頭皮を触るとでこぼことしていて、かゆみも感じる症状は頭皮湿疹の可能性が高いです。
35〜50代の女性に多く見られ、ホルモンバランスの変化や誤ったヘアケアが引き金となるケースも少なくありません。
市販薬やシャンプーの見直しで改善する場合もあれば、押すと痛い、膿が出るといった症状があれば皮膚科での治療が必要となります。
放置すると抜け毛につながる恐れもあるため、原因の特定と早めの対処が大切です。
本記事では、頭皮がでこぼこしてかゆみがでる原因や予防法・治療法を紹介していくのでぜひ参考にしてください。

福島県立医科大学大学院外科学で医学博士号を取得後、国立病院医療センター(現・国立国際医療研究センター病院)での研修を始めとして、横浜市立大学第二外科、NTT東日本関東病院、国立病院機構横浜医療センター外科医長兼救命救急センター副部長、済生会若草病院外科部長兼診療部長、医療法人社団重仁副理事長など多くの医療機関で要職を歴任。専門は消化器外科で、厚生労働省がん診療連携拠点病院地域連携クリティカルパスモデル開発班研究員、全国保健所長会地域連携パス推進班アドバイザー、神奈川県がん診療連携協議会地域連携クリティカルパス部会相談役を務める。がん診療における地域医療連携の推進と発展に長年尽力し、全国的な医療連携システムの構築に重要な役割を果たしている。
目次
頭皮がでこぼこやかゆみは頭皮湿疹の可能性が高い
頭皮にでこぼことした隆起やかゆみがある場合、頭皮湿疹を発症している可能性が高いといえます。
頭皮湿疹は皮脂の過剰分泌や乾燥、アレルギー反応など様々な原因で発生し、放置すると症状が悪化するケースも少なくありません。
市販薬やシャンプーの見直しで改善する場合もありますが、原因を正確に特定するためには皮膚科の受診が望ましいでしょう。
本章では頭皮湿疹の基本的な特徴と、どのような症状が現れるのかを解説します。
頭皮湿疹とは頭皮に炎症が起きてボコボコ・かゆみが出る状態
頭皮湿疹は、頭皮に炎症が発生してでこぼこした状態やかゆみを引き起こす皮膚トラブルです。
PMDAの情報によると、頭皮湿疹は髪の毛で覆われた頭部や生え際にみられる湿疹であり、皮脂や汗、ストレス、環境因子など様々な要因が原因となります。
頭皮は毛穴が多く皮脂分泌が盛んなため、顔や体の皮膚よりも炎症を起こしやすい部位といえるでしょう。
症状が軽いうちは市販薬やシャンプーの見直しで改善するケースもありますが、悪化すると痛みやかさぶたを伴う場合もあります。
頭皮のでこぼこやかゆみが気になる方は、まず頭皮湿疹の可能性を疑ってみることが大切です。
かゆいだけでなく痛い場合も?頭皮湿疹の症状を確認しよう
頭皮湿疹の症状は、かゆみだけでなく痛みや赤み、ボコボコとした隆起など多岐にわたります。
J-STAGEの研究によれば、頭皮湿疹では紅斑や鱗屑、浸出液といった症状が現れることが報告されています。
初期段階ではかゆみのみの場合が多いものの、掻きむしることで炎症が悪化し、痛みやかさぶたを伴うようになるケースも少なくありません。
押すと痛いと感じる場合は、毛包に炎症が及んでいる可能性があるでしょう。
症状が進行すると膿が出たり、広範囲に症状が広がったりすることもあるため、早めの対処が重要となります。
頭皮がでこぼこしてかゆみがある症状の6つの原因
頭皮のでこぼこやかゆみを引き起こす原因は、一つではなく複数の要因が考えられます。
脂漏性皮膚炎や接触性皮膚炎、アトピー性皮膚炎など、原因によって適切な治療法や対処法が異なるでしょう。
自分の症状がどの原因に当てはまるのかを把握することで、効果的なケアにつなげることができます。
ここでは頭皮湿疹を引き起こす代表的な6つの原因について詳しく解説します。
脂漏性皮膚炎|皮脂の過剰分泌とマラセチア菌の増殖が原因
