胸痛の原因と対処|緊急性のある症状から軽度のものまで
胸痛は、軽度の筋肉痛から生命を脅かす重篤な疾患まで、様々な原因で起こる可能性があります。特に呼吸器系の問題から生じる胸痛は、呼吸困難を伴うことも多く、正しく原因を見極めて適切な対処をすることが重要です。
当院では、最新のAI技術を活用した画像診断と専門医による診察で、胸痛の原因を迅速かつ正確に診断し、適切な治療を提供しています。このページでは、胸痛の主な原因や対処法、受診の目安について詳しくご説明します。
1. 胸痛の主な原因
胸痛の原因は多岐にわたります。大きく分けると以下のような分類になります。
心臓に関連する胸痛
- 狭心症・心筋梗塞:心臓の血管が狭くなったり、詰まったりすることで起こる痛み。締め付けられるような痛みが特徴です。
- 心膜炎:心臓を包む膜の炎症による痛み。
- 大動脈解離:大動脈の内壁が裂け、急激で激しい胸痛を伴う緊急疾患です。
呼吸器系に関連する胸痛
- 胸膜炎:肺を包む膜の炎症による痛み。呼吸時に痛むのが特徴です。
- 気胸:肺がしぼんで胸腔内に空気が溜まる状態。突然発症します。
- 肺炎:肺の感染症による痛みと発熱。
- 肺塞栓症:肺の血管が血栓で詰まる緊急疾患。息苦しさを伴います。
消化器系に関連する胸痛
- 逆流性食道炎(GERD):胃酸が食道に逆流することで起こる胸やけや痛み。
- 食道けいれん:食道の筋肉が不規則に収縮することによる痛み。
筋骨格系に関連する胸痛
- 肋間神経痛:肋骨の間を走る神経の痛み。ピリピリとした痛みが走ります。
- 筋肉痛・筋膜痛症候群:胸壁の筋肉の痛みや炎症。押すと痛むことが多いです。
2. 呼吸器系に関連する胸痛
呼吸器科で多く見られる胸痛の原因について詳しく見ていきましょう。
胸膜炎
胸膜炎は、肺を覆う膜(胸膜)に炎症が生じる疾患です。
- 症状:深呼吸や咳をした時に痛みが強くなる「呼吸性の痛み」が特徴的です。
- 原因:ウイルスや細菌感染、膠原病、悪性腫瘍などが原因となります。
気胸
気胸は、肺から空気が漏れ出し、胸腔内に溜まる状態です。
- 症状:突然の胸痛と呼吸困難、空咳が出ることがあります。特に若い痩せ型の男性に多く見られます。
- 治療:軽度なら経過観察、中等度以上なら胸腔ドレナージ(チューブを挿入して空気を排出)を行います。
3. 緊急性の判断
胸痛を感じたとき、以下のような症状がある場合は緊急性が高いため、すぐに救急車を呼んだり、救急外来を受診してください。
緊急受診が必要な症状
- 強い胸痛が30分以上続き、冷や汗が出る
- 息切れや呼吸困難を伴う
- 痛みが顎、左腕、背中に放散する
- 突然の激しい胸痛(引き裂かれるような痛み)
- 意識が遠のく感じがする
4. 胸痛の診断方法
当院では、以下の検査を通じて胸痛の原因を特定します。
画像検査
- 胸部X線検査:気胸や肺炎、心拡大の有無を確認します。
- AI搭載CT検査:肺や心臓、血管などの詳細な状態を確認し、AIが微細な異常も検出します。肺塞栓症や大動脈解離の診断にも有用です。
血液・生化学検査
- 心筋マーカー:心筋梗塞の可能性を評価します。
- D-ダイマー:肺塞栓症のスクリーニングに使用します。
- 炎症マーカー:CRPなどで炎症の程度を確認します。
5. 胸痛の治療アプローチ
治療は原因によって大きく異なります。正確な診断に基づいた治療が重要です。
- 呼吸器疾患:抗菌薬(肺炎)、胸腔ドレナージ(気胸)、鎮痛剤(胸膜炎)など
- 消化器疾患:胃酸分泌抑制薬(逆流性食道炎)など
- 筋骨格系疾患:消炎鎮痛剤、湿布、安静など
6. 予防と日常生活の注意点
胸痛の原因となる疾患を予防するために、日頃から以下の点に注意しましょう。
- 禁煙:喫煙は心臓病や肺疾患の最大のリスク因子です。禁煙外来もご活用ください。
- 生活習慣の改善:バランスの良い食事、適度な運動、十分な睡眠を心がけましょう。
- ストレス管理:ストレスは心臓や消化器に悪影響を与えます。リラックスする時間を作りましょう。
- 定期健診:年に一度は健診を受け、異常があれば早めに受診しましょう。
7. よくあるご質問
Q. 胸がチクチク痛むのですが、病院に行くべきですか?
A. 一瞬の痛みや、指で押すと痛い場合は筋肉痛や肋間神経痛の可能性がありますが、痛みが続く場合や呼吸に合わせて痛む場合は、気胸や胸膜炎の可能性もあります。ご不安であれば受診をお勧めします。
Q. 左胸が痛いと心臓の病気ですか?
A. 左胸の痛みは心臓疾患の可能性がありますが、胃や筋肉、肺の病気でも起こります。冷や汗や締め付けられるような痛みを伴う場合は緊急性が高いため、直ちに受診が必要です。
Q. ストレスで胸が痛くなることはありますか?
A. はい、ストレスや不安によって自律神経が乱れ、胸の圧迫感や痛みを感じることがあります(心臓神経症など)。ただし、器質的な疾患がないかを確認することが重要です。
まとめ
胸痛は原因が多岐にわたり、自己判断が難しい症状の一つです。中には命に関わる病気が隠れていることもあります。「いつもと違う」と感じたら、早めに専門医の診察を受けることが大切です。当院ではAI搭載CTなどを用いて迅速に診断を行います。
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監修:佐藤 靖郎 医師(医学博士)
最終更新日:2025年12月1日