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膵がんとは?原因・症状・対処を内科医が解説【たまプラーザ】

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膵がんとは?原因・症状・対処を内科医が解説


膵がんとは?原因・症状・対処を内科医が解説

膵がんは、早期に自覚症状が出にくく、発見が遅れやすいがんのひとつです。しかし、リスク因子を理解し、気になる症状があれば早めに内科を受診することで、検査のきっかけをつかむことができます。本記事では、消化器専門医の監修のもと、膵がんの原因・症状・検査・治療について、わかりやすく解説します。

本記事は医療情報の提供を目的としており、診断・治療は必ず医師の診察のもとで行ってください。

膵がんとは?

膵臓の役割と、膵がんが起こる場所

膵臓は胃の裏側に位置する細長い臓器で、消化酵素を十二指腸へ分泌する「外分泌機能」と、インスリンなどのホルモンを血液中へ分泌する「内分泌機能」の両方を担っています。

膵がんの約90%は、膵管(消化液の通り道)を覆う細胞から発生する「膵管腺がん」です。膵臓は頭部・体部・尾部に分けられ、発生部位によって現れやすい症状が異なります。

膵がんと膵炎・膵のう胞などの違い

膵臓に関連する病気には、膵炎(急性・慢性)や膵のう胞(IPMN など)があります。膵炎は炎症性疾患であり、膵のう胞は液体を含む袋状の病変で、多くは良性です。ただし、一部の膵のう胞は膵がんに移行するリスクがあるため、定期的な経過観察が推奨されています。

膵がんの主な原因・リスク因子

年齢や生活習慣との関係

膵がんは50歳以降から発症率が上昇し、70〜80歳代に多くみられます(国立がん研究センター がん情報サービス)。加齢そのものが重要なリスク因子のひとつです。

家族歴・遺伝との関係

血縁者(とくに一親等)に膵がん患者が複数いる場合、発症リスクが高まることが知られています。BRCA2遺伝子変異など、特定の遺伝的背景が関連する場合もあります。

糖尿病や慢性膵炎との関連

長期の糖尿病や慢性膵炎は、膵がん発症リスクを高める要因として報告されています。とくに、長年コントロールが安定していた血糖値が急に悪化した場合は、膵臓に何らかの変化が生じている可能性もあるため注意が必要です。

喫煙・飲酒との関連

喫煙は膵がんの確立されたリスク因子です。飲酒は慢性膵炎を介して間接的にリスクを高める可能性があります。

膵がんでみられやすい症状

初期に気づきにくい理由

膵臓は腹腔の深部にあり、初期段階では周囲の臓器や神経を圧迫しにくいため、自覚症状が出にくい特徴があります。

黄疸、背中の痛み、体重減少などの代表的な症状

  • 黄疸:膵頭部のがんが胆管を圧迫することで、皮膚や白目が黄色くなります。かゆみを伴うこともあります。
  • 背中・腰の痛み:がんが膵臓周囲の神経や臓器へ及ぶことで生じます。
  • 体重減少:消化吸収の障害や食欲低下などが重なり、短期間での体重減少がみられることがあります。

食欲低下・腹痛・便の異常がみられることもある

腹部の鈍痛や食欲の低下、脂肪分の多い灰白色便(脂肪便)、下痢なども現れることがあります。これらは他の消化器疾患でも起こりうる症状であるため、自己判断せず医師への相談が大切です。

無症状のまま見つかるケース

健診の超音波検査やほかの疾患の精査中に偶然発見されることもあります。

受診の目安

どのような症状があれば内科を受診すべきか

以下のような症状が続く場合は、内科(消化器内科)への受診をご検討ください。

  • 理由のわからない体重減少
  • 食欲不振が続く
  • 背中・腰の鈍痛
  • 腹部の不快感・腹痛
  • 便の色が白っぽい、または脂っぽい

早めの受診が望ましいケース

皮膚や白目の黄染(黄疸)、尿の色が濃い茶色になるなどの変化があれば、早めに医療機関を受診することをお勧めします。

救急受診を検討すべき症状

強い腹痛、高熱、意識の混濁などが伴う場合は、救急受診をご検討ください。

膵がんの検査・診断の流れ

問診・診察で確認するポイント

症状の経過、体重変化、喫煙・飲酒歴、家族歴、糖尿病の既往などを確認します。

血液検査でみる項目

腫瘍マーカー(CA19-9、CEAなど)、肝機能・胆道系酵素(ALP、γ-GTP、ビリルビンなど)、血糖値・HbA1cなどを確認します。ただし、腫瘍マーカーのみで診断は確定しません。

画像検査(超音波・CT・MRI・PETなど)

腹部超音波検査はスクリーニングに用いられ、侵襲が少ない検査です。より詳細な評価にはCT(造影)やMRI、PET-CTが用いられます。

内視鏡を用いる検査(EUS・ERCPなど)

超音波内視鏡(EUS)は胃や十二指腸から膵臓に超音波を当てる検査で、小さな病変の描出に優れています。ERCP(内視鏡的逆行性胆道膵管造影)は膵管の状態を詳しく調べる際に行われます。