脂漏性皮膚炎は、皮脂の過剰分泌とマラセチア菌の増殖によって引き起こされる頭皮湿疹の代表的な原因です。
J-STAGEの論文によると、皮脂成分の一つであるトリグリセリドが常在菌のリパーゼにより分解され、刺激性の遊離脂肪酸となって炎症を引き起こすとされています。
また同研究では、マラセチア菌が増殖してその代謝産物が刺激性となることが大きな原因として注目されています。
PubMedの研究でも、マラセチア属真菌が特定のホスホリパーゼやマラセジンなどのシグナル分子を産生し、炎症を誘導することが明らかになっています。
頭皮がベタつきやすい方や、フケが多い方は脂漏性皮膚炎を疑う必要があるでしょう。
接触性皮膚炎|シャンプーやカラー剤によるかぶれ
接触性皮膚炎は、シャンプーやヘアカラー剤などの成分が頭皮に触れることで発生するかぶれ症状です。
政府広報オンラインによると、ヘアカラーの有効成分である酸化染料に対するアレルギー反応が、かゆみや赤み、腫れなどの症状を引き起こします。
厚生労働科学研究の報告では、酸化染毛剤による皮膚アレルギーは主に遅延型の接触皮膚炎であり、耳や手指にも症状が現れる場合があるとされています。
J-STAGEの研究では、メチルイソチアゾリノンやパラフェニレンジアミンなどの成分がパッチテストで陽性反応を示すことが確認されています。
新しいシャンプーやカラー剤を使用した後にかゆみが出た場合は、接触性皮膚炎の可能性を考慮すべきでしょう。
アトピー性皮膚炎|アレルギー体質の人に起こりやすい慢性的な炎症
アトピー性皮膚炎は、アレルギー体質の方に起こりやすい慢性的な皮膚の炎症疾患であり、頭皮にも症状が現れることがあります。
千葉大学医学部附属病院によると、アトピー性皮膚炎はかゆみのある湿疹が慢性的に良くなったり悪くなったりを繰り返す皮膚疾患です。
東京慈恵会医科大学附属第三病院の情報では、頭皮に塗り薬を使用する際は地肌に到達するように塗布する必要があるとされています。
アトピー性皮膚炎の既往がある方は、頭皮にも同様の症状が出やすい傾向にあるでしょう。
季節の変わり目やストレスが増えた時期に症状が悪化しやすいのも特徴の一つです。
皮脂欠乏性皮膚炎|乾燥によるバリア機能の低下でかゆみが発生
皮脂欠乏性皮膚炎は、皮膚の乾燥によってバリア機能が低下し、かゆみが発生する状態を指します。
関西医科大学附属病院によると、角層の水分量が低下して皮膚が乾燥すると、かゆみの知覚神経が皮膚表面に上がってきて外的刺激に対して過敏になります。
東邦大学の情報では、老化に伴う皮脂分泌量の低下が原因であり、特に冬場は皮脂分泌が少なくなるため発症しやすいとされています。
頭皮がカサカサしてフケが細かく粉っぽい場合は、皮脂欠乏性皮膚炎の可能性があるでしょう。
過度な洗髪や熱すぎるお湯での洗髪も、頭皮の乾燥を悪化させる要因となります。
加齢による皮脂分泌の低下|年齢とともに頭皮が乾燥しやすくなる
加齢に伴う皮脂分泌量の低下は、頭皮の乾燥やかゆみを引き起こす要因の一つとなる可能性があります。
東邦大学の情報によると、老化に伴う皮脂の分泌量の低下によって皮膚の乾燥が生じ、特に冬場は皮脂分泌が少なくなりやすいため発症しやすくなります。
50代以降の方で頭皮のかゆみやでこぼこが気になり始めた場合は、加齢による皮脂分泌の変化が影響している可能性があるでしょう。
保湿成分を含むシャンプーの使用や、洗髪回数の見直しが改善に役立つケースもあります。
症状が続く場合は皮膚科や婦人科に相談することで、適切な対処法についてアドバイスを受けられます。
誤ったヘアケア|洗浄力の強すぎるシャンプーや洗いすぎが原因に
洗浄力の強すぎるシャンプーや過度な洗髪は、頭皮のバリア機能を損なってでこぼこやかゆみを引き起こします。
