りを伴う場合

ガスの産生量が多い、または腸のガス排出がうまくいっていない状態が考えられます。腹部膨満感が続く場合は受診の目安になります。

下痢や便秘を繰り返す場合

過敏性腸症候群(IBS)などの可能性があります。便通の変化とおならが連動している場合は、消化器内科での評価が助けになることがあります。

食後に特に増える場合

食べた内容との関連を確認することが重要です。特定の食品(乳製品・豆類など)の後に症状が出るなら、食事日記での記録が有用です。

生理前後で増えやすい場合

女性ホルモンの変動が腸の蠕動運動に影響するため、生理前後にガスや便秘が増えやすい傾向があります。詳しくは女性おならよく出るとは?原因・症状・対処を内科医が解説【たまプラーザ】をご覧ください。

日常生活で見直したいポイント

食べ方を工夫する

一口30回を目安によく噛み、ゆっくり食事をすることで嚥下空気を減らせます。

ガスを増やしやすい食品を把握する

豆類・芋類・キャベツ・炭酸飲料などを一度に大量に摂取しないよう意識するとよいでしょう。

便秘対策を行う

水溶性食物繊維(こんにゃく・海藻・果物)の摂取、十分な水分補給(1日1.5〜2L程度を目安)が便通改善に役立ちます。

運動や姿勢を意識する

ウォーキングなどの有酸素運動は腸の蠕動運動を促します。長時間同じ姿勢で座り続けることはガスのたまりやすさにつながることがあります。

ストレスケアを取り入れる

睡眠の質を確保し、深呼吸・軽いストレッチなどリラクゼーションを日常に取り入れることが腸の安定につながることがあります。

自分でできる対処法

食事日記で原因を振り返る

何を食べた後に症状が増えるかを記録すると、原因の食品や生活習慣を特定しやすくなります。

ゆっくりよく噛んで食べる

嚥下空気を最小限に抑えることがガス減少の第一歩です。

炭酸飲料や早食いを控える

炭酸ガスは腸内ガスに直結します。飲食の速さを意識するだけで改善が見られることがあります。

乳製品や豆類で症状が出るか確認する

乳糖不耐症やFODMAP(発酵性の糖質)への過敏がある場合、これらの摂取後に症状が出やすいため、除去テストが役立つことがあります。

市販薬を使う前に知っておきたいこと

整腸剤・消化酵素配合の市販薬は一時的な改善に使われることがありますが、症状が繰り返す場合や長引く場合は、自己判断での継続より医師への相談が適切です。

受診を考えたほうがよいサイン

急におならが増えた

食事内容の変化がないにもかかわらず急増した場合は、消化器系の変化を確認することが望ましいです。

強い腹痛やお腹の張りがある

ガスによる不快感を超えた強い痛みや張りは、他の疾患が隠れている可能性もあります。

体重減少、血便、発熱を伴う

これらの症状を伴う場合は速やかに医療機関を受診することをお勧めします。

下痢や便秘が長く続く

2〜3週間以上続く便通異常は、専門的な評価が必要です。

日常生活に支障がある

職場や外出先でのガスが気になって社会生活に影響が出ている場合も、受診・相談の目安になります。

何科を受診すればよいか

内科で相談できるケース

まず何科に行けばよいかわからない場合、内科(一般内科)での初診が受けやすい選択肢です。

消化器内科が向いているケース

おならの増加に加え、腹痛・下痢・便秘・腹部膨満・体重減少などを伴う場合は消化器内科での精査が適しています。

受診時に伝えるとよいこと

症状が始まった時期・頻度・臭いの変化・便通の状態・食事内容・服用薬・生活の変化などをまとめておくと、医師が状況を把握しやすくなります。

医療機関で行う主な検査と考え方

問診で確認するポイント

食生活・便通・症状の経過・ストレス状況・薬の使用歴などを詳しく伺います。

必要に応じて行う検査

血液検査・腹部超音波検査・大腸内視鏡検査・水素呼気試験(乳糖不耐症・SIBO〈小腸内細菌異常増殖症〉の確認)などが検討されることがあります。

病気が隠れている可能性がある場合

血便・体重減少・貧血などを伴う場合は、大腸がんや炎症性腸疾患などの除外のための検査が行われることがあります。

おならがよく出るときに関連する病気

過敏性腸症候群

日本消化器病学会のガイドラインでも取り上げられる機能性消化管疾患で、便通異常・腹痛・腹部膨満とともにガスの増加が特徴的です。

便秘症

便の腸内滞留によるガス産生増加が主なメカニズムです。慢性便秘症診療ガイドライン(2017年)でも、腹部膨満やガスへの言及があります。詳しくはおならが多いとは?原因・症状・対処を内科医が解説【たまプラーザ】もご参考ください。