病理検査で確定診断を行う理由

最終的な確定診断には、組織や細胞を採取して顕微鏡で確認する病理検査が必要です。

膵がんの進行度と病期

ステージの考え方

膵がんはステージI〜IVに分類されます(日本膵臓学会分類など)。腫瘍の大きさ、リンパ節転移の有無、遠隔転移の有無によって決まります。

転移や周囲臓器への広がりの確認

肝臓・肺・腹膜などへの遠隔転移や、門脈・動脈などへの浸潤の有無を画像検査で詳しく評価します。

膵がんの治療

手術が検討される場合

切除可能と判断された場合、外科手術(膵頭十二指腸切除術など)が根治を目指す治療の柱となります。

抗がん剤治療の位置づけ

切除不能な進行がんの場合や、手術前後の補助療法として用いられます。代表的なレジメンにGEM+nab-PTX、FOLFIRINOX などがあります。

放射線治療が行われることがある場合

局所進行がんに対し、化学放射線療法が選択されることがあります。

緩和ケアの役割

緩和ケアは終末期だけでなく、がんと診断された早い段階から痛みや不快な症状を和らげ、生活の質を支えるために並行して行われるものです。

膵がんの予後と経過

進行度によって異なる見通し

国立がん研究センターのデータでは、膵がん全体の5年生存率は他のがんと比べると低い水準ですが、早期に発見・治療された場合は予後が改善する可能性があります。

治療後の経過観察の重要性

治療後も再発の早期発見のために、定期的な画像検査や腫瘍マーカーの測定が重要です。

膵がんを早く見つけるためにできること

健診や人間ドックで確認したい項目

腹部超音波検査は膵臓を含む腹部臓器を確認できるため、人間ドックで積極的に受けることをお勧めします。血液検査で膵酵素(アミラーゼ、リパーゼ)や腫瘍マーカーを確認できるオプションもあります。

リスクが高い人が意識したい受診・経過観察

  • 50歳以上
  • 喫煙者・元喫煙者
  • 慢性膵炎・糖尿病がある方
  • 膵のう胞(IPMN など)の経過観察中の方
  • 家族に膵がん患者がいる方

上記に該当する方は、かかりつけ医や消化器内科に相談し、適切な間隔での検査をご検討ください。

膵がんと診断されたらどうするか

治療前に確認しておきたいこと

担当医から病期・治療方針・期待できる効果・副作用・生活への影響について、十分な説明を受けることが大切です。わからない点は遠慮なく質問してください。

セカンドオピニオンを検討する場面

治療方針に疑問がある場合や、別の視点から意見を聞きたい場合は、セカンドオピニオンを受けることは患者さんの権利であり、担当医も通常は推奨しています。

家族ができるサポート

受診や治療への同行、日常生活のサポート、患者さんの話を聞く環境づくりなど、精神的・身体的なサポートが重要です。がん相談支援センター(各地域の拠点病院に設置)の利用も選択肢のひとつです。

当院でのご相談について【たまプラーザ】

気になる症状がある方へ

「体重が減っている」「背中が痛い」「黄疸が気になる」など、膵臓に関わる可能性がある症状でお困りの方は、まず内科・消化器内科へご相談ください。AIプラスクリニックたまプラーザでは、問診・血液検査・腹部超音波検査などを通じて、必要に応たる専門的な検査や紹介をご案案内しています。

受診先に迷う場合の考え方

「どこに行けばよいかわからない」という方も、まずはかかりつけ医や近隣の内科・消化器内科にご相談いただくことが、適切な診療への第一歩となります。ご予約・お問い合わせはお気軽にどうぞ。

よくある質問(FAQ)

膵がんは初期症状がほとんどないのですか?

膵臓は腹腔の深部に位置するため、初期には自覚症状が出にくい傾向があります。症状が出た時点で、ある程度進行しているケースも少なくありません。定期的な健診や気になる症状があれば早めの受診が望まれます。

背中の痛みは膵がんの症状ですか?

背中や腰の鈍痛は膵がんでみられることがある症状のひとつですが、腰痛症・胃潰瘍・腎疾患など多くの病気でも起こります。背中の痛みが続く場合は、自己判断せず医師に相談することをお勧めします。

膵がんは健康診断で見つかりますか?

腹部超音波検査を含む人間ドックで偶然発見されるケースがあります。ただし、通常の職場健診では腹部超音波が含まれないことも多いため、リスクが高い方は積極的にオプションを追加することをご検討ください。

膵がんは何科を受診すればよいですか?

消化器内科または内科が窓口となります。症状や検査結果に応じて、消化器外科や腫瘍内科などと連携して診療が進められます。

糖尿病になったら膵がんを疑うべきですか?

糖尿病は膵がんのリスク因子のひとつですが、糖尿病すべてが膵がんと関連するわけではありません。ただし、血糖コントロールが急に悪化した場合などは、医師に相談することが望ましいです。

膵がんは遺伝しますか?

一部の膵がんには遺伝的な背景(BRCA2変異など)が関連することが知られており、、家族歴がある方はリスクがやや高いとされています。遺伝性が疑われる場合は、専門の遺伝カウンセリングの受診を検討できます。

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本記事の監修医師

佐藤 靖郎(さとう やすお))

医師(医学博士)/AIプラスクリニックたまプラーザ 監修医

専門:消化器・内科(消化器外科/内視鏡/一般内科)

略歴:

1988年 福島県立医科大学医学部卒業、医師免許取得。1997年 同大学大学院修了、、博士号号取得。国立国際医療研究センター、東京新宿メディカルセンター、NTT東日本関東病病院、、横浜市立大学関連病院、国立病院機構横浜医療医療センター外科医長・救命救急センター副部長、済生会若草病院(横浜市)外科部部長・内視鏡センター・診療部長を歴任。丸亀医療センター・佐々木病病院副理事長、日立おおみか病病院理事を経て現在に至る。

公的役割:

厚生労働省「地域連携クリティカルパスモデルの開発」班研究員、全国保健所長会 地域連携パス推進班アドバイザー、神奈川県がん診療連携協議会 地域連携クリティカルパス部会 相談役役。

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