PMDAの情報によると、頭皮は毛穴が多く、シャンプーやカラーリングによる刺激、紫外線や乾燥など多くの要因で炎症を起こしやすい部位です。
福岡県立大学の研究では、洗髪におけるシャンプーの使用方法が頭皮の清浄度に影響を与えることが示されています。
1日に複数回シャンプーをする習慣がある方は、必要な皮脂まで洗い流している恐れがあるでしょう。
爪を立てて洗う、すすぎが不十分といった習慣も頭皮トラブルの原因となります。
ストレス・生活習慣の乱れ|免疫力低下やホルモンバランスの崩れで悪化
精神的なストレスや生活習慣の乱れは、頭皮湿疹を悪化させる大きな要因となります。
岡山大学と順天堂大学の共同研究によると、精神的ストレスによる皮膚アレルギーの悪化には交感神経とβ2アドレナリン受容体が関与していることが明らかになっています。
順天堂大学の発表では、ストレスホルモンが作用すると抗炎症機能が弱まるため、皮膚アレルギーが悪化するメカニズムが解明されています。
睡眠不足や偏った食生活も免疫力を低下させ、頭皮の炎症を起こしやすくするでしょう。
頭皮のでこぼこやかゆみが続く方は、生活習慣全体を見直すことも改善への近道となります。
頭皮がでこぼこしてかゆみがある症状の治療法|皮膚科での治療と市販薬ランキング
頭皮湿疹の治療には、皮膚科で処方される薬と市販薬の両方が選択肢として存在します。
症状の程度や原因によって適切な治療法は異なり、ステロイド外用薬や抗真菌薬、抗ヒスタミン薬などが用いられるでしょう。
軽度の症状であれば市販薬で対処できる場合もありますが、症状が重い場合は皮膚科での治療が不可欠です。
本章では代表的な治療薬の特徴と、市販薬を選ぶ際のポイントを解説します。
リンデロンなどのステロイド外用薬|炎症とかゆみを抑える塗り薬
ステロイド外用薬は、頭皮湿疹の炎症とかゆみを抑えるための基本的な治療薬として広く使用されています。
千葉大学医学部附属病院によると、ステロイド外用薬は血管収縮作用の強さによって日本では5段階に分類されており、湿疹の重症度や使用部位を考慮して薬剤が選択されます。
PMDAの審査報告書では、頭部の湿疹及び皮膚炎の基本的な治療法は外用療法であり、主にステロイド外用剤が使用されていることが記載されています。
PubMedの研究でも、頭皮の脂漏性皮膚炎にはステロイドローションやフォームが短期的に効果的であるとされています。
リンデロンなどのステロイド外用薬は皮膚科で処方されるため、症状が強い場合は早めに受診することが賢明です。
抗真菌薬|脂漏性皮膚炎の原因菌を抑制する
抗真菌薬は、脂漏性皮膚炎の原因となるマラセチア菌の増殖を抑制する治療薬です。
東京医科大学皮膚科学教室によると、マラセチアは皮脂を好む皮膚の常在菌であり、通常の抗生物質では効果がなく抗真菌薬の使用が必要とされています。
PubMedの包括的レビューでは、ケトコナゾールなどの外用抗真菌薬が脂漏性皮膚炎の治療の中心であり、硫化セレンやピリチオン亜鉛を含むシャンプーも効果的であることが示されています。
別の研究では、抗真菌成分を含むシャンプーの長期使用が頭皮の脂漏性皮膚炎に有効であるとされています。
皮膚科での診察を受けることで、症状に適した抗真菌薬を処方してもらえます。
抗ヒスタミン薬|内服薬でかゆみを軽減する
抗ヒスタミン薬は、頭皮のかゆみを軽減するために処方される内服薬です。
関西医科大学附属病院によると、かゆみが強い場合には抗ヒスタミン薬を内服する治療法が用いられます。
埼玉医科大学病院皮膚科では、眠くなりにくい第2世代非鎮静性の抗ヒスタミン薬が使用されるとされています。
ただし順天堂大学環境医学研究所の情報によれば、アトピー性皮膚炎や乾皮症などのかゆみには抗ヒスタミン薬が効きにくい場合もあります。
