COPD(慢性閉塞性肺疾患)の症状と治療|早期発見と適切な管理
COPD(慢性閉塞性肺疾患)は、主にタバコの煙などの有害物質を長期間吸入することで肺に炎症が起き、呼吸機能が低下する病気です。別名「タバコ病」とも呼ばれ、40歳以上の喫煙者に多く見られます。放置すると徐々に進行し、息切れや咳で日常生活に支障をきたすようになります。
当院では、スパイロメトリーによる肺機能検査やCT検査で早期診断を行い、患者様のライフスタイルに合わせた治療プランを提案します。
1. COPDの初期症状とセルフチェック
COPDはゆっくり進行するため、初期には「年のせい」と見過ごされがちです。以下の症状に心当たりはありませんか?
- 階段や坂道での息切れ
- 風邪が治りにくく、咳や痰が続く
- 呼吸するときにゼーゼー・ヒューヒューと音がする(喘鳴)
- 同年代の人と同じペースで歩くのがつらい
2. 原因とリスク要因
最大の原因は喫煙です。患者の90%以上が喫煙者です。受動喫煙や大気汚染、職業的な粉塵暴露もリスクとなります。
3. 検査と診断
診断には呼吸機能検査(スパイロメトリー)が不可欠です。息を吸ったり吐いたりする能力を測定し、気道の狭窄度合い(1秒率)を評価します。また、胸部CT検査で肺気腫の有無や肺がんの合併がないかを確認します。
4. 治療方法とリハビリ
禁煙
最も重要かつ基本的な治療です。禁煙することで肺機能の低下速度を緩やかにできます。
薬物療法
気管支拡張薬(LAMA/LABA)の吸入が中心です。症状に合わせて吸入ステロイド薬を併用することもあります。
呼吸リハビリテーション
口すぼめ呼吸などの呼吸法指導や、運動療法を行い、息切れしにくい体づくりを目指します。
在宅酸素療法(HOT)
重症化して低酸素状態になった場合、自宅で酸素吸入を行う在宅酸素療法を導入します。
5. よくある質問
Q. タバコをやめればCOPDは治りますか?
A. 一度壊れた肺胞は元に戻りませんが、禁煙することで病気の進行を遅らせ、症状を改善することは可能です。早期発見・早期禁煙が何より重要です。
Q. どのような検査をしますか?痛いですか?
A. 主に息を吹き込む肺機能検査と胸部レントゲン・CT検査です。痛みはありませんのでご安心ください。
Q. 治療費はどれくらいかかりますか?
A. 保険適用となります。検査内容や処方薬によりますが、3割負担の方で初診時は3,000円〜5,000円程度が目安です。
監修:佐藤 靖郎 医師(呼吸器内科専門医)