高血圧症について 

高血圧について

高血圧症は、血液が体内を流れる際にかかる圧力が一定以上高い状態を指します。この病気は「無症状の殺人者」とも呼ばれ、放置すると心臓病や脳卒中などの重大な健康問題を引き起こす可能性があります。血圧は「収縮期血圧」と「拡張期血圧」の2つの数値で表されます。収縮期血圧は心臓が血液を体に送り出すときの圧力で、拡張期血圧は心臓が次の鼓動に備えて血液を取り込むときの圧力です。一般的に、収縮期血圧が130以上または拡張期血圧が80以上の場合、高血圧と診断されます。 高血圧の治療は、生活習慣の改善と薬物療法の2つのアプローチがあります。

適切な食事、定期的な運動、塩分の摂取制限、ストレス管理などが生活習慣の改善に役立ちます。それでも血圧が下がらない場合は、医師の指導のもとで薬物療法を行うことがあります。

高血圧の治療には、様々な種類の薬が使用されます。それぞれの薬は、血圧を下げるための特定のメカニズムに作用します。

・カルシウム拮抗薬:これらの薬は、心臓や血管が収縮する時に細胞内に流れ込むカルシウムイオンを抑制します。これにより、血管が広がり、血圧が下がります。

・アンジオテンシンIIタイプ1受容体拮抗薬(ARB):これらの薬は、血管を収縮させるアンジオテンシンIIという物質の作用を抑えます。

・アンジオテンシン変換酵素阻害薬(ACEI):これらの薬は、アンジオテンシンIからアンジオテンシンIIへの変換を抑えます。アンジオテンシンIIは血管を収縮させる作用があるため、これを抑えることで血圧が下がります。

・ 利尿薬:これらの薬は、体内の水分量を減らすことで血圧を下げます。

・β遮断薬:これらの薬は、心臓のβ受容体に作用し、心臓の拍動数を抑制します。これにより、心臓の負担が軽減され、血圧が下がります。

・ α遮断薬:これらの薬は、血管の収縮を抑えることで血圧を下げます。

これらの薬は、患者の症状や体質、年齢などを考慮して医師が選択します。また、これらの薬は一人ひとりの患者に合わせて調整され、最適な治療を提供するために使用されます。私たちクリニックでは、患者さん一人ひとりの状況に合わせた最善の治療法を提案します。健康な生活を送るためのサポートをお約束します。ご不明な点がございましたら、お気軽にご相談ください。

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