かゆみの原因によって効果が異なるため、皮膚科で適切な診断を受けた上で処方してもらうことが望ましいでしょう。
市販薬の選び方|症状に合った製品を薬剤師に相談しよう
頭皮湿疹の市販薬を選ぶ際は、自分の症状に合った製品を選ぶことが重要です。
かゆみが強い場合はかゆみ止め成分を含む製品、炎症が目立つ場合はステロイド成分を含む外用薬が選択肢となるでしょう。
脂漏性皮膚炎が疑われる場合は、抗真菌成分を含む薬用シャンプーとの併用が効果的な場合があります。
市販薬には様々な成分が配合されているため、ドラッグストアの薬剤師に症状を伝えて相談することをおすすめします。
市販薬を使用しても改善しない場合は、皮膚科を受診して適切な治療を受けることが望ましいでしょう。
自宅でできる頭皮湿疹の予防・セルフケア方法
頭皮湿疹の予防と改善には、日常的なセルフケアが欠かせません。
正しいシャンプー方法や肌質に合った製品選び、生活習慣の見直しによって、頭皮環境を健やかに保つことができるでしょう。
皮膚科での治療と並行してセルフケアを実践することで、再発防止にもつながります。
本章では自宅で取り組める具体的な予防法とケア方法を紹介します。
正しいシャンプーの方法|ぬるま湯で優しく洗い、すすぎ残しをなくす
正しいシャンプー方法を実践することは、頭皮湿疹の予防と改善に欠かせません。
福岡県立大学の研究によると、シャンプー前に湯洗いで予備洗いをした方が頭皮の清浄度と快適性が高まることが明らかになっています。
東京大学医学部附属病院の資料では、髪を水でよく流して汚れやホコリを落とし、頭皮を指の腹で優しくマッサージするように洗うことが推奨されています。
九州大学病院がんセンターの資料でも、洗髪やブラッシングは頭皮を傷つけないようにそっと行うべきとされています。
38〜40度程度のぬるま湯を使用し、爪を立てずに優しく洗うことで頭皮への刺激を最小限に抑えられます。
肌質に合ったシャンプー選び|低刺激・抗真菌成分入りがおすすめ
頭皮湿疹を予防するためには、自分の肌質に合ったシャンプーを選ぶことが重要です。
熊本大学病院の資料によると、頭皮が敏感になっている場合は弱酸性など刺激の少ないシャンプーを使用することが推奨されています。
PubMedの研究では、ケトコナゾール、硫化セレン、ピリチオン亜鉛を含む市販シャンプーが脂漏性皮膚炎の治療に効果的であるとされています。
乾燥肌の方は保湿成分を含むシャンプー、脂性肌の方は余分な皮脂を取り除きつつ頭皮を乾燥させないバランスのよい製品が適しているでしょう。
50代以上の方には、アミノ酸系の低刺激シャンプーが相性がよい傾向にあります。
枕カバーや寝具の清潔管理|こまめな洗濯で菌の繁殖を防ぐ
枕カバーや寝具を清潔に保つことは、一般的な衛生管理として頭皮湿疹の予防に役立つと考えられています。
枕カバーには皮脂や汗、フケなどが付着しやすく、これらを栄養源として常在菌が繁殖する可能性があります。
週に1〜2回の頻度で枕カバーを洗濯することで、菌の増殖を抑制できるでしょう。
素材は通気性がよく吸湿性に優れたコットンやリネンがおすすめです。
寝具全体の日干しや布団乾燥機の使用も、湿気を取り除いて清潔な睡眠環境を維持するのに役立ちます。
生活習慣の見直し|睡眠・食事・ストレス管理でターンオーバーを整える
質の高い睡眠と栄養バランスのとれた食事は、頭皮の健康を維持するための基盤となります。
順天堂大学と岡山大学の研究で示されているように、精神的ストレスは皮膚の炎症を悪化させるメカニズムが存在します。
睡眠中に分泌される成長ホルモンは皮膚のターンオーバーを促進し、頭皮の修復をサポートするでしょう。
たんぱく質やビタミン、ミネラルを含む食品をバランスよく摂取することで、頭皮環境の改善が期待できます。
