BLI(Blue Laser Imaging)と他の特殊光、例えばNBI(Narrow Band Imaging)との主な違いは、使用する光の種類とその生成方法にあります。
BLIは、レーザー光を用いて短い波長の光を当てて観察します。レーザー光は非常に純粋な単一の色(波長)の光を発生させることができ、これにより粘膜や血管の微細な構造を高解像度で観察することが可能です。
一方、NBIは、白色光の中から短い波長のものだけを切り取って用いるという方法を採用しています。NBIは、血液中のヘモグロビンに吸収されやすい紫と緑の2つの特殊な光を照らすことで、粘膜表層の毛細血管やそのパターンなどが強調して鮮明に表示されます。
これらの技術は、それぞれ異なる方法で特殊光を生成しますが、実際に病変部を観察する際には、2つの違いはほとんどありません。どちらの技術も、消化管の粘膜や血管の特徴を強調し、微細な病変を検出するために使用されます。これにより、早期の発見と正確な診断に寄与し、消化管がんの治療成績を向上させる可能性があります。