糖尿病について 

糖尿病は、血液中のブドウ糖(血糖)濃度が慢性的に高値となる病気で、インスリンの量の不足や働きが悪くなることが原因です。この病気は、血糖値を下げるインスリンというホルモンが不足したり働きが悪くなったりするために、血糖値を正常に保てず高血糖の状態になります。
糖尿病は、1型と2型の2種類が主にあります。1型糖尿病は、膵臓の障害で血糖を下げるホルモン(インスリン)が出なくなってしまう状態で、肥満や生活習慣とは関係ないウイルス感染などがきっかけで起こる、免疫の異常が原因です。一方、2型糖尿病は、インスリンへの反応が悪い状態(インスリン抵抗性)、またはインスリンが不足した状態で、肥満と関係する食べ過ぎや運動不足などが原因になります。
糖尿病の症状は、初期ではほとんど症状を起こさないことが多いです。しかし、血糖値が高い場合に見られやすい症状としては、口の渇き、多尿、倦怠感、体重減少などがあります。さらに血糖値が高くなると、意識障害に至ることもあります。
糖尿病の診断は、血液検査を行い、血糖値やHbA1cが一定の数値以上であれば診断の根拠となります。また、ブドウ糖を摂取した後、血糖の上昇を連続採血で測定する方法もあります。
糖尿病の治療方法は主に以下の3つであり、食事療法、運動療法、薬物療法があります。1型糖尿病の治療は主にインスリン注射で、2型糖尿病は食事や運動に気を付けることで予防効果が見込め、必要に応じて飲み薬や注射なども利用します。
糖尿病は、ただ血糖値が高いだけの病気ではなく、放置すると重大な合併症を引き起こす可能性があります。高血糖が長期間続くと脳梗塞・心筋梗塞・失明・腎臓の機能低下などさまざまな合併症が引き起こされます。また、糖尿病は自覚症状に乏しいため検査で初めて指摘されることも多いです。

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