ストレス発散のための適度な運動や趣味の時間を設けることも、頭皮湿疹の予防に効果的です。
皮膚科を受診すべき目安|セルフケアで治らないときは早めに相談
セルフケアを続けても頭皮のでこぼこやかゆみが改善しない場合は、皮膚科への受診を検討すべきです。
頭皮湿疹の原因は多岐にわたり、自己判断では正確な診断が難しいケースも少なくありません。
症状の悪化を防ぎ、適切な治療を受けるためにも、受診のタイミングを見極めることが大切でしょう。
本章では皮膚科を受診すべき具体的な目安について解説します。
セルフケアで改善しない場合は受診のサイン
市販薬やシャンプーの見直しなどのセルフケアを続けても症状が改善しない場合は、皮膚科への受診を検討すべきタイミングです。
頭皮湿疹の原因は複数あり、自己判断で原因を特定することは困難なケースが少なくありません。
皮膚科では専門医による診察で正確な原因を特定し、症状に適した治療薬を処方してもらえるでしょう。
脂漏性皮膚炎や接触性皮膚炎など、原因によって治療法が異なるため、専門家の診断を受けることが回復への近道となります。
知恵袋などで情報収集するのも参考になりますが、症状が続く場合は医療機関での相談を優先してください。
強い痛み・症状が広がる・膿が出る場合はすぐに皮膚科へ
頭皮のでこぼこに強い痛みを伴う場合や、症状が広範囲に広がっている場合は、すぐに皮膚科を受診する必要があります。
厚生労働科学研究の報告では、頭皮に刺激や発疹が現れた場合は速やかに使用を中止し医師を受診すべきとされています。
膿が出ている状態は細菌感染を起こしている可能性があり、抗生物質による治療が必要になるケースもあるでしょう。
押すと痛い、触れただけで痛みを感じるといった症状は、毛包炎や蜂窩織炎など重篤な感染症のサインである可能性も否定できません。
自己判断で放置せず、早期に専門医の診察を受けることで悪化を防げます。
頭皮湿疹と薄毛・抜け毛の関係|放置すると脱毛につながる可能性も
頭皮湿疹を放置すると、抜け毛や薄毛につながる可能性があることをご存知でしょうか。
頭皮の慢性的な炎症は毛根にダメージを与え、毛髪の成長サイクルに悪影響を及ぼすケースがあります。
また、AGAなどの脱毛症と頭皮湿疹が併発すると、薄毛の進行リスクが高まる可能性も指摘されています。
本章では頭皮湿疹と薄毛・抜け毛の関係について解説します。
頭皮環境の悪化が毛根にダメージを与えて抜け毛が増える
頭皮湿疹による慢性的な炎症は、毛根にダメージを与えて抜け毛を増加させる可能性があります。
PubMedに掲載された研究では、天然ハチミツを用いた治療により脂漏性皮膚炎と関連する脱毛が著しく改善したことが報告されています。
別の研究では、脂漏性皮膚炎による皮脂腺の萎縮が脱毛症の評価を複雑にする可能性が指摘されています。
頭皮のでこぼこやかゆみを放置すると、掻きむしりによる物理的なダメージも加わり、毛髪の成長サイクルが乱れるでしょう。
抜け毛が気になる方は、まず頭皮環境を整えることが薄毛予防の第一歩となります。
頭皮湿疹とAGAは直接の関係はないが併発すると進行リスクが上がる
頭皮湿疹とAGAは発症メカニズムが異なるため、直接的な因果関係は確認されていません。
PubMedの研究では、脂漏性皮膚炎と広範囲な脱毛との間に明らかな関連性は認められなかったとされています。
しかし別の研究では、脂漏性皮膚炎が瘢痕性脱毛症の併発疾患として最も多く見られることが報告されています。
頭皮湿疹による炎症が続くと頭皮環境が悪化し、AGAの進行を加速させる可能性があるでしょう。
AGAの素因がある方は、頭皮湿疹の早期治療によって脱毛リスクを軽減できる可能性があります。
薄毛と頭皮のかゆみが同時に気になる場合は、皮膚科とAGAクリニックの両方で相談することも選択肢の一つです。