乳糖不耐症などの食事関連の不調

乳糖を分解する酵素(ラクターゼ)が不足すると、乳製品摂取後にガス・腹痛・下痢が起きやすくなります。

胃腸炎や腸の炎症が関係することもある

感染性胃腸炎・クローン病・潰瘍性大腸炎などでも腸内環境の変化からガスが増えることがあります。

予防のためにできる生活習慣

規則正しい食事

食事のタイミングを一定に保つことで腸の働きのリズムが整いやすくなります。

十分な水分摂取

1日1.5〜2L程度(体格・季節により異なります)を目安に水分を補給することで便通を助けます。

適度な運動

週3〜5日の有酸素運動(ウォーキング・水泳など30分程度)が腸の蠕動促進に有用とされています。

睡眠とストレス管理

慢性的な睡眠不足や過剰なストレスは腸内細菌バランスに影響するとの研究があります(厚生労働省「健康づくりのための睡眠ガイド2023」も参照)。質の高い睡眠とリラクゼーションを習慣化することが腸の安定につながることがあります。

よくある質問(FAQ)

おならがよく出るのは病気ですか?

おならは正常な生理現象であり、回数が多いだけで直ちに病気とは言えません。ただし、急な増加・強い腹痛・血便・体重減少などを伴う場合は医療機関への相談をお勧めします。

おならが臭いのはなぜですか?

硫化水素・インドール・スカトールなど、主にたんぱく質の腸内腐敗産物が臭いの原因です。肉類・卵・乳製品の過剰摂取や便秘が臭いを強める傾向があります。

おならが止まらないときはどうすればよいですか?

まず食事内容・早食い・炭酸飲料の摂取を見直してください。それでも改善しない場合や他の症状を伴う場合は、内科・消化器内科への受診が適切です。

便秘を治すとおならは減りますか?

便秘が原因でガスが増えているケースでは、便通が改善するとおならの回数や臭いが落ち着くことがあります。ただし、便秘以外の原因がある場合は別途対処が必要です。

市販薬で様子を見ても大丈夫ですか?

短期間の使用であれば整腸剤などを試すことは選択肢の一つですが、症状が2週間以上続く場合や、腹痛・血便などを伴う場合は自己判断での継続よりも医師への相談を優先してください。

関連記事

本記事の監修医師

佐藤 靖郎(さとう やすお)

佐藤 靖郎(さとう やすお)
医師(医学博士)/AIプラスクリニックたまプラーザ 監修医
専門:消化器・内科(消化器外科/内視鏡/一般内科)

略歴:1988年 福島県立医科大学医学部卒業、医師免許取得。1997年 同大学大学院修了、博士号取得。国立国際医療研究センター、東京新宿メディカルセンター、NTT東日本関東病院、横浜市立大学関連病院、国立病院機構横浜医療センター外科医長・救命救急センター副部長、済生会若草病院(横浜市)外科部長・内視鏡センター・診療部長を歴任。丸亀医療センター・佐々木病院副理事長、日立おおみか病院理事を経て現在に至る。

公的役割:厚生労働省「地域連携クリティカルパスモデルの開発」班研究員、全国保健所長会 地域連携パス推進班アドバイザー、神奈川県がん診療連携協議会 地域連携クリティカルパス部会 相談役。

AIプラスクリニックたまプラーザのご案内

たまプラーザで内科・消化器の気になる症状がある方へ

たまプラーザで内科・消化器の気になる症状がある方へ。おならの増加・お腹の張り・便通の変化など、日常のちょっとした不調も、受診の目安や検査についてお気軽にご相談ください。

ご予約・お問い合わせ
TEL:045-909-0117(横浜市青葉区・たまプラーザ)

初診の際は、保険証・お薬手帳・(お持ちであれば)健診結果や紹介状をご用意いただくとスムーズです。ご予約はWebまたはお電話で承ります。

AIプラスクリニックたまプラーザ
こんにちは!ご質問にお答えします。

・診療時間や予約方法
・アクセス方法
・診療科目について

サイト内の記事も参考に回答しますので、お気軽にお尋